あられの日記

カテゴリーは場所優先。鶴岡八幡宮は寺院・仏閣ではなく「鎌倉」に。一部検索し易さ優先で、花カテゴリーに入れてる場合も。

旧木下建平邸

2015年03月06日 00時28分51秒 | レトロ建築
島崎藤村のお墓のある地福寺さんから徒歩数分、大磯の迎賓館を自称する旧木下建平邸があります。
あ。説明板発見:旧木下家別邸及び新館並びに敷地
景観重要建造物
平成24年9月13日指定。
正面の洋館は、旧木下家別邸と呼ばれ、切妻造スレート葺きで、左右の屋根上にドーマー窓、各室にベイウインドウを設けているのが特徴です。
大正元年(1912)に建築され、工法はいわゆるツーバイフォー工法で、国内最古の部類となる建築遺構でもあり、平成24年2月23日に国登録有形文化財に登録されています。
緑豊かな土地に周辺環境と調和した風格のある佇まいは、新館と石垣を携えた敷地と一体となって、大磯の別荘文化を現代に伝える景観を形成しています。」
へえ~。国の登録有形文化財の建物が、現在はイタリアレストランなのか~。凄いなあ…。
つーか、ツーバイフォーって何よ?聞いた事はあるけど、説明出来ないなあ~。
帰宅後検索してみた。
ツーバイフォー工法は俗称で、正式には「枠組み壁工法」と呼びます。アメリカの開拓時代に考案された工法です。決まった大きさの材料を組み合わせて、釘で留めるだけのツーバイフォー工法が普及しました。
日本には明治の頃から北海道にこの工法が伝わり、住宅としては明治末期から輸入されはじめました。」だそうで。
ってことは、家を建てる建材を、大量生産して価格も抑えるため考えられた建て方って事ですかね?
ま。な。日本も江戸間とか京間とかはあるけど、襖とか同じ寸法だからして、寺院巡りとか古民家巡りをしてると実はこの襖は…とか謂れのあるものが再利用されてたりするからね。
ツーバイフォーの名前は、2インチ×4インチの大きさの材料を基準として、規格の大きさ数種類を組み合わせて家の骨組みを構成するから。
例えば、204(38ミリ×89ミリ)がツーバイフォー
206(38ミリ×130ミリ)がツーバイシックス。
208(38ミリ×184ミリ)ツーバイエイト。
210(38ミリ×235ミリ)ツーバイテン。
212(38ミリ×286ミリツーバイトゥエルブ。
404(89ミリ×89ミリ)フォーバイフォー。 計6種類と構造用合板だけで構成。この大きさが世界共数なので、材料の大幅なコストダウンが出来る。
へえ~へえ~へえ~~!!なるほどな~。これって、材料の減額も大きいけど、作り手…つまり大工の腕がそうよく無くても、家を建てられるという利点もあるのですね。

でも営業中って事は内観見えないよなぁ?まあ、ともかく、建物を近くから見てみようかな。

あれ??裏手の建物は確かにイタリアレストランのようだけども??手前の洋館は違うぞ~??
恐る恐る入ってみた!洋館中央を廊下が貫いている。だ、大胆な設計だなあ~??建物を貫くって事は、玄関から入ったら、動線を奥に抜けるように誘導するって事だよな?
廊下の左右に部屋があります。
あ。パンフレットをおいてある。一部ゲットです。
ん~~???
もしかして、本館1階って貸出ししてるの?
え~と??サロンギャラリーの部屋です。

続きましてはサロン部屋。

そしてレセプション。
パンフレットによりますと、
利用期間:原則6日間(毎週木曜から火曜日)。
閲覧時間:期間中午前11時半から午後7時半まで。
*搬入は木曜午前9時半から。搬出は火曜日午後22時半までに完全撤収。
会場使用料:6日間で42000円(消費税別)。*ただし、大磯町民割引33600円(消費税別)
ってことは、1日当たり7000円の貸料か。こんな素敵な洋館で自分の作品の発表が出来るって素敵~
とはいえ、私が訪問した2月21日は土曜にも関わらず利用されてませんでした!なぜだ??PRが足りないんじゃないの?つーか、稼働率が高いと逆に困るのか??下衆な勘ぐりしちゃうよ~??
さて、時刻は14時半を過ぎた所。これで本日の観光はおしまいです。
最後に、JR大磯駅そばになる大磯町観光案内所を覗いてみた。もっと詳しい歴史地図がないかな?という動機からです。何しろ本日の大磯別荘群散歩は、海側しか歩いてないからね。実は東海道線を挟んだ山側にも別荘群はあったんです。松本順のお墓がある妙大寺も山側にあります。まあ山側にもかつての別荘は残存してない模様なのですがね。かつての道とか別荘の敷地の石組みなんかは残存してるかもしれないから~。
と、下心いっぱいで観光案内所を尋ねたのですが、どうも訪問した日は町か観光協会主催のウォーキングを開催していたようで。あ!もしかして、それで旧吉田茂邸でグループが多かったんだ!!それで、観光案内所に、観光ポイントをまわったら、なんかごほうびの品がもらえるようで、観光客が戻ってきます。
私がいた時は親子ずれの4人が何かペーパーを提出してました。案内所は狭いんです。私邪魔してる!
無料配布の詳しい観光地図があるか?どうか?尋ねることなく案内所を後にしました。
さて。やっぱ観光なので最後の仕上げはお土産でしょう!
食べログだか食べ物ブログで紹介されてたパン屋さんが駅前にあるのです。

よって見た!取りあえず、私の分とダンナの分を1個づつ購入。
 ダンナは茅ヶ崎駅発の相模線の車内で、出発を待つ間にパンにパクついてました。確かチャパタのプレーン味。トマト味とどっちにするかだいぶん迷った!
ちなみに、私が自分用に買ったのがこれ。バジルフランスパン!バジル味好きなんだよね~。

って事でJR大磯駅に到着。時刻は14時39分になってました。

大磯駅も大概レトロだよな。
大磯駅は軍医だった松本順が海水浴を広めるためにはどうしても駅が欲しいと思い、伊藤博文におねだりして作ってもらったといって過言じゃないようです。じゃなかったらば、大磯に駅は作られてなかったとか。
2009年(平成21)駅舎は経済産業省の近代産業遺産に指定。
2000年には関東の駅百選にも選ばれてます。
駅舎もレトロだなあ~?と思い、帰宅後調べたら、現在の駅舎は関東大震災で倒壊した駅舎に代わり1925年(大正14)の建築でした。木造の駅舎の模様です。なんかさ~。気のせいかもしれないけれど、駅の中で天井見上げたら、旅順駅を思い出しました。白い仕上げとレトロな明かり窓の雰囲気が似てるんだわ。
旅順駅再び(2010年8月23日)の記事 こちらに中国の旅順駅の画像があります。外観はロシアっぽい造りです。内部は白い壁と天井が似てると言えば言えないこともないなあ~。今、記事を見直して思った)
帰宅後、万歩計をチェックしたら、22990歩(吾妻山上り下り含む)でした!これって、歩行距離16キロ超えって事だよね!??つ。疲れた~…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする