インターネットでトリスタンダクーニャ島が世界で最も孤立した有人島として紹介されていた。南大西洋のケープタウンとブエノスアイレスのややケープタウン寄りに浮かぶ面積200平方キロの火山島。
島は山岳地帯が多く居住できるのはごく限られた区域で住んでいるのは250人ほど、飛行場はなく年に9回ケープタウンから8日かけて船がやってくるだけだ。テレビはなかったが2001年から衛星テレビで英軍放送が見られ、遅いインターネットが利用できるようになったらしい。
私有地はなくすべて公有地で割り当てられた土地でジャガイモを収穫し、決められた個数の家畜を買い食料は自給できている。教会学校医療施設が一つづつあるだけ、孤立して娯楽もほとんどない場所に人が住むからには、さぞかし気候に恵まれてると思いきや雨の日が多く台風もやってくるというから、どうしてこの島に住んでいるのか不思議な気がする。1961年には火山が噴火し、島民はイギリスに避難したのだが、火山鎮静後殆んどの人が島が良いと戻ったらしい。住めば都と言うが、俗人にはなかなか理解しがたい心境に感じる。