駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

 老医放言

2009年10月16日 | 医療
 我々の時代は女医さんは6-10%程度だった。今は30%が女医さんだ。同級生には7名だったが、今も第一線でバリバリ働いているのは2名。
 毎年数名の女医さんが研修に来る。彼女らの何割かは医師を生涯の仕事とは思っていない節がある。どうも3Kの職場を敬遠しがちだ(これは女性に限らないらしい)。今回研修にやってきた女医さんは産婦人科が面白そうでやってみたいが大変そうなので**科にしようかと思うなどと言っている。看護師達を見てご覧、医師の半分以下の給与で月に何日も徹夜している。
 あのなあ、医者はそういうことで専門科を選ぶもんじゃないよと言いたくなる。 頑迷な老医の暴言かもしれんが、本当に一人前の医者といえる女医さんは半数に満たないのではないか。出産育児は、一番大切な時期と重なる。医学部は6年あるので、学生結婚出産を勧めたいくらいだ。
 女性のきめ細かさ優しさは貴重な資質で、医療に欠かせない。女性に不足がちな決断力は訓練で克服できると思う。
 深夜呼ばれても文句一つ言わず出て来なきゃ、優しそうではなくて本当に優しくならなきゃ、決断力は男勝りと違う。
 女医などという言葉が自然消滅するようにして頑張って欲しい。
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