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三谷幸喜版『オリエント急行殺人事件』第1夜(ネタバレあり)

2015年01月12日 | ベーカー街界隈
ドラマ『オリエント急行殺人事件』第1夜



                    Photo by Pari's Wind


いやあ、面白かった!

これ、原作もシドニー・ルメットの映画もデビッド・スーシェのドラマも
まったく知らないで観た人が羨ましいなあ!
いや、わかって観ていても楽しかったんですけど。

二宮くんの役はアンソニー・パーキンスなんだよ!とか
小林さんの役はジョン・ギールグッドなんだよ!とか
富司純子さんはローレン・バコールですよ!とか(笑)
そういう愉しみ方をしてしまいました。
(他にも、イングリッド・バーグマンとかショーン・コネリーとか…
 …キリがありませんよ映画版も!)
それに、登場人物の名前もちゃんと原作を踏襲しているんですよ。
一番おおっと思ったのは昼手川さんです(ヒルデガルド!)

私は、中学生の時に原作を読みましたけど、
『アクロイド殺害事件』とこの『オリエント急行の殺人』は!
ほんとにほんとに、「はああっ?!」ってなる犯人で、
読み終えた晩は、どちらも興奮で眠れなかった覚えがあります。
でも一番やられた!と思ったのは、そもそもの設定の
「この季節に寝台車が満室」から始まっている、ということでしたね。
だって普通、そもそもの設定は疑わないじゃないですか。
(本作を読んで以降は、そもそもの設定も疑うようになっちゃいましたけど・笑)

そして、三谷さんがコラムに書いていた
「そんなこと書いちゃダメだアガサ!」っていうのもよくわかりました(笑)
現場検証の時点で、真犯人像をほぼ全部言っている、っていうヤツv
でも、通常のミステリだとありえないから、読者は冗談だと思っちゃうんです。

原作に忠実にドラマ化した第1夜は、ですから映画版に似ています。
華麗でノスタルジック。
野村萬斎さんも、アルバート・フィニーのポワロを踏襲している感じでした。

第2夜も楽しみです。

>>> シドニー・ルメット監督『オリエント急行殺人事件』について

>>> デビッド・スーシェ『名探偵ポワロ』「オリエント急行の殺人」について

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