駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ノンフィクションというフィクション

2023年12月06日 | 小考
              

 今朝は曇っていていくらか寒さが和らいで感じられる。十二月に入って急に冷え込むようになった。忘れていた冬の寒さがどこか懐かしい。
 しばらく前までは活字中毒を自認公言していたが、めっきり活字を追わなくなった。一応今年の収穫と言われるフィクションノンフィクション類をチェックはしているが、今のところ購入計画もなく、高齢者になって一時読むようになった小説も読まなくなっている。どうももう少し忙しくないと本に手が伸びないようだ。
 ノンフィクションという分類に少し疑問が湧いてきている、というのはこの頃は濃淡はあるがノンフィクションにはフィクションが混在していると思うようになったからだ。さすがに物理数学は99.99・・%仮説や定義で固い世界と思うが、政治経済系統のノンフィクションはノンフィクションに分類されるフィクションのように見えてきた。
 後期高齢者になった今頃、人間というものはストーリーを信じて動く存在だと見付けた。嘘幻想と言えば言い過ぎか、夢見立て解釈という話が人を動かすらしい。暗闇から出でて暗闇に消える曖昧模糊の人生にストーリーは必須なのだ。


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