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世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

ドラマ版『オリエント急行の殺人』

2014年06月24日 | ベーカー街界隈
先日、ドラマの『名探偵ポワロ』バージョンである「ナイルに死す」と、
映画版『ナイル殺人事件』の見比べをしたところ、とても楽しかったので、
今回、かなりのすっ飛ばしをして第47巻「オリエント急行の殺人」と、
映画『オリエント急行殺人事件』をレンタルしてきました。


そして、もちろんドラマ版の方から拝見したのですが、
ああ、こう来たか! という感じでした。
10巻くらいすっ飛ばしたので、当然ポワロさんも歳を重ねていて、
さらに重厚になっていましたが、その上冒頭の二、三のできごとが
一層憂鬱感を誘っているようにも思えました。
神に祈るポワロさんや、法を優先しようとして激昂するポワロさんって、
ちょっと違和感がありましたが、何せすっ飛ばしていますから(^^;
ここに至るまでの時の流れもあったのではないかと推察いたします。
しかも、この作品が入っているシーズンは、最終シーズンの一つ前だったんですね!
であればなおのこと、これはきわめて21世紀的なドラマ化だったのでしょう。
この後、この話を経て『カーテン』に行くんですよ。なんてことだ(涙)
ここからふり返ると、初期のシリーズがすごくノスタルジックで
暢気なものに感じてしまうくらいです。


ただ、何でしょうね、私ちょっとは聖書を読んでいるんですけど、
「汝らの中で、罪のない者が、まず石を投げよ」というキリストの言葉に
みんな石を投げられなくなってしまう、のではなかったでしょうか。
「ええ、だから私は投げるのよ!」って話だったか?(^^;
原作でも、容疑者たちは互いをかばいこそすれ逃げおおせる気はなかった、
(雪で汽車が止まってしまった時点でね)
潔く罪を認め、だからこそポワロも第二の結論を警察に提示する、
という流れだったように思うのですが。うーむ、記憶が曖昧だ。


でも、このミステリの古典に新しい光を当て、
こんなに考え込ませてくれるなんて、すごい制作陣だなあ、と思いました。
電気も暖房もストップし、凍える中での解決篇なんて、
リアルでいながら象徴的で、胸が震えるようでした。


そんな中、ちょっとはオタクっぽい話をしますと、
ラチェット氏が『裏切りのサーカス』の<ティンカー>だったわ!とか
執事のマスターマンが『ダウントン・アビー』の伯爵だったわ!とか
確認しようと思って検索したら、伯爵役のヒュー・ボネヴィルって
『ノッティングヒルの恋人』のバーニーだったわ!!とか
(いや、これが一番びっくりした・笑) 大変楽しいことになってました。


さて、明日は華麗でノスタルジックな『オリエント急行殺人事件』も拝見しましょうか。
 


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