AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

『青い罠 阿刀田高傑作短編集』読了

2024年08月14日 | 本と雑誌

『青い罠 阿刀田高傑作短編集』阿刀田高著/集英社文庫

先日紹介したドラマ『ししゃもと未亡人』の原作も収録されている短編集。

11作品が収録されています。どれも面白く、するすると読めます。
冒頭から状況や舞台や登場人物が目に浮かぶようで、
さすがうまい人が書くと読んでいてストレスがないなあと思いました。
ただ、平成初期の男性作家らしさがにじむ部分もあるのですが・・・

巻末に宮部みゆきさんの解説があり、その中で
「故・ナンシー関さんが、この作品がドラマ化されたのを観て、熱く語っておられた」
と書かれており、やはりあのドラマは評価が高かったのね、と思いました。

その原作「干魚と漏電」のほかでは「隣の女」が好きです。
こんなにどんでん返し(?)で納得するのも珍しい。腑に落ちると言いますか。

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パリオリンピック閉幕

2024年08月12日 | 日記・エッセイ・コラム

パリオリンピックが閉幕しましたね。

日本勢は連日のメダルラッシュで、朝起きるたびに速報が入っていましたし、
しかも金メダルの方が銀や銅より多いという、あまりない盛り上がり方をしていました。
フェンシングとレスリングが、鬼のように強くなっていて驚きました。
応援していた北口選手も見事に金メダルを獲得。おめでとうございます。

でも、メダルを獲得できなくても、目標としていた成績に届かなかったとしても、
あの大舞台に立てたということは、とても素晴らしいことだと思います。
そこに至るまでの努力の日々に敬意を表し、
すべての選手の皆さんにお疲れ様でしたと伝えたいです。




                Photo by NOION

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映画『ディア・ファミリー』を観てきました

2024年08月04日 | 映画

『ディア・ファミリー』(月川翔監督作品/2024年)


先週の日曜日に観てきた映画です。
4月に引っ越して映画館が近くなったものですから
割と気軽に足を運ぶようにしています。
(今までは70km離れていましたからね)

詳しくは公式サイトをご覧いただければと思うのですが、
まずは娘のために奮闘するご両親の、ある種の「諦めの悪さ」と
こぼれ落ちていた種が気づいたら花を咲かせるように、
期せずしてつながった縁が、その後に生きてくる様子が心に残ります。
というか、そういう縁を手放さないんですよね、お父さんが。
たとえ関係が悪くなっても再度結び直すしたたかさもあるし(相手の方にも)。

そして、ご両親だけではなく、
当事者である佳美さん自身の前向きな生き方や、
それを支えるお姉さんの奈美さんと妹の寿美ちゃんの明るさが心に響き、
だからこそこのタイトルなのだな、と思いました。
上映中に何度涙が流れたことか。

特に佳美さんの「みんなが私になにかしてくれようとしているときに、
寿美ちゃんだけは甘えてくれた」という言葉には、はっとさせられました。

もちろん、開発には莫大な費用がかかっているのですが、
そこもちゃんと描写されているので、むしろ好感がもてました。
夢を実現するためにまずは稼がなきゃ、という姿勢は大事だなと思います。
多くは語られませんが、社員の皆さんが社長一家を支えている様子も窺えましたし、
そういうところの目配りが行き届いている作品だと思いました。

それから、70年代から90年代が物語の舞台なので、
その頃の風景や雰囲気の再現もすごいなあと思いながら観ていました。
セダン型の自動車がいっぱい出てくるし、衣装とかワープロとか
中途半端に昔だからむしろ難しいのでは、と思ったのですが、
考えてみたら40年前だから全然「中途半端な昔」ではなかったことにも
ちょっとびっくりしたりしました。

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記憶に残るドラマ(17)

2024年08月02日 | 「記憶に残る」シリーズ

現代恐怖サスペンス『ししゃもと未亡人』ほか(1987年)

先日図書館で阿刀田高さんの文庫本を見つけて、
そういえば阿刀田高さん原作のドラマで面白かったのがあったなあ、
と思い出したのがこのドラマです。

オムニバス形式のドラマで、1話目がこの『ししゃもと未亡人』、
2話目が『お望み通りの死体』
3話くらいしかなかったと思っていたら、全部で9話あったし、
阿刀田高さんの原作ばかりではなかったのでした。
そこら辺の記憶は曖昧だったことがわかりました。

ただ、この1話目と2話目が抜群に面白かったのです。

引っ越し先で、今までと家電製品も使い方も変わっていないのに
電気代がぐんと跳ね上がったことに疑問を抱いたことから始まる1話目は、
些細なことから不穏な感じが広がっていくし、
リンク先の記事にもあるように電気メーターの回る音が不気味だし、
盗電されているかもしれない、ということで電気会社の社員が
天井とか壁とかがんがん壊し始めるのもちょっと狂気じみているし、
その上あの結末だから、それはもう怖かったです。

当時はまだ10代だったので、電気料金の明細なんて見たこともありませんでしたが、
その後一人暮らしを始めるようになってからはきっちり確認するようになりました。
このドラマの影響がきっとあると思います。

2話目の方は、これまた息子の(?)引っ越し先で掃除をしていたら
畳の下(か、押し入れの床)に敷いてあった古新聞に殺人の告白が載っていて
アパートの壁に死体を埋めました、なんて書いてある上に、
描写通りの壁の出っ張りが1つ、引っ越し先の部屋にもある、という
すごく怖い感じで始まるんですよね。窓の外の風景も一致するし。
それでお母さんはこの部屋がその告白の部屋に違いない、と思い込むのですが・・・
・・・こちらの結末には、思わず爆笑。いや怖い結末のはずなんですが。

怖さと笑いは紙一重と言われますが、それを初めて実感したのがこの2話目でした。

というわけで、阿刀田高さんの文庫本を借りてきました。
『ししゃもと未亡人』の原作「干魚と漏電」も入っています。
初阿刀田作品。この週末に読もうと思っています。
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8月の到来

2024年08月01日 | 日記・エッセイ・コラム



          Photo by Pari's Wind


8月になりました!
釧路地方は安定的に20℃~25℃をキープしています。
実家の隣のお宅では露地栽培のキュウリが元気に育っていました。
昔はキュウリなんて、温室の中でしか育たなかったように思うのですが。

さて、新紙幣が出回り始めて約1か月、
ようやく我が家にも北里博士(千円札)が到来しました。
(本を買ったらおつりでもらいました)
新しいお札が手に入ったら財布を新しくしようと手ぐすねを引いていたので、
早速かねてから用意してあった新しい財布を使い始めました。
いろいろと区切りのよい8月の到来です。

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