AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

大きくなったら

2005年03月27日 | 日記・エッセイ・コラム
大きくなったら何になりたい?
って小さい子によく聞きますよね。

で、子どもたちはフツウ、
「お花やさん」とか「おまわりさん」とか
「サッカー選手」とか「ケーキ屋さん」とか
「ウルトラマン」とか(これは寺泉さん・笑)
「バナナ」とか(なぜ?!)
夢いっぱいに答えるわけです。

今年小学校に入学するウチの甥っ子は
「お父さんみたいな人」
と答えたそうです。
お父さんはうっかり喜びそうになりましたが
「お父さんみたいな人ってどんな人?」
と聞いたら
「フツウの人」
と答えたそうです。侮り難し甥っ子(笑)

でも、この質問に対する答えとして、
最高にして最も深遠なものは、次の言葉。

「僕は何にもならないよ。僕は僕になるんだ」

…すごい。

本人は何の気なしなんでしょうけど、
シンプルにしてすごく深い言葉ですよね。
確か福岡県の5歳の男の子の言葉なんですよ。
新聞で読んだんですけど。
読んだとき(00年)、電撃が走りましたもん。
つまりこれは「自己実現」を表明したものであり、
自己を実現するということは、
職業選択やライフスタイルの選択以上に
困難かつ重要なことだと思うんですね。

と、私はことほど左様に感動したわけですが、
本当は「別の人間になれるわけないじゃん」みたいな
シニカルな回答だったらどおしよう(苦笑)

こう答えたその子も、あれから5年、
もう10歳になっていますね。
どんな少年に育っているのか、ちょっと興味があります。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーむ。味がありますねえ。その男の子の言葉。「... (タック)
2005-03-29 16:24:14
うーむ。味がありますねえ。その男の子の言葉。「僕」は少しずつ「僕」になっていくのか。
生きることは、自己を獲得していく旅、なんて直感的に思っていたら、この子、スゴイ!
(でも、大人が深読みしたいだけなのかもなぁ。)
「この子、お父さんに似ているね」「いや、お母さん似だよ」という大人の会話を聞いて、「僕は誰にも似ていない!」と怒った子供もいます。この気持ちは、よーく分かります。
返信する
共感していただけた! ありがとうございます。 (ふゆ。)
2005-03-29 23:31:35
共感していただけた! ありがとうございます。

>「僕は誰にも似ていない!」と怒った子供もいます。

その子もすごいですねー。「僕は僕だ!」ということですよね?

中学生の時に、アガサ・クリスティーを読んで一番感銘を受けたのが
「君には亜流というか二流のポワロになってほしくない。最高のヘイスティングズになってほしいのだ」
という言葉で、しばらく座右の銘になっていました。
多感な時期に読むと、推理小説も人生の教科書です(笑)
(この言葉はその後「そして君は最高のヘイスティングズだ」と続くんですv)
返信する
あーっっ!!! (タック)
2005-03-30 00:42:48
あーっっ!!!
ありましたよね、アガサ・クリスティの作品にその名台詞!(今、この瞬間まで忘れていましたけど。)
10ン年ぶりに思い出させてくれてありがとうございます!
そして、君は最高のヘイスティングスだ。
・・・涙腺が熱くなっちゃいましたよ。
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タックさんもご存じでしたか! 名台詞ですよねー。 (ふゆ。)
2005-03-30 17:47:25
タックさんもご存じでしたか! 名台詞ですよねー。

>そして、君は最高のヘイスティングスだ。
>・・・涙腺が熱くなっちゃいましたよ。

そうなんです! 
そう言われてみたいし、そう言える友人が欲しい。
そんなことを考えちゃいますね。

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