脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

1月の右脳訓練―書と花と

2018年01月30日 | 私の右脳ライフ

戸畑高校同窓生の幕田魁心さんの展覧会にも行きました。数寄屋橋泰明小学校横のいつもの会場で幕田さんと同門の方々の展覧会。
今年、初めてのおもしろい試みがありました。案内状によると「好きな文字をその場で幕田魁心が色紙に書くというイベントを期間中毎日開催しております」
私は「私を見たときの幕田さんのイメージで書いてください」とお願いしました。
IMG 6290
「宇宙人みたいだろう。楽の篆書体なんだよ」と教えてくれました。

頼んだのではないのですが「楽」とは!
「楽しく生きる」ことが大切だといつも皆さんにお話ししてるのですから、ベストチョイスです。

「息子がね『ピカソくらい、作品を世に残そうよ』ってけしかけてきたんだ。ピカソの全作品は15万点って言われてるけど、よっしゃやってやるかと思ってね。書くことに決めた」といつものようにニコニコしながら解説がありました。
幕田さんの作品がほしくて、会期中に遠くからもお客さんが来られたそうです。
何しろ幕田さんはフランス政府からフランス社会功労月桂冠奨励勲章3等勲章をもらっている、書の大家です。日本の書道界で初めての受賞です。

長男が、雅号として「槻屋」を使い始めたという知らせがありましたので、こちらは注文して書いてもらいました。

長男は国内外を飛び回っているビジネスマンですが、趣味の一つがいけばな(池坊)という変わり種。
会社でも率先して、メンズだけの華道部を続けています。多分もう10年を超えたのではないでしょうか。お教え戴いている先生のブログにインスパイア華道部として紹介されています。
「経済界の華道人」として紹介されているなあと思っていたら、何かのイベントの折に、いけばなを生けるようになってました。その時の名前が「槻屋」。
つい先日、南青山のグラスギャラリー・カラニスでの「春の光を呑みましょう ガラスの酒器展」にお花を添えているという知らせが届きました。

明日までの開催という丁度いいタイミングでしたから、ギャラリーに持って行ってやりました。もちろん、喜びました(笑)
写真の真ん中のいけばなが長男がいけたものです。枝の向きと花器の直線がクロスしている交点との関係とか、陰陽とかいろいろ話してくれました。
写真右側の棚は、香肆きざし乃さんの源氏香。初めて解説を伺いました。
「調香はいくつかの香りを組み合わせて作るのですが、本当にうまくいったときは、もともとから一つの香りだった風に感じられると、僕は思います」
フーン。香りは脳にダイレクトに入ってくる刺激ですからプリミティブなものと思われがちですが、ここまでくるとやっぱり芸術性が。たしかに源氏香をわかるには総合的な素養が必要です。
花器は仁清写しの不思議な風合いのガラス器でした。初めて誕生秘話を聞きました。きざし乃さんと長男が、まずこの形に惹かれ仁和寺まで見学に行って、サイズを教えていただいて、ガラス作家馬越寿さんにお願いして作っていただいたとか。明治時代の国宝図鑑のようなものも見せてもらっての解説で、ちょっと見直しました。

長男の初生け作品です。


1月の右脳訓練ー国立科学博物館

2018年01月30日 | 私の右脳ライフ

国立科学博物館、日本館は建物もすてきです。1930年竣工のこの建物自体が重要文化財です。
中央ホール上部のステンドグラス

博物館は子供と一緒に行くところのような感じがありますが、とんでもない。大人も十分に楽しめます。
前回は2015年「生命大躍進ー脊椎動物のたどった道」に行きました。内容には触れていませんが、「単語の理解―目で読む、声に出して読む」としてまとめてあります。
同じ年、1月の「ヒカリ展」もおもしろかったです。ブログ記事は「1月の右脳訓練ー法事ついでにヒカリ展、書道展、宮島まで」です。
と言っても、美術展ほどには行かない所ですね。
脳リハビリのプログラムとして、春秋には公園や植物園、動物園。夏や冬には、気候が厳しいので水族館や展覧会とよくお話ししますが、博物館も候補に入れましょう。
展示物は幅広く、どのテーマかに興味を覚えるときもあれば、建物そのものに興味を惹かれることもあるでしょう。
回廊

回廊部分のステンドグラス。

こんな窓も。

さすがに古い建物です。仕切り戸のガラスがゆがんだ手延べガラスでした。
地球館は特別展では行ったのですが、2015年にリニューアルしたそうで、展示が一新されていました。

最新の科学情報を子供にも大人にも提供しようとする工夫された展示が続きました。時間がなく、駆け足で一巡りしました。

友人のK子さんの息子さんが、小笠原聟島にわたってこの事業計画に参加したことを知っていましたから、2012年に3000羽に復活という数にびっくりしました。
推移を知りたくてちょっと検索してみました。
「アホウドリは150年ほど前には北大平洋西部の島々に分布していて、個体数は少なくとも数十万羽いたと考えられていますが、現在、全世界で伊豆の鳥島と尖閣諸島および小笠原諸島聟島列島でしか繁殖に成功しておらず、長谷川博(東邦大学)や米国研究者によると種としての総個体数は4500羽と推定されています。尖閣諸島の総個体数は300〜350羽程度と考えられ、全世界の個体数の大部分は鳥島に生息しています(長谷川, 2006)。アホウドリが減少してしまったのは、19世紀後半から20世紀前半にかけて人間が羽毛を採取するために乱獲したのが原因です」山科鳥類研究所HPより
2012年以降も順調に増え続けているのですね。
博物館に行った後にもう少し知りたいことがあったら、人に尋ねる必要もなく、書物を探すこともなくすぐに調べることができる便利な世の中になっています。ネットで検索できる能力は、高齢者には必須ではないでしょうか?

博物館も楽しみましょう!


ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html