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世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

『最後の授業』

2014年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム
中学校の国語で勉強したドーデーの『最後の授業』は、
フランスのアルザス・ロレーヌ地方のある学校で、
フランス語の先生がフランス語の最後の授業を行う、という物語。
ドイツとの戦争でフランスが敗れたため、
アルザス・ロレーヌ地方はドイツ領になる、
今後アルザスではフランス語の授業はできない、
私も学校を去ることになる、
だけどフランス語は世界で一番美しい言葉だと言うことを
忘れないでほしい、と先生は訴え、最後に黒板に
「フランス万歳!」と書いて授業を終える、という話だったと思います。
(例によって記憶だけで書いております)


祖国と母国語に誇りを持つ感動的な話だと思いましたが、
国語の先生は授業の終わりの方で、
「でも、アルザス・ロレーヌ地方って、もともとドイツ語圏なんだ」
と教えてくれました。
そうすると同じ物語でも、まったくちがう見え方がしてきたから不思議。
(こちらでも同じような解説が >>> ウィキペデイア


クリミアを巡るウクライナとロシアのあれこれ
(そして欧米とロシアのあれこれ)を見ていると、
なぜかこの物語を思い出してしまうのです。
  



コメント
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