星と山と鳥、奇妙組み合わせと思われたかもしれないが、これは写真家が追いかける対象なのだ。勿論、人物や鉄道を追いかける写真家も居るが、そこには画像そのものの他の要素もあるように思う。
どういうものか、画像の美しさというか魅力というか視覚の感動を追いかけてゆくと星山鳥が姿を現す。これには勿論、異論はあろうが私が気付いた多くの写真愛好家の辿り着く先のようだ。
岩合光昭さんがなぜ猫を取り始めたかあるいは猫に取りつかれたかよく知らないが、猫の画像的な美しさに加え猫の存在感というか猫道の自由さにひかれたのではと推測する。こうした言い方は失礼というか的外れかもしれないが、岩合さんは様々な写真を撮ってきたが、どこかまだ我が道を行く猫を撮っても人間に未練があると見る。
何故山に登るのか、きっと美しさに出会いたいという気持ちがどこかにあるのではと、山に登らないがそう推測している。