駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

遙かなる大和撫子

2009年04月09日 | 世界
 大和撫子と言えば、清楚で可憐なのに芯は強く、不運不遇の時もめげず、健気に生き抜くといったイメージがある。実際にそうした女性が戦前には多く居たのかだろうか、微かに国策の香りもするのだが、そうした女性に対するあこがれや敬意は、母や祖母の思い出と共に今も中高年の男の胸にあると思う。
 現在の日本では絶滅危惧種の趣もあるが、興味深いことに、そうした日本女性が国外に沢山おられるように思う。先日も関口知宏の番組に、スイスに住まわれるキラリと光る日本女性が登場していた。切り絵に自己表現の才を発揮され、ここに幸せを見付けて、もう日本に戻ることはないだろうとさりげなく言われるのに圧倒された。
 二十年三十年の隔絶した外国暮らしで昔の日本女性の良さが保たれているのか、あるいは元来そうした女性が軽佻浮薄な日本に飽きたらず国外に活路を見い出だされるのか、異文化の中で凛々しく生きる日本女性を見て、感心しながらどこかに懐かしさも覚えた。
 
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