先週の大阪に引き続いて、昨日はブログがご縁でご厚誼を戴いている方のお誘いで京都まで映画「はんなり」を見に行ってきた。鴨川の上には青空が広がり、比叡方向に入道雲が沸き上がっていた。上腕から肩にじとっと汗がにじみ、京都も大阪に負けず夏だった。
「はんなり」というのは京都の舞子芸子さんのドキュメンタリー映画で、一般の映画館では公開はされていない作品だ。私も多くの日本人と同じように日本人でありながら舞子芸子さんの世界を知らなかったので、ああそうか、そうなんだと拝見した。
一見さんお断りに象徴されるように一歩引いて表舞台から隠れて続いてきた世界だから、私のような一般人が知らないのも無理がない。この映画を見てはんなりと表現される舞子芸子の世界をいくらか理解できた気がする。
舞子芸子は日本の人を育てもてなす伝統芸能の女性達で、奥深く秘めているのは女性の気持ちのように思った。残念ながら失われつつあると言わねばならない日本女性の心の一端を担ってきた世界のようである。勿論、京都だから京都的な風情を漂わせていた。私のような田舎者には出場の機会はなさそうである。