駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

紅茶とコーヒー、その一

2008年03月23日 | 旨い物
 日にコーヒーを一、二杯、紅茶を三、四杯飲む。三十歳くらいまでは、ほとんどコーヒーは飲まなかった。飲んでもインスタントのことが多く、必ずミルクと砂糖を入れていた。二十数年前から徐々に家庭でも簡単にドリップ式のコーヒーが飲めるようになり、時々飲んでいるうちに、少し薄めにいれてストレートで飲むと飲みやすく、味わいが楽しめるのに気づいた。本当のアメリカンは焙煎を浅くして豆の量は十分使うらしいが、豆の量を少なめにした簡便アメリカンでも、まずまずの味だ。
 産出国でいろいろ味が違うというので、試してきたが三種類くらいに飲み分けることができるが、紅茶ほどは上手く行かない。豆の表示と内容にずれがあるのではないかと疑っているが、それでも私には紅茶よりも銘柄を当てるのは難しい。
 コーヒーにあって紅茶にないものは、まったりとした旨味だ。残念ながら、まったりと旨いコーヒーを家庭で入れるのは難しい。専門店でも旨味のあるコーヒーが出せるのは十軒に一軒くらいの割合だと思う。昔三十年くらい前、神田に斉藤コーヒーというのがあった。いつもまったりと美味しいコーヒーを入れてくれたのだが、久しぶりに行ったら味が落ちていた。今はたぶん、店自体がなくなっていると思う。
 幸い当地でも、旨いコーヒーを入れる店を二軒ばかり見つけた。月に一度くらいどちらかの店で所在なげにコーヒーを楽しんでいる。それと友人Fが趣味の仲間の集まりの時に入れてくれるコーヒー、これが格別においしい。何も特別なことはしていないようだが、インドネシア中心の東南アジアに十年住んでいた生活体験から悠々迫らず醸し出されるホスピタリティの効果か、いつもみんなでお代わり頼んでしまう。
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