脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

運転席の表情

2013年10月14日 | 前頭葉の働き

P1000121友人が来ました。
いま、伊豆ではちょっと話題になっている細野高原。

東京ドーム26個分のススキ原。海と天城連山が見えるススキ原。箱根仙石原をはるかに超える隠れた絶景なのです!

「ベストシーズン!一緒に細野高原にススキを見に行きましょう」ということになってドライブに出発。

国道へ出るまでの、やや細いカーブが続く、しかもアップダウンのある坂道。
と、いっても歩行者も車もそこそこにはある、そんな道のカーブを曲がった途端、道の中央に車がこっちを向いて動いています!

こちらも、あちらもスピードは出ていませんからびっくりしただけで済んだのです。

「あらっ、まあ!どうしたのかしら」「危ないじゃないの!」「ごめんなさいも言わないで!失礼ね!」などとこちらの車内では興奮が続いていました。P1000124

それより私が気になったのは、ちらっと見えた運転されている方の無表情さでした。

気がかりだったことが三つありました。

格別にびっくりした様子がないことが一番。
恐縮してないのが二番。
そして、車を立て直すにもよく言えばあわてていない、少しでも早く左車線に戻そうとしているようにはみえないのが三番。

正確には状況がつかめていないためなのでしょうね。

まったく自分の世界だけ。
ということは、注意を分配できていないということでもありますから、前頭葉機能が利いていないということになります。
この細いカーブのある道で運転する際に必要な状況の判断も悪いし・・・

鉢合わせしようとなった、対向車への気配りもゼロ。
「アッすみませんね」「申し訳ありません」が口に出なくても、表情で表すほうが普通でしょう。
最低びっくりしなくては!

P1000123 ちょっとドキドキが収まった時に、今度は私の車が右折する丁字路の交差点になりました。

右からのベンツが停止していて、左折表示が出ています。
「ベンツはやっぱりかっこいいな」と思いながら、私は右折ですから、曲がっていくとその車を運転している方が見えました。
なんと私の知人O野さんでした。

「伊豆高原シニアライフ日記」というブログを10年近く続けていらっしゃいます。
第2の人生の生き方を、模索しながら獲得していく、その過程をブログから知ることができます。

(最近の農園仲間の方々との交流は、伊豆高原のような別荘地では結構珍しいのではないでしょうか。これはよいことだと、いつも応援させていただいています。関心がある方は是非上記ブログをご覧ください)

P1000119 スピードを落として窓を開けて挨拶をしたら、私のことを認めてくださって、破顔一笑。
うれしそうな表情を見せてくださりながら左折されました。

一瞬のことでしたが、車の運転方法からも、車の窓越しにちらっと見える表情からも脳機能のイキイキ度具合がわかるという話でした。

小ボケになったらどんな運転になるのか、以前まとめたことがあります。ご参考までに。
「正常から認知症への移り変わりー『スピードが遅すぎて怖いんです』」


胃袋と脳と

2013年10月14日 | 私の右脳ライフ

始まりは、フェイスブックでした。「伊豆高原雑貨屋Bouillon」さんからのお知らせ。
店主Y田さんとは1~2度お会いしただけなのですが、毎日のようにフェイスブックで記事を読んでいると興味や関心、生活ぶりなどが伝わってきて、私の中ではお友だちになっていました。

P1000130「実家から持って来た和食器を並べますが、これらは古いものですが、悪いものではないので、フリマで販売するには忍びないです。と言う訳で、お料理が好きな方にもらっていただけましたら幸いです。写真の塗りの4段重ねのお椀は、数十年前のものですが・・・」

すてきな写真が添付されています。

漆器は、海外では「JAPAN」といわれるくらい日本で発達したものですが、何しろ高価なことと、取り扱いが面倒なので(面倒なような気がする)、なかなか日常的には使うことが少なくなってますね。

「頂く」ことが前提なのでためらいがありましたが、4段重ねがどうなっているのか気になって、行ってみました。それが昨日の夕方のこと。

P1000132 こういう作りです。

一番下がやさしい手触り、優しい形のご飯茶碗。

その上に、おかずを入れる丸型の重箱。

さらにその上は、蓋がかぶせられるように山型の上部を切り取った珍しい形の形の重箱。
しかも朱色です!
ここが重ねたときにアクセントの朱色の縞を表現するのです。

そして一番上のふたには、シンプルな蒔絵も施されています。
そのうえ、なんとそれはお吸い物椀の役もこなすという遊び心いっぱいの4段重!

実は、ちょっと忙しくしていて「今晩の夕食は簡単に」と決めていたのです。
でも、「使ってくださいね」というY田さんの笑顔が浮かんで、有り合わせで挑戦することにしました。

P1000137ご飯は上等です。
友人が前日に届けてくれた、はさ掛けにして乾燥させた新米なのですから!

黒の重箱
白身魚とナスと里芋の煮つけ
伏見甘長トウガラシの炒め物
アジの干物(半分)ただしこれは自家製です。

赤の重箱
自家製のゆで豚
サラダ
卵焼き
エダマメ

P1000139P1000138_2 













なんだか幸せな夕ご飯・・・

そして今朝。実は昨日手にした時から「お茶づけは?」と考えていたのです。
「左脳で考えるだけでなく、右脳を駆使して実際にやらなくては」これは、エイジングライフ研究所の認知症予防のスローガンのようなものです。
もちろん、前提には前頭葉が状況をよくとらえて何をどのようにするのか決めておかなくていけませんよね。
それともう一つの前提は、楽しそうなこと、好きなことをやることが大切なのですが。

P1000137_2P1000133















結果は・・・
大満足の朝ごはん。どこかのこだわりの和風旅館の朝ごはんみたい。
胃袋も喜びましたが、脳も喜びました!
伊豆高原の雑貨屋Bouillon Y田さんありがとうございました。


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