あられの日記

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称名寺の庭園

2012年12月30日 05時55分28秒 | 鎌倉
世界遺産登録を目指し称名寺さん。特徴的なのは仁王門を抜けるとすぐ目の前に広がる大きな池です。
ガイドさん「浄土庭園といいます。浄土の世界をこの世に再現しようとした庭園洋式です。池には阿字が池という名前がついていて、阿の字は梵字の”あ”の字を表現しています。」
私「そういや、先年世界遺産に登録された平泉の寺も浄土庭園でしたね?」
ガイドさん「毛越寺ですね。あちらは藤原氏が造営した寺ですが、称名寺は金沢北条氏が造りました」

ガイドさん「池の真ん中に反り橋があります。手前の太鼓橋は、現世を現しており、過去から現在までの苦労を表現してます。」
私「人生楽あれば苦ありって事ですかね?」

ガイドさん「真ん中の島は中之島と呼び、ここから先の平橋は仏の教えを守れば彼岸(弥勒浄土)に向かう橋です」
わくわくして来ました。

中之島から反り橋。奥に仁王門。なんつーか、護岸を整備してない自然な感じが嬉しいのだな。

平橋を渡り浄土の金堂・梵鐘・釈迦堂側から阿字か池を撮影してみました。

上の画像右端に写ってるのが梵鐘。
ガイドさん「梵鐘は国の指定重要文化財に指定されてます。北条実時が父の7回忌に鋳造させ、子の顕時が1301年に再鋳造(物部国光、依光作)しました」
いい機会なので聞いてみた。
私「先の大戦の時、鐘って供出させられたじゃないですか?よく無事でしたね」
ガイドさん「あれは時代の新しいのが対象だったからね」
古い鐘はセーフだったようです。鐘や鋳物の噴水や飾りは結構あちこちでドラマがあって今に伝わってるので、その時の事を知ってる人に聞けるならば私はそのチャンスは逃さないようにしてます。だってそういうのって、説明板なんかに書けない話だったりするからね。歴史好きは話好きな人が多いから、ここだけの話を結構知ってるんだよね。郷土愛に溢れる人も多いから、楽しい話を期待出来るんだよね。これだから歴史巡りは自分の足で現地に行かないといけないんだよな。
さてこの梵鐘。

私「なんか、鐘の大きさと建物の比率が合ってないような…?」
ガイドさん「称名寺さんは江戸時代に荒れてまして、この梵鐘も哀れなことになってたのを気の毒に思った近在の商人が立て直したんです。ほらここに名が刻んであるでしょう?」

私「ををっ!!寛政年間ですか!」
寛政と言えば、歴史好きの頭にパッと浮かぶのは松平定信の寛政の改革と伊能忠敬の日本測量ですかね?緊縮財政&倹約奨励した時期に立派だよっ。
ガイドさんは物知りです。どんどん質問していこうっっ!!
ってな事で明日もまだ称名寺さんの記事です。

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