脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

10年一昔

2005年12月18日 | 正常から認知症への移り変わり

シベリアからの大寒気団が日本に到着とのニュースです。エイジングライフ研究所が指導している市町村の名前もニュースに上って、ハラハラしています。どうぞお大事に!

ニュースといえば、こういう記事を目にしました。
「ボケ予防に7つの習慣」「ボケ予防の第一に挙げるべき習慣は毎日の散歩」

10年前に私たちの活動が始まった頃は、「ボケは治らない」「治らないのがボケで、治ったとしたら、それはボケではない」という意見が、識者の間では一般的でした。

10年一昔という言葉があります。最近の論調は「ボケ予防は当然」ということになってきて、隔世の感をぬぐえません。
介護保険が破綻しないためには、「ボケ予防」が必須条件です。保健師さんのなかでも、個人負担の金額には敏感でも、結局のところその人の介護にどれだけの費用がかかっているのかということには余り気を使わない人がいますが、計算してみてください。
私は講演では「大ボケ一人年間500万円」といいます。療養型病床群(43万1千円/月)なら12倍すれば500万円を超えますよね。「ボケ予防」は、国家的問題であることは間違いありません。皆さんは、その一翼を担っているのです!

asamayama

12月1日。

新幹線車窓からの浅間山。
山頂付近はうっすらと雪でしたが、
今はどうなっているのでしょうか?(初めて写真を大きくすることができました)

エイジングライフ研究所は、ボケを脳機能という側面から捉えます。
二段階方式を使いこなせばボケのレベルや生活の様子、それに即した生活指導を行うことができます。
この記事に上げられたことがらを、もう一度脳機能に立ち戻って考えてみてください。マニュアルをよく読んでください。
それぞれの先生方が、その生活習慣で脳のどこをどのように刺激しようとされているのか。
右脳・左脳そして前頭葉。脳機能という物差しを持って予防活動をすることに自信をもっていただきたいと思います。