外遊とはいい得て妙。本当に遊びに行くわけではないはずなのに、多少は遊ぶ気持ちもあるとは思うしあってもよいが、大臣首相が外国を訪問に出かけると外遊と表現される。外遊は外にからの要請だけでなくどうもそれ以上に内からの逃避に動機があるのではと見えることも多い。確かに国内、内閣内、党内の問題争いから離れて、遠隔の地あるいは飛行機内は色々考えるのに良い環境かもしれない。
絵を描く時もそうだが、おそらく何か計画や構図を考える時にはちょっと離れて遠くから見直すのは重要なことで、一概に問題山積の時に外遊するのを批判しないが、逃避の要素が強すぎれば問題だ。
外遊で外交的なことを話し合うのはもちろん重要だが、同時に日本を離れて外国の直の情報や雰囲気に触れて視野を広げて頂きたい。岸田首相の語学力や人間力がいかほどのものか存じあげないが、日本には内向き志向というか鎖国癖がある。偏りがちな海外情報をいくらかでも外遊で是正して、より真っ当な方向へ見本を導いていただきたい。逆に外遊で日本を利用するような情報を流しこまれ洗脳されるようなことはあってはならない。私ごときが憂慮することではないが、どうも岸田首相はそんな心配を抱かせる。