駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

衣の下の鎧

2013年10月27日 | 政治経済

            

 NHKの経営委員の人選を眺めると、安倍首相の衣の下の鎧が透けて見える気がする。安倍首相は保守とされてポスターには取り戻せ日本と書いてあるが、一体何時の時代への回帰を目指しているのだろうか。 

 保守に対しては革新というのが、通り相場だったが、今革新と呼ばれ見做される思想や勢力は殆どないように思う。保守革新は死語になりつつある。

 単純化過ぎるかもしれないが、保守ではなく異論異分子を力で封じ込めようとする勢力と革新でなく異論異分子との共存を模索する勢力が鬩ぎ合っていると思う。今の時代は内容よりも手法と志向に依って、政治勢力を分けた方たがわかりやすいかもしれない。尤も、それも程度の差で権力は付きまとう。不思議?なことだが、力を重視する方が、権謀術数に長けているように見える。

 安倍首相の前へ外へには賛成するが、それに連動する異論を力で排除する姿勢や個人の考え方や生活の仕方に立ち入る姿勢には賛成しない。能弁でにこやかな表情の背後にある別の顔を見破らないマスコミは、眼力が落ちたのか分かっていて見逃しているのか、ジャーナリズムも変ってきたと感じる。

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