私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10/1でアトリやマヒワ、イワヒバリを探しに蔵王に行ったが、彗星教えてもらって見たが、鳥はだめだった。また、行かねば。

2013年7月7日(日)照ヶ崎

2013年07月07日 | 大磯・県内アオバト
■2013/7/7(日)7:20-8:45【天気】晴れ
【場所】神奈川県大磯町照ヶ崎海岸
【種名】オオミズナギドリ,カワウ,トビ,ウミネコ,アオバト,ハクセキレイ(6科6種)ドバト
【メモ】6月3日の金華山沖以来の鳥見で,例年の照ヶ崎アオバト観察行となった。昨年はあいにく曇りで最悪だったが,今回は天気がよく,また,例年朝一番の新幹線で行っていたのを,0時17分仙台駅東口発の高速夜行バスに乗り,東京駅には5時15分に着いた。そこから東海道本線で大磯に行き,到着は7時ちょっと過ぎだった。歩いて照ヶ崎海岸へ行く途中,以前はなかったと思うが,あちこちの建物や街角に「海抜7m」いうように津波が来た時の避難の目安になる標識が目についた。
照ヶ崎海岸の防波堤に立つと,超望遠レンズを三脚に立てた方々がたくさんいた。昨年まで9時過ぎからの観察だったので,もうあまり人もいないし,アオバトもいないところで写真を撮影していたのだが,今回は少し早い。絶好の観察日和と思っていたが,目の前を若者3人が通り過ぎる。いやな予感がしたが,やはり岩礁の方に行って磯遊びの風情だ。誰もアオバトが来るから行かないでとは言えないので,またしても残念という感じだったが,ここのアオバトは人には慣れっこで(とは言っても本当ならずっと近くで観察できるはずだが),それなりに来るだろうと思い待っていると,9時までの間に2回ほど大きな群れがやってきた。逆光だったが比較的近くに降りて海水を飲んでいる個体や,そのそばで数回尾浸け(尾羽から下半身にかけて海水に漬ける)行動をしている個体を観察することができた。例年沖にはオオミズナギドリの大群が見られるのだが,今回は個体数がかなり少なかった。9時を過ぎ,磯に遊びに来た親子連れがやってきたので,引き上げることにした。
今回わかったのは,アオバトをじっくり見るなら,晴れた日の平日に前泊して,日の出頃から観察すればいいということだ。来シーズンはぜひそうしたい。何度見てもアオバトの行動は飽きないし,岩礁に群れで舞い降りて海水を飲む余裕もないうちに大波にざぶーんとやられて慌てて逃げていくのも,何度見てもおもしろい。♂個体の葡萄色の羽の色もとてもきれいで,空の青,白い雲,緑から青色の海,岩礁の黒色,そしてアオバトの美しい姿,打ち寄せる白波,砕け散る波の飛沫と,実に色彩豊かだ。ただし,今回も露出で苦労した。なお,この時期,幼鳥が飛来しているということだったが見つけることはできなかった。
さて,帰りは,小学校裏の島崎藤村旧宅を見学し,午前中には仙台に帰る予定でいたが,何を間違ったか,下りの電車に乗ってしまい,グリーン車でくつろいで,帰りの新幹線をXperiaZ(スイカで)で予約して,しばし,うとうとしていたら,車内アナウンスで「次は根府川」というではないか。根府川は来年行く予定だったのに,まあいいかと根府川駅で降り,茨木のり子の大好きな詩「根府川の海」に出てくる光景を満喫したのだった。結局仙台に着いたのは2時間遅れの14時だった。
【写真】
  
■岩礁に降りたアオバト♀成鳥/アオバトの群れ♂♀成鳥/富士山を背景に飛ぶアオバトの群れ
  
■岩礁に降りようとしたが,波が砕けて必死に逃げるアオバト。よく観察すると,波がザブーンと来ても逃げないでやり過ごす個体も/海上を飛ぶアオバトの群れ/波が来ないうちに海水を飲むアオバトの群れ
  
■そして波が来て逃げる。/尾浸けする♀/♀成鳥2羽
  
■海水を飲む♀/♀成鳥/ここだけ荒磯の照ヶ崎
  
■アオバトの群れ/喉が葡萄色の♂
hr>
Copyright(C)2013 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.