駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

そんなに急いでどこへ行く

2014年06月17日 | 政治経済

              

 六月に入り今国会中に閣議決定をとの指示が出たと大政小政がしゃかりきに走り回っている。「時間を掛けてしっかり論議を尽くして」というのは反発を和らげるために言葉で糊塗していただけのように思える。恐らく多くの人はそんな見え透いた芝居を見破っていただろう。まあ役者が二枚目で、名演技だったのを認めるにやぶさかではないが。

 そうすると官民一体となってわかっていてだまされる、責任分散の芝居をしていることになるようにも思える。寄らば大樹の陰、からっきしの干上がりよりは僅かでも浸透してしたたる水滴がある方がと思う気持ちが分からぬでもない。

 公明党も立派なことを言っていても益と権力には目が眩むようだ。それなら最初から立派そうなことは言わないで欲しい。お涙頂戴の身売りで何を逃れようというのかと思ってしまう。条件?、ちょっとだけで済むわけがない。あんた大人でしょ。

 福島原発の放射能汚染水拡散を地下凍結によって防止しようとしている。正気かとまで言いたい。物理学者工学者はなぜ黙っているのか、現実を目眩ますために張り巡らされる一時しのぎの猫だましは止めた方が良い。猫だましにだって大変な費用が掛かっているのだ。誰がそれを負担するのかよく考えて欲しい。

 咎めるばかりでは、一時しのぎの言い訳が返ってきて傷は深まるばかりだ。情報を公開し時間を掛けてみんなでよく考える以外に良い方法はないと思う。

 そんなに急いでどこへ行く。解釈の変更ではなくじっくり考えて改憲したほうがいい。

コメント (2)
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