将棋名人戦第四局は凄い勝負だった。インターネットで生中継があり二日目はリアルタイムで観戦できた。勿論、私にわかるのはほんの少しだが、奥深く難解な勝負で二転三転していた模様だ。解説のプロが、解説しきれなくよくわからないので、解説はやめて見守りましょうと言い出した程だった。とにかく終盤までほとんどの場面がAIの判定で50対50で進行したのだから、いかに凄い将棋だったかがわかる。
素人目だが、気のせいか渡辺名人が昨年より薄紙一枚強くなっている印象を受けた。斉藤は谷川に雰囲気が似ている。
今では囲碁も将棋もAIの方が強くなってしまっているのだが、AIの最善手を時々解説者がそれは人間には打てない指せない手と言う。AIがいくら最善手と示しても人間のプロには違和感のある最善手があるらしい。ひょっとしたらAIが間違っている可能性もあると思うのだが、その判定は誰にもできない。大体AIはなぜその手を選ぶか解説してくれない。言葉では解説できない世界なのか、AIが言語表現できないからなのか、よくわからない。
とにかく名人戦第四局が希に見る名勝負だったのは間違いなく、自分はそれをいくらか理解できたのは幸運と感じる。