脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

レインボーランタンを楽しむ会①―小布施脳リフ教室番外編

2019年06月12日 | 認知症予防教室

伊豆高原の友人キャンドル体験工房「庭カフェ」の久保さんと、雑談を楽しんでいました。
先日ブログに書いた政府の数値目標 70代の認知症割合25年までに「6%」減目標がテーマでした。(これはその後修正されましたけど)
小布施町の認知症予防のための活動「脳のリフレッシュ教室」の話になって、高齢者といえども生活がイキイキしていれば認知症にはならないという私の話を、久保さんは興味深く聞いてくださいました。認知症予防は高齢者の自尊のため、家族の介護負担軽減とひいては国家財政を救うことにもなるという話です。
そして、「じゃあ、小布施町で高齢者の前頭葉をもっとイキイキさせてあげようじゃないか!」という結論になりました。
何しろこの活動は平成14年の山王島教室を皮切りに、小布施町全地区でずーと継続されています。継続されているだけでも立派という評価はできますが、だんだん問題も見えてきています。
一つには参加者の高齢化。もう一つには多分マンネリ化。そこへこれはいい刺激になるはずと喜んで計画を進めることにしました。(といっても実際は、地域包括支援センターの原所長と横町脳リフ教室の冨田さんにご尽力いただきました。本当にありがとうございます)

第一部。レインボーランタンを作る。
第二部。レインボーランタンを楽しむ。
レインボーランタン教室。講師の久保さんの説明を、ちょっと緊張しつつ真剣に聞いている参加者の皆さん。

やっぱりちょっと硬くないですか?初めてのことですものね。

説明が具体化していくと「さあ、どういうふうな色で始めるかなあ」思いを巡らせているのでしょう!

最後の説明。

でも制作が始まると、「えーと、えーと、どの色がいいかなあ?」「もう少し濃い色がよかったかも」「ロウの厚みが薄すぎかな」などなど声も出るようになってきます。そして面白いことに教室の熱気が高まっていくのです。色を中心とした構成ですから、時間がたつにつれて目の前に「自分(の選んだ右脳の成果)」が見えてくることが達成感にすぐにつながるのでしょう。
もう一つ、はっきり口に出さないまでも「自分の作品が一番いい(正確に言うと一番好き)」というムードに包まれます。
久保さんが何度も強調した、「いい悪いは、ない」「自分のセンス」「Onry One]を実感されていく様子が、よくわかりました。

みんな違うでしょ!

お一人ずつに感想をお話ししていただきましたが、皆さんちょっと興奮気味に「楽しかった」ということをご自分の言葉で語ってくださいました。
実は私はそのことそのものにもちょっと感動しました。つまりうちの外、皆さんの前できちんと自分の考えをまとめて発表できるって素晴らしいことです。

高齢者は、家の外に出なくてはいけません。そして楽しい時間を、できるだけ友達とともに過ごさなくてはいけません。右脳を中心とした楽しい刺激を受けつつ、そのことを前頭葉が「これこそ、認知症予防!」と実感評価するような時間が必要です。
教室の始まりと終わりでは、皆さんの脳が10歳は若返ったような気がしましたよ。

第二部は、カネイチくつろぎサロンに場所を移して6:30から楽しみます。

今は営業なさっていない、老舗のお醤油屋さんの店舗部分を地域の皆さんのサロンに開放してくださっているという素敵な空間をお借りすることができました。

本や茶菓も用意されていて、町民は自由に使え、小学生が学校帰りに立ち寄って、宿題したり遊んだりしてるそうです。小布施町の持つ文化の厚みを感じます。

現在の本。大人用だけでなく児童書もあります。

昔懐かしい蔵書も。

第二部プログラムです。(続く)





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