「千両、万両、有り通し」(千両も万両もいつもある)と、正月の縁起物として使われる植物である。関東地方以西に生えるていると言うことで、なかなか見る機会がない。
わが家でもアリドオシの代わりにツルアリドオシ(蔓蟻通)を植えているが、なかなか本物のような働きはしてくれない。
神代植物公園の売店にアリドオシがあったので、待望の赤い実を撮ったのだが、手振れを起してしまった。10cmほどの小さな木を買ってきたので、数年先に白い花が咲くのが楽しみである。
これでマンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、ヒャクリョウ(カラタチバナ)、ジュウリョウ(ヤブコウジ)、イチリョウ(アリドオシ)が揃い、合わせて11,111両となった。
蟻通/アカネ科/アリドオシ属。
暖地の山地に生える常緑低木。別名イチリョウ(一両)。
葉は対生し、葉身は卵形で、枝に1~2㎝の鋭い刺がある。枝先や葉腋に漏斗形の白色の花を2個ずつ付け、果実は秋に赤く熟す。
名前の由来:葉腋からでる鋭いトゲが蟻をも刺し通すほど鋭いことからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(寅太の庭)
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