あられの日記

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東京モスク内観

2012年01月24日 05時19分27秒 | 神社・仏閣
昨日に引き続き、東京モスクを紹介します。今日はモスクの内観を。今日も画像を増量してお届けしますね。

祈りの場は、2階にあります。この扉の向こうに。その前に、扉にあるカリグラフィーの説明を。
まず扉上部左扉には「あなたがたは、平安に心安らかにここにお入り」(コーラン第15章46節)
扉上部右扉には「慈悲あまねく慈悲深きアッラーの御名において」では内部へ入ります。
が。観光の前に、女性は入ったらスカーフが置いてあるので、頭に巻くのを忘れずに。
と。トップ画像の大小ドームが形作る大きな空間でまずは驚くことに。壁にはたくさんのカリグラフィーが書かれてます。あれは模様ではなく言葉なので、そこに注目して回るのも楽しいですね。が。お祈りの場所は、男女で別けられてます。
女性信者がお祈りするのは礼拝室の右手の階段を上がったこちら。イスラム教らしいよな。差別じゃなくて区別ね。
ここの壁に書かれていたのはコレ。「ヤー・スィーン。英知に満ちた、コーランによって誓う。本当にあなたは、使徒の一人で、正しい道の上に(人びとを導くものである)」(コーラン第36章1-4節)偉大なるアッラーが正しくおおせられた。
ちなみにこの2階礼拝堂内部を礼拝堂1階から見上げると、複雑な装飾がありました。
礼拝堂1階中央奥にあるのは。

画像中央一番上部「「崇高なるアッラーはおおせられた。彼の御顔の外、すべてのものは消滅する。裁決は彼に属し、あなたがたは(すべて)彼の御許に帰されるのである」(コーラン第28章88節)
画像中央中段。緑色の横長方形のタイルには「あなたがたはどこに向いても、アッラーの御前にある」(コーラン第2章115節)
そのすぐ下にある円形に見える箇所。実は複雑に3つのカリグラフィーがあります。
円形上から「慈悲あまねく慈悲深きアッラーの御名において」(星形にデザイン)
円形中央「アッラー」
円形下部「アッラーの他に神はなく、ムハマンドはアッラーの使徒である」
中央左窓の上。「アッラー、天使、諸経典、予言者たち」
中央右窓の上。「イーマーン(信仰)とは、(以下のことを)信じること」
ちなみに画像中央奥をどこまでも延長すると、整地メッカのカーバ神殿に到着します。イスラム教徒は世界中どこにいてもこの方向に向かって祈りを捧げるのです。

ちょっと分かりにくいのですが。画像左のアーチ上の入り口みたいになっている箇所の上にカリグラフィーがあるんです。ここには「主よ、わたしが求めているのはあなたであり、あなたの御許しである」とあります。この構造物の正面にもカリグラフィーがあるんですけど、撮影し忘れました。

画像中央、箱みたいなの後方に、アーチ状に上下2段で模様がありますが、実はこれもカリグラフィーでして、上部は「アッラーを称え、感謝する。アッラーの他に神はなく、アッラーは偉大なり。アッラー以外にいかなる力もなし」と書いてあります。下段の中央に円形の模様があるんですけど、こちらには「死は人を教え諭す」とあります。
頭上のアーチ。
携帯電話で撮影したので、拡大はこれで精一杯。円形中央の丸い中にある模様。これがカリグラフィーで「言え、『彼はアッラー、唯一なる御方であられる。アッラーは自存され、御産みなさらないし、御産まれになられたのではない。彼に比べ得る、何ものもない」(コーラン第112章1-4節)
他にもカリグラフィーは一杯あるので、じっくり見て回って下さい。私はこんだけでもう一杯一杯じゃ。
あ。
仏教徒やキリスト教徒が初めてイスラム教徒の寺院に訪れると、絶対に気づくことがあります。
それは礼拝堂に像がない!ってこと。
そうなんですよ。イスラム教は偶像崇拝を禁止してるんですね。かつてはキリスト教や仏教もそうだったんですが、イスラム教は現在でも偶像崇拝を禁止してるのだ。だから、彼らはメッカのカーバ神殿に向かって、アッラーに礼拝してるんだね。学校の授業で教科書に書いてる知識で学ぶのもいいですが、実際にモスクの内部に入ると像が一個もないのに驚くよ~。

礼拝堂入り口でお借りしたスカーフを帰し、モスクの1階へ移動。
そこには多目的ホールがあります。
ホールの壁にもカリグラフィーが書かれるから、チェックを忘れずに。
でも私がひかれたのは画像左手前にある売店だったりして。ここで東京ジャーミィの絵ハガキやパンフレットを販売してます。トルコの小物もあって楽しいですよ。
私はここでパンフレットと、イスラムの人がなにかにつけて唱えるコーランの一節を、美しいカライグラフィーで書いたグリーディングカードを購入しました。このパンフレットに、カリグラフィーの解説が載ってるので、先に購入してからモスクを回るのが効率いいかも。今回の記事のカリグラフィーの解説もパンフレットに書いてあったのだ。
1階はトルコ民家を模した空間があります。
 
応接間になっているんですね。こちらにもカリグラフィーが写ってます。左右上部の扉に見える場所の上に、濃紺の長方形のパネルの中がそれです。
そこの天井。

入る時は、外階段を上がったのですが、帰りはこちらから出ました。イスラム教は難しくて怖い印象がありますが、イスラムの国を旅してみると平和的な人たちだなあと思いました。でも現地では仏教徒の私たちはモスクの礼拝堂にはなかなか入れない。でも東京モスクは信徒でなくとも誰であっても開放しているので、ぜひ足を運んでみるといいですよ。   人気ブログランキングへ

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