今朝、コーヒーを入れようとして手にしたドリップの袋にブルーマウンテンと書いてあった。珍しいラッキーと思いながら、自分がブルーマウンテンの味を知っているだろうかとはなはだ心許なくなった。何処の喫茶店(昔は多かった)に行っても、ブルーマウンテンは一寸高い値段が付いており、横目で睨みながら手頃な店のブレンドを飲むことが殆どで、多分数回しか飲んだことはないような気がする。そう言えば繊細で香り高いまろやかな味だったような記憶があるが、知識に影響されているかもしれない。さすが旨いとまでは思わなかった。
どうもブルーマウンテンは日本では伝説的に高評価を与えられすぎの傾向があった気がする。それこそ専門店に行けば何十種類の豆が売られており、コロンビアとモカなどと注文できた。店によっては焙煎まで面倒見てくれるところがあった。何にでも凝る一群の男達が居て、キリマン、モカ、トラジャ・・は何とか、入れ方焙煎と際限のない話が聞けた。酸味のモカと言うが、寺山修司は苦しと歌っている。どんなモカを飲まされていたんだろうと余計な感想も浮かぶ。今朝の、ブルマンは香りこそさほど高くないが、まろやか繊細でブルマンの豆も入っていたようだ。とは言いつつ自分は本当のブルマンの味は知らないのだろうと思う。
何処まできちんとコーヒーをテイスト出来るか自信はないが、私はブラックで飲むせいか穏やかなコロンビアが好みだ。ひとかけらのチョコレートがあれば、完璧なコーヒーブレイクになる。
コロンビアは私にはちょっと濃くて、たいていはモカを飲んでました。
そのころの喫茶店は分煙なんかにはなってなくて、ちょっと澱んだ空気が漂ってましたね。
嫌煙も分煙のなく、そんな物だと思っていました。