高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

小江戸川越(その3)

2012-09-20 05:14:14 | 歴史
(つづき)
【喜多院】②
仏教の修行の最高段階に達した人が羅漢ですが、喜多院には538体の羅漢があります。喜多院の五百羅漢は、天明2年(1782)から文政8年(1825)の約50年間で建立されたもので、日本では最も知られた羅漢です。


(寛永16年建立の多宝塔)

 
(鐘楼門と多宝塔)

 
(天海僧正お手植えのマキの木) (家光公お手植えのサクラ(2代目))

 
(江戸幕府の設立に貢献した天海僧正)

 
(どろぼう橋とその由来)

 
(境内右の五百羅漢)

 
(羅漢は表情が豊かです)

松平越前家は徳川家康の次男結城秀康(松平秀康)を祖とする御家門筆頭の大名家ですが、越前家は一つではありません。幕末には津山藩10万石、福井藩32万石、松井藩18万石、前橋藩17万石、明石藩8万石、広瀬藩3万石、糸魚川藩1万石、母里藩1万石の8家がありました。宗家は越後騒動で改易となり高田を追われ、名家ゆえに名跡を再興できた津山藩です。津山藩は川越藩と同じように徳川家斉の15男を養子にして、5万石から10万石に加増を実現しています。
上記の8家に川越藩が見当たりませんが、川越の越前家は三方領地替えの御沙汰止みの後で、15万石から2万石加増され17万石になり、慶応3年に前橋藩に転封となりました。わずか1年で明治維新を迎えました。
勝山→大野→山形→姫路→村上→姫路→山形→白河→姫路→前橋→川越→(前橋)と、川越にくるまでに10回の転封を重ねました。借財が23万両で藩財政は破綻の状態でした。


(松平越前家の霊廟)

 

(川越市:2012.09.07)       (つづく)

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小江戸川越(その2)

2012-09-19 06:54:56 | 歴史
【喜多院】①
寛永5年(1638)1月の川越大火で、喜多院の建物は山門を除き焼失しました。3代将軍家光公は江戸城紅葉山の御殿を喜多院に移築し、客殿、書院および庫裡等に充てました。その江戸城から移した建物が、家光誕生の間と春日局の化粧の間なのです。喜多院に移築したことにより、幸運にも由緒ある部屋が現在に残ったことになります。


(寛永9年に天海僧正が建立した喜多院の山門)

 
(人気のある喜多院の慈恵堂(本堂))

 
(喜多院の建物配置図)      (江戸城から移した建物)

 
  (庫裡が観光客の入口)   (客殿と本堂をむすぶ渡り廊下)

 
(客殿から見た小堀遠州流庭園)


(天海僧正を祀る慈眼堂)

家康の遺骸は久能山から日光に移葬されましたが、天海僧正の喜多院で4日間供養が行われました。それを記念して建てられたのが仙波東照宮で、日光、久能山とともに三大東照宮の一つとなっています。明治初期の神仏分離により、東照宮は寺の外になりました。同じように境内には、喜多院の鎮守社の日枝神社がありましたが、現在では寺の外にあります。
(川越市:2012.09.07)       (つづく)

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小江戸川越(その1)

2012-09-18 05:31:33 | 歴史
【蔵造りの町並み】
幕末まで30年を切った天保11年(1840)、幕府は三方領地替えにより長岡藩に、川越行きを命じました。長岡が川越へ、川越が庄内(現鶴岡市)へ、庄内が長岡へお国替えせよとの命令でした。
結果的には御沙汰止みとなりましたが、幕府の権限を失墜させた事件でした。もし三方領地替えが実施されたら、長岡藩は幕末には違った運命をたどったことでしょう。今回は小江戸と言われる川越を歩いてみました。


(小江戸川越は蔵造りの町です)

 
(小江戸の玄関口JR川越駅)    (にぎやかな駅前の通り) 

 
  (川越の観光地図)      (川越のシンボル「時の鐘」)

 
(残したい日本の音風景百選)  (マンホールも「時の鐘」  )


(蔵造りの町並み)

 
(札の辻からの眺め)        (2軒目が大沢家住宅)

 
(銀行は両替商)            (蔵造りの町並み)


(原家周辺の町並みは電柱もなく素晴らしい)

財政難にあえいでいた川越藩は、11代将軍徳川家斉の25男を養子に迎え、豊かな庄内藩に領地替えを図りました。しかし庄内藩の農民の抵抗により、領地替えは実現できませんでした。二つの藩を入れ替えればよさそうなものですが、あまりにも露骨なので、江戸時代にはもう1藩を加えた三方領地替えが、かなりの頻度で行われました。
長岡はとばっちりを受けた恰好で、御沙汰止みはよかったのですが、この事件をきっかけに長岡領新潟湊を失うことになりました。
(川越市:2012.09.07)       (つづく)

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2012年花の旅(その15最終回)

2012-09-17 02:50:28 | 四季
(つづき)
【車山・霧ヶ峰湿原】 ④
花の旅にでかけたのは盛夏の7月末でした。やっと朝夕の風が心地よく感じれられますが、まだ日中の温度はかなり高いようです。
車山の山頂からのパノラマを最後に、いよいよ霧ヶ峰湿原に下山です。花の旅にお付き合いいただきありがとうございました。


(車山からのパノラマもおしまい)

 
(いよいよ下山、周りはニッコウキスゲの群生地です)

 
(一帯は天然記念物霧ヶ峰湿原植物群落)

 
(ニッコウキスゲ)           (マツムシソウ) 

 
   (シモツケ)           (カワラナデシコ)

 
 (チダケサシ)             (ヤマオダマキ)

 
   (コウゾリナ)         (ヤマノコギシソウ)


(ウツボグサ)

(車山・霧ヶ峰湿原:2012.07.26)       (おわり)

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2012年のナンバンギセル

2012-09-16 08:21:04 | 四季
多摩丘陵で自生のナンバンギセル(南蛮煙管)は何ヶ所か知っています。でも昨年のナンバンギセルの群生は、今までに見た中では一番でした。
今年も見学にでかけたのですが、生えている範囲は広いのですが、固まった株は見つかりませんでした。


(今年のナンバンギセルは小株でした)

 

(多摩丘陵)

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初秋の高尾散策Ⅱ(後編)

2012-09-15 01:58:14 | 四季
(つづき)
歩く道の脇にはヤマハッカ(山薄荷)が多くなりました。時には白い、シロバナヤマハッカ(白花山薄荷)に会うこともあります。


(ヤブマメの地味な花も良く見ると可愛い)

 
(ヤマハッカとシロバナヤマハッカ)

 
(ツリガネニンジンとシロバナツリガネニンジン)

 
(フクシマシャジン)         (シモバシラ)   

 
(コバノカモメヅルも花が少なくなり実になりました)

 
(ノコンギクが群生しています)

 
   (ノダケ)             (カラスノゴマ)

 
(オオバウマノスズクサ)     (アズマレイジンソウ) 


(アキアカネは花よりも高いところがお好き)

(高尾:2012.09.03)       (おわり)

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初秋の高尾散策Ⅱ(前編)

2012-09-14 04:43:04 | 四季
きのうのツルギヨウ(蔓桔梗)もよいのですが、ツルリンドウ(蔓竜胆)も負けてはいません。このふたつの植物は似たような名前で、よく間違ってしまいます。


(美形のツルリンドウ)

 
(ジャコウソウ) 

 
(バアソブ)

 
(フシグロセンノウ)         (マルバタケブキ) 

 
(オオヒナノウスツボ)      (モミジガサ)     


(キジョランの果実。4つもあり、晩秋が楽しみです)

(高尾:2012.09.03)        (つづく)

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高尾で人気のツルギキョウ

2012-09-13 06:40:30 | 四季
きのうは高尾山に、ツルギキョウ(蔓桔梗)を見に行きました。1週間前はまだ蕾が多かったのですが、きのうは花も咲き始めました。花から果実まで、ツルギキョウは高尾では、人気の植物のひとつです。
花の旅は終わっていませんが、2~3回高尾山が割り込みます。


(花の後ろに青い果実が見えます)

 

(高尾山:2012.09.12)

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2012年花の旅(その14)

2012-09-12 01:28:05 | 四季
(つづき)
【車山・霧ヶ峰湿原】 ③
富士山や槍ヶ岳ほどではありませんが、御嶽山と乗鞍岳も特徴ある形をしています。360度のパノラマを楽しみ、車山の山頂にある車山神社にお参りして、いよいよ下山します。
車山神社に大きな木柱が立っていますが、7年に1度の柱を立てる御柱祭があり、下から御柱を頂上に引き上げるのだそうです。一般に知られた御柱は山から引き下ろしますが、車山は唯一山頂に引き上げることで、「天空の御柱」と呼ばれているようです。


(木曽の御嶽山です)


(こちらは乗鞍岳です)

 
    (シモツケ)        (イブキジャコウソウ)

 
(イブキトラノオ)           (ネバリノギラン)


(山頂にある車山神社、右にあるのが御柱です)

(車山・霧ヶ峰湿原:2012.07.26)       (つづく)

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2012年花の旅(その13)

2012-09-11 05:58:26 | 四季
(つづき)
【車山・霧ヶ峰湿原】 ②
車山の山頂からの眺めは絶景でした。浅間山付近に雲がありますしたが、東西南北ともよく見えました。この360度パノラマから、気象庁のレーダーがおかれたのだそうです。東には蓼科山があり、見下ろすと白樺湖がありました。車山から南東の富士山と北西にある槍ヶ岳は、山の形から誰でもわかります。
八ヶ岳と同じように、画像と地図を見比べながら山の名前を入れました。正解率70%として見て下さい。昨夜のテレビの「百名山」は、木曽の御嶽山でした。画像を探したら、車山からも良く見えていましたので、次回は御嶽山の画像からです。


(槍ヶ岳なら誰でも判別できます)


(槍ヶ岳から穂高連峰を拡大しました)

 
(蓼科山の麓に白樺湖が見えました)

 
(頂上付近に咲いていたウスユキソウとシシウドの仲間)


(槍ヶ岳付近の山に名前を入れました。正直言って自信がありません)

(車山・霧ヶ峰湿原:2012.07.26)       (つづく)

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