秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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海が見える

2020年09月28日 23時32分22秒 | えとせとら
最近は、コンサートバージョンの舞台があったり、TVの歌番組のSPにもミュージカルのコーナーがあったり・・・いろんな場面で舞台中の曲を聴く機会が増えています。
舞台好きの自分としては、そんな時、やっぱり心が躍るのは自然なことですが、いかにせん、舞台とは違ってもちろん衣装を着ているわけでもないし、舞台セットがあるわけでもないので・・・その曲1曲だけで、劇的空間へ飛んでいくのは結構難しいのです。
・・・でも、それができる人もいるのです。
歌が上手いだけでなく、一瞬でその舞台の一場面が甦るような、その役に入り込んでその人に見えてくるような、そこにはない情景が見えてくるような。
先日の、井上くんとアッキーの「影を逃れて」は、まさにそんな感じがして、ちょっと震えてしまいました。(私が『M!』という舞台を何度も繰り返し観込んだせいもあるけれど
『グリブラ』で歌っていためぐさんの『アイーダ』の「星のさだめ」は、第一声から、めぐさんはアイーダでした。許されない恋の果てに、ラダメスを想って切ない胸の内を嘆くアイーダ。
いつか、コンサートで聴いた藤岡くんの「神よ何故」は、そこにいないはずのキムが、ベッドに横たわっているような気がしました。

そして、思いだしたのは・・・ミュージカルではないけれど、私が20代の頃、新宿の小さな劇場で観たアングラの舞台。
役者さんの名前は思いだせません。
彼は、セリフの中で幼い頃見た、故郷の海の風景を語るのですが・・・彼はセリフを語りながら、目の前に本当の海が見えたと。そして、そのセリフを聞きながら、観客である私にも、本当に海が見えたのです。
彼が語る広く青く冷たい海。寄せては返す波の音と空に騒ぐカモメの声。

いつか、あんな舞台にまためぐり会いたいです。







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