脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

曹洞宗宮城県第18教区講演会

2008年11月01日 | かくしゃくヒント

曹洞宗宮城県第18教区の講演会に招かれました。
栗原市が二段階方式を導入済みであることや、栗原市社協の熊谷会長のお声がかりもあって喜んで伺うことにしました。
見てください。いただいたお礼状です。P1000040 P1000041 書面の初め「来て去って時雨の色や今日もまた」の句!

前日にくりこま高原駅に到着しましたが、何しろ東北本線が一時ストップしたほどの豪雨。
「この雨の中・・・」と恐縮しながら改札を出た私に、出迎えてくださった金成町瑞満寺の御住職松好常三和尚様はニコニコなさりながら
「この雨は、南から来たものですから。お帰りの時はどうぞお連れ願いますよ」

僧形の和尚様にお会いした緊張はこの一言で、霧じゃなく雨の中に消えてしまいました。

早速、副住職大幹和尚様の運転で、お二人が第18教区内を案内してくださいました。
志波姫を抜けて、第18教区へ入ります。以前伺ったことのある若柳・金成。そして6月の地震により通行止めになっている花山地区と続けてドライブするうちに、短い時間ですがやはり地域のそれぞれの特性が感じられます。合併ということはなかなか大きな問題だと、こういうときにも思うのです。

車中では、日頃から疑問に思っていることを取りとめもなくお尋ねしました。
                              宿泊は鳴子温泉 共同浴場 「滝の湯P1000022
「座禅の時は何を考えるのですか?」          
「無と空は?」
「死後の教えは?」etc

最新物理学の話題にまで話は広がるのです。でも、わかりやすい言葉と例えで、車中は盛り上がりました。もちろん、脳の話も差し込みながらです。
自噴→木管→滝の湯P1000026_3 (源泉そのまま)
物理学を極めても、脳科学の方面からも、最後に到達するところは宗教にも通じるのではないかというところまで、話は広がります。

一方で、子供たちに座禅を体験させる時の具体的な話も始まります。
「何かを思うと絵が見える。消しゴムでその絵を消してみるように」と指導なさるそうです。
「左脳優位の人は、絵が見えないままに『思う』ことも出来るだろうか?」
お話を続けるうちに常三和尚様の豊かな右脳が確信されました。(翌日、係りの方々が口をそろえて、「楽しい方なのです」。やっぱり!)
くりこま町伝創館P1000020_2

講演会は600人くらいはいらっしゃったと思います。
ほとんど男性の方々という、私の講演会では珍しい聴衆の皆さんです。

午前中に栗原市の保健師さんたちと勉強会をしましたが、「いろいろな機会になかなか出ていらっしゃらないこの方々にこそ聞いていただきたいのです」といわれ、がんばってお話させていただきました。
熊谷会長と瑞満寺常三和尚様           P1000019
二時間、ほんとによく聞いてくださって講師冥利につきました。

松好常三和尚様、当日の慰霊法要そして講演会の準備とご苦労様でございました。
この日を思い出すたびに暖かいものが湧き上がってくる、そんな二日間をありがとうございました。
巻紙に達筆にしたためられたお手紙と
「自未得度 先度陀(助かりたいより助けたい)」の色紙大切にいたします。