新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その10)九博篇<中>

2010-01-23 23:37:07 | 旅行記

「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その9)九博篇<上>のつづきです。


えっさほいさと坂を登ると、九州国立博物館(九博)の全貌が目に飛び込んできました。

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デカイです。高いです。格というか権威を感じさせる雰囲気の東京京都奈良の国立博物館とはまるで雰囲気が違います。
モダンで奇抜な外観ですけれど、ガラスに周りの山々が写って山並みがつながって見えるし、曲線が自然に仲良くしているようで、これは21世紀の国立博物館としてアリだと思いました。
とくに、かなり近づかないと、建物自体があることすら判らないというのがまた、アリです。


中は当然ながら天井が高くて、空港のターミナルビルの風情。
木材をたくさん使っているところとか、障子のような壁が日本的でこれまたよろし

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特別展は2階、平常展は3階で開催されていて、エスカレーターで昇っていきます。

   

特別展は「京都 妙心寺 禅の至宝と九州・琉球」。

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特別展の入口には、ポスターにも使われている狩野山楽龍虎図屏風」からの大アップ。寅年の今年の幕開けにふさわしいですねぇ。


ところが、「妙心寺展」のともいうべき「龍虎図屏風」が展示されていなかったのですよ

この「妙心寺展」は1月1日~2月28日の2ヶ月にわたる会期を6期に区切って、その間、5回も展示替えが行われるのだとか。

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目録に載った作品を全部観ようと思えば、6回も出かけなければなりません。
私のように、旅行のついでに来た観客にとっては、おみくじのようなものです。


100123_2_5 特定の作品を観るためには、出品目録(上の写真がPDFにリンクしています)をチェックしてからお出かけくださいね。

私の場合は、「龍虎図屏風」も白隠慧鶴の「達磨図」も観ることができず、残念でした


さすがに、「妙心寺展の顔」の「」がいないことには苦情が寄せられているらしく、館内には「『龍虎図屏風』の展示期間に再来場される際、入場券の半券を見せると、前売料金(一般:1300円1100円)で入場できる」といった内容のことが掲示されていました。
でもこのことは九博のHPには書かれていませんねぇ。
もし違っていても私は責任を負いかねますので、直接九博にお問い合わせくださいませ。


でも、その代わり、1月1~17日のみ展示される如拙の「瓢鮎図(ひょうねんず)」を観ることができたのはLuckyでした。

   

今回の展覧会は「禅」を全面に押し出した展示になっていまして、「瓢鮎図」のテーマになっている「つるつるした瓢箪(ひょうたん)で、ぬるぬるしたナマズを捕まえることができるか」とか、1月11日の「『福岡・北九州 新春の旅』から無事に帰還!」でも紹介したプチ禅カードに出てきた「片手で拍手をするとどんな音がする?」といった禅問答の「問い(公案)」について、気の利いた回答を来場者から募集していました。

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私も考えてはみましたが、まともな答えはでてきません…
やはり、悟りにはほど遠い、煩悩に満ちた人間なんですな、私は…


ところで、この「片手で拍手をするとどんな音がする?」の公案、何かの本(翻訳本)エピグラフで読んだ気がしますが、何の本だったのか、さっぱり思い出せません
もしかすると、「拍手した時の音は右手が鳴った音か、左手が鳴った音か?」だったかもしれません。
ご存じの方がいらっしゃいましたら、どうか教えてくださいまし どうも気になって、奥歯にニラエノキダケが挟まったような気分なのですよ。

   

「妙心寺展」で気に入った作品を書いておきましょう。

まず、妙心寺の鐘太宰府・観世音寺の鐘のペア。

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この二つの鐘は、飛鳥時代(7世紀末~8世紀初) に、共に北部九州の同じ工房で鋳造されたものと考えられているそうです。

確かにそっくりです。日頃は京都と太宰府に別れて暮らしている先輩・後輩(きょうだい?)のせっかくの再会なのですから、聴き比べしたいものだ と思ったところ、さすがは現代の国立博物館です。イベントが企画されていました。

鳴鍾会と題して、先週の土日(1月16-17日)の11:00~と13:00~の計4回、二つの鐘をそれぞれのお寺のお坊さんが衝いて、聴き比べる催しが開催されたようです。

予告の貼り紙を見て、このイベントに参加できる人がうらやましかった…

   

100123_2_8 もう一点、心を吸い込まれたのは、熊本県八代市の玉泉寺が所蔵する白衣観音(びゃくえかんのん)像でした。

目録によれば、中国の明代の作品で、作者は「石叟」という方らしいのですが、詳しいことが判りません。

それにしても、これは仏像の範疇を超えている気がします。というか、信仰の対象になる像とは考えにくいのです。この片膝を立てた観音様に向かって拝むよりも、きれいだよねぇ~と鑑賞する方が正しい立ち向かい方(?)のような気がします。

   

もうひとつ。これは「作品」ではなく、展示の仕方に感心した話です。

1月11日の「『福岡・北九州 新春の旅』から無事に帰還!」に、円形のチラシの写真を載せましたが、あれは妙心寺法堂(はっとう)の天井絵「雲龍図」。さすがに、現役のお堂から天井を剥がして持ってくるわけにもいかず、代わって、布に実物大(だと思う)で「雲龍図」を印刷し、それを展示室の上部に掲げていたのです。

真下から布を見上げれば、実際に妙心寺法堂に行けばこんなのがこんな角度で見られるのか…、と模擬体験できる見事なアイデアだったと思います。


ということで、「妙心寺展」はお終いです。前記の「公案」への答えを見つけられないもどかしさを感じつつ、3階の平常展の会場に向かいました。


つづき:2010/01/24 「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その11)九博篇<下>

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「ブログ開設1周年」を勝手に祝う

2010-01-23 10:02:47 | 日記・エッセイ・コラム

このブログ、左側にあるバナーの下の方に、

100123_1_1ブログ人登録:2009年01月24日

と表示しています。

ふと思い立って、「ブログでも始めてみようかな」と軽い気持ちでOCNに申し込んだところ、「翌日から使えます」ということだったのですが、実は、当日からブログをアップすることができました。

そんなわけで、この「徒然煙草の咄嗟日記」の記念すべき最初の記事は、ちょうど1年前の1月23日の「ブログを始めました」になりました。


つまり、きょうでブログ開設1周年です


最初の記事で、

細く長く続けて行けたらいいなと思っています。

などと殊勝なことを書いたにしては、1日も欠くことなく、きのうまでで491本も記事を書き続けてしまいました。載せた写真に至っては、のべ1,231枚

我ながら、よくネタ切れもせずによく続くものだと、なかばあきれています。

   

アップした記事は、後日の参考にするため、Wordで文書化して、クリアファイルに綴じていますが、このファイルがこんなになってしまいました。

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60ポケットのファイルが6冊です。ファイル自体は、4月16日の「ブログを保存」で書いたように、10冊で1,480円(税込)という超格安品ですからよいものの、用紙代やインク代はバカにならないかもしれません(まじめに振り返ったことがない)。
いや、それ以上に、今後は保管スペースが問題になってきそうです。

   

ブログ人の機能で「アクセス解析」というのがあります。
これは、ブログへのアクセス数や、どのページが読まれているのか、閲覧者はいつどこから来たのか、といったことが見られる機能です。
これを眺めるのは、ずいぶんに前に書いた記事が何度もアクセスされているのが判ったり、検索のキーワードから新発見があったりと、なかなか楽しいもの。

時間を超えて何度もアクセスされている記事は、MISIAのネタバレ系の記事の他、「光ファイバーで『工作」、「双眼鏡がベタベタ」、「迷惑電話対策」といった「お悩み解決」系の記事、そして意外だったのは「トイレからの脱出」シリーズ(第1回はこちら)。トイレからの脱出シリーズは、ウェブで公開されている無料のゲーム「雪隠詰められ」(こんなゲームがあることを知りませんでした)を捜してたどり着いてしまった人が多いようです。ゲームをしようと思ったのに、私のこんな記事にたどり着いてしまった方々は、さぞや憤慨されたことでしょう。この場を借りてお詫び申し上げます。

でも、「センタースピーカーのせいで、TVのリモコンが使えない」とか、「双眼鏡がベタベタになってしまった」とか、「いいかげん、迷惑電話をなんとかしたい」といった悩みを抱えた方々にはささやかなアドバイスができたのではないかと、勝手に思い込んでいます

   

さて、今後も、①中長期ビジョンなど持たない、②仕事関係のネタは(極力)取り上げない、の二大方針を堅持して、このブログを行き当たりばったりに続けて行きます。

目くじらを立てることなく、引き続きよろしくお願いいたします。

あ、そうだ。「一日も欠かさない」は「方針」に含まれておりませんので、そのうち途切れるかもしれませんよ。


【追記】当初のタイトル「勝手ながら『ブログ開設1周年』を祝います」があまりにも語感が悪いので、変更しました。(2010/1/24 14:52)

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「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その9)九博篇<上>

2010-01-22 06:41:12 | 旅行記

「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その8)天神篇のつづきです。


最終日(1月11日)の朝、目が覚めるとまだ真っ暗です。7時を過ぎてもまだ暗い。
そういえば、9日の夕方、陽の落ちる時刻が遅いことを痛感しましたっけねぇ。

改めて調べてみますと、これだけ違います。

福岡浦和
1/ 9 日没 17:28 16:45 0:43
1/10 日出 07:23 06:52 0:31

さすが西国(さいごく)ですなぁ。

   

さて、ホテルをチェックアウトすると、すぐに西鉄福岡(天神)駅に向かい、有人のきっぷ売り場で九州国立博物館きっぷを購入しました。
西鉄は、九博で企画展が開催されると、このきっぷを発売しているようですので、定期券を使わずに太宰府まで行って、九州国立博物館(九博)に行くつもりなら、ぜったいこのきっぷがお得デス断言


九州国立博物館きっぷ」は、みどりの窓口に置いてある「チケット入れ」のような構造になっていまして、表(おもて)はこんな具合。

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これを開きますと、

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こんな構造になっていまして、電車の往復チケットと、九博の特別展チケット平常展(=文化交流展示)チケットがコンパクトにまとまっています。


さらに、太宰府近辺の施設の割引券もついてきます。

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もっとも、わたしはどれも使いませんでしたけど…


さらにさらに、運がよいと、特製ポストカードまでもらえます。私がいただいたポストカードはこちら。

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沖縄・石垣島の桃林寺金剛力士立像(18世紀央)です。
実物を拝見しましたけど、いかにも南方系ホンワカする仁王様でした。

   

西鉄福岡(天神)駅から太宰府駅までは、30分ほど。
5年前は都府楼(とふろ)前駅で降りて、太宰府跡を見学した後、路線バスで太宰府天満宮へ行きましたが、今回は西鉄二日市駅で乗り換えて、太宰府駅まで電車で行きました。

太宰府駅から九博に行くには、大きく分けて2通りのルートがあります。

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一つは太宰府天満宮の境内を通るルート、もう一つは上の地図で「国博通り側アクセス」と示されているルートです。
今回は、初めて歩く国博通り(「九博」ではなく、「国博」ってところがローカルです)を通ってみました。

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途中にある光明禅寺の山門に目を惹かれました。

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軒先に獅子が取り付けられていて、その獅子がエビ反っている(ちと表現が古い)のですよ。
シャチホコの真似をしているのでしょうか? (不謹慎ながら、宴会芸でこういうのがありますな…)

   

で、もって、到着しました。九博です

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ところが、ここで上り坂が待っていました。

一直線に登るコンクリート製の階段と、スロープの上り坂と、山道のような階段と三つのルートを選べますが、坂を登らなくてはならないのは一緒です。

私は、「山道のような階段ルート」を選びました。

100122_1_9

まだ九博の門を入ったばかりですが、きょうはこの辺で…。


つづき:2010/01/23 「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その10)九博篇<中>

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「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その8)天神篇

2010-01-21 06:23:46 | 旅行記

「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その7)関門篇のつづきです。


JR博多駅に戻ってきた私は、博多口の地下鉄乗り場近くのコインロッカーに放り込んでいた荷物を引き出し、地下鉄空港線に乗って今宵のホテル最寄りの天神駅に向かいました。
駅から地上に出て、ホテルに向かって歩いていますと、、、、うおおおっ、ナマハゲさんがいる (写真は撮っていません)
明治通りに面したショーウインドウの中で、あのMISIAも大のお気に入りというナマハゲさんが立ちはだかっているではありませんか。
と、ここは北東北3県(青森・秋田・岩手)共同の福岡出張所というか、アンテナショップのみちのく夢プラザでした。
まさか福岡でナマハゲさんにお目にかかれるとは思いもよりませんでしたヨ。わたしゃ、うれしい
福岡近辺の方、福岡へお出かけの方、是非、みちのく夢プラザにお立ち寄り下さいませ。
地下鉄空港線・天神駅2番出口近くの住友生命福岡ビルの1Fにありますよぉ

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大きな地図で見る

   

こうして、ナマハゲさんと感動のご対面(?)を果たした私は、ますます高揚した気分でホテルにチェックイン。

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部屋はご覧のようにシックだし、ホテルマン/ホテルウーマンの皆さんもホント感じ良いし、たまにはシティ・ホテルに泊まるのも良いものです

しばらく、ほぇ~と呆けた後、きょう一日に撮った写真約200枚)をPCに落とし、PCをインターネット接続し(LAN接続です)、ザザザッとブログをアップしました。

そして、久しぶりの一風堂の天神店へ行って「白丸・肉入りを食べ、コンビニで飲み物を仕入れて、ひとまず帰還。
シティ・ホテルに泊まって、コンビニで買った飲み物を飲むのはちょいと気恥ずかしいですが、冷蔵庫に入れられた飲み物は高すぎます

そして、風呂に入って汗を流し、「ダーウィンが来た」(お気に入りデス)を見ながら、ビールぷはぁ~と呆けながら、この日3皿目のメインディッシュに向けて気分を整えました。

   

100121_1_2 何年ぶりでしょうか、映画館で映画を観るのは…。
学生の頃は毎週映画館に通っていたというのにねぇ。
で、観てきたのは(前にも書きましたケド)、

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デス。

なんとも好きです、のだめカンタービレ [以下、ネタバレ有り、です]

んで、感想は、面白かった です。のだめをこの映画で初めて観る人がどう感じるかは別として、①評判を耳にして、②スペシャルドラマを観て、③連ドラを観て、④原作を読んだ(私の「のだめ」歴はこの順番)のだめファンのわたし的には、満足できました。
これで1,200円(レイトショーのお値段)は安い

ストーリーとしては、TVスペシャルで放映されても不思議ではない気がしないでもありませんが、この作品を映画館で観ることには十分に価値があると思いました。

まず、①家ではあれだけの大画面&音質&音量で楽しむのは、よほど環境に恵まれないと不可能であること(最近の映画館の音響って、良いんですねぇ~。MISIAのライヴより上かも)。
そして、②CMに邪魔されることなく、2時間にわたって作品に没頭できること。
そしてそして、③映画館がコンサートホールに変わる(キャッチコピーを借用)こと。

   

映画が始まってしばらくは、大画面のどこを見たらよいのか迷うような情けない感覚を味わった私ですが、楽しめましたぁ~

難を言えば、仕方ないこととは言え、端折りすぎであるのは確かです。例えば、リハを見学するのだめが「柔ちゃん」風のヘアスタイルなのはなぜなのかとか、のだめが噴水池に落っこちるシーンが必要か(原作ではいくつもの意味を持ったエピソード)とか…。

でも、千秋から共演の依頼を受けたのだめが、パリ市内でビラをばらまくは、「変態の森」で乱舞するはの超舞い上がりシーンは、実写版「のだめカンタービレ」シリーズの枠をぶち破るはちゃめちゃさ&楽しさでした。この部分だけでも、この映画を観る価値があるかもしれません。

また、超個人的には、このブログで2回(こちらこちら)も取り上げてしまったチャイコフスキーの「1812年」が、原作には登場しなかったにもかかわらず、この映画で超印象的に使われたことがかなりにんまりでした。

きっと、GWに公開される「後編」も見に行くことになることでしょうナ。

   

こうして、映画は終演したのは23:30頃。こんな時間でも、自室に戻ると、まだ23:40頃。これでは、全然「レイトショー」の感覚はありません。
もう一缶、ビールを飲みながら、例によって濃厚な一日を振り返りながら良い気分に浸ったのですありますよ。


つづき:2010/01/22 「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その9)九博篇<上>

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「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その7)関門篇

2010-01-20 06:41:02 | 旅行記

「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その6)門司港篇<下>のつづきです。


関門橋を見ようと岸壁に出た私、関門橋をその眼に焼き付けて、ふと、視線をずらすと、そこにあったのは関門連絡船の乗り場でした。

そっかぁ、この手があったかぁです。お値段片道390円とお手頃

でも、下関側のどこに着くのか良く判りません。
でもでも、すぐ出港時刻です

もういいっ いざとなったら、JR下関駅までタクシーに乗ろう と決心して(?)乗船しました。


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船はかなり小型ながら、スピードはありそうです。


船内はこんな感じ。

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けっこうユルユルです。

   

そして、出港

と、速い…。予想以上に速い…。

こりゃあっという間に下関に着いてしまうぞ、と後部デッキに出て写真を撮りました(窓が傷だらけなのですよ)。

去りゆく門司港と、

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真横に見える関門橋と…。

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ホント、掛け値無しに5分下関(唐戸)に到着してしまいました。

   

唐戸桟橋では、折り返し門司に渡ろうとする大勢の人が並んで船を待っているし、巌流島への遊覧船に呼び込む声が響いているし、これまた大勢の人たちが辺りをうろうろしているしで、かなりの活気が感じられました。

さて、ここで自分のいる位置をケータイのGoogleマップで確認しますと、唐戸からJR下関駅までは直線でも2km以上あります。(下の地図はMapionです)

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決して歩けない距離ではないにしろ、やはりバスタクシーを使うことにして、バス停を捜しました。大通り(国道9号線)に出ますと、簡単にバス停が見つかりました。しかも下関駅行きのバスはけっこう頻繁に走っているようです。よかった、よかった…。

   

と、通りの反対側にレトロな建物を発見

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近くまで行ってみることにしました。


まず、上の写真の右側、屋上に神社のようなものを乗っけた高い建物。

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旧秋田商会ビルです。下関観光情報センターとして使われていました。
ちなみに、「秋田商会」というのは秋田寅之介さんという方が1905年につくった商社兼海運会社だそうで、私のふるさととは無関係のようです。

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この一角だけヨーロッパのような外観に反して、2階と3階の内部は書院造住宅なのだそうな。


隣りの建物は、現役の郵便局としては最古の局舎(1900年竣工)だという下関南部町郵便局です。

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確かに現役です。

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下関に関しては、まるっきり予習を していませんでしたので、この二つの建物を間近に見られて、ホント、Luckyでした。

   

路線バスに乗って5分ほどでJR下関駅前に到着。

駅前の電話ボックスの上にはふく

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駅の構内にもふく

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さすが、フグの本場デス

   

こうして、つかの間の「本州旅行」を終え、下関⇒JR山陽本線小倉⇒JR山陽新幹線博多のルートで、福岡に舞い戻った(所要時間:41分)のでありました。


フグは食べませんでしたけれど、満足しました。


つづき:2010/01/21 「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その8)天神篇

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「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その6)門司港篇<下>

2010-01-19 06:11:19 | 旅行記

「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その5)門司港篇<上>のつづきです。


門司港は「バナナのたたき売り」発祥の地だと聞いたことがあります。

そんな縁からなのでしょう、こんなのがありました。

100119_1_01

愛と正義の使者 バナナマン」だそうな。
お笑いの「バナナマン」じゃありませんよ。リアルな表情がちょっと…です

個人的には「ゴーヤーマン」の方が好きです。

   

気を取り直して「門司港レトロ」の散策に戻ります。

こちらは旧門司税関

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裏側っつうか、海側っつうか、港側から見てもおもむきある建物です。

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私、白状しますが、他人が記念撮影している様子を見ていると、どうしてもその様子を写真に納めたくなってしまいます。
そんなわけで、旧門司税関の真向かいにある「国際友好記念図書館」の前で、人力車に乗った姿を車夫さんに記念撮影してもらっている一団を撮影してしまいました。

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こんな写真を撮った上に、こんなことを書くのは、ホント、失礼だと思うのですが、どうしても書きたい

二人乗りの人力車に男二人が乗るのは、見た目良くないです…。m(_ _)m

   

さて、これからどうしようか…と考えました。
できることなら、関門トンネルを歩いて渡りたかったところですが、下関側からの交通の便がまるで判りませんし、トンネルを歩いて往復し、タクシーで門司港駅界隈まで戻ってくるというのも芸がなさ過ぎます。

出光美術館も、唐三彩展には食指が向きません。
出光美術館は、外観を写真に収めるだけにして、「とりあえず、九州鉄道記念館を見学するか…」と、門司港駅方面に戻ることにしました。

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戻りは、往路とは違うルートを通ることにしました。

と、個人的に感じるものがある建物に遭遇

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山口銀行門司支店です。

山口銀行関係者の皆様には大変に申し訳ないのですが、 正直、思いました。「これは始めから山口銀行の支店だったのではなくさぞや由緒ある建物ではないか?」と…。


案の上、横断歩道を渡ると、こんな案内板がありました。

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おぉ、横浜正金銀行門司支店だったんだぁ

経済史や金融史をちょいとでもかじったことのあるひとなら、「横浜正金銀行」と聞くと、ピンと来るはず(一応、私は学生の頃、日本経済史を勉強しました)です。

横浜正金銀行は、東京銀行を経て、現在の三菱東京UFJ銀行につながる歴史を持つ銀行で、日本の貿易・為替を一手に扱っていた特別な銀行でした。

要するに、旧門司税関と共に、かつての国際貿易港・門司港を象徴する建物だったというわけデスよ。

   

我が眼の鋭さ(?)に、ちょっとホクっとしながら次に訪れたのは、

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九州鉄道記念館です。実車展示こそ8両と、テッパクこと鉄道博物館と比べるのはあまりにもかわいそうですが、こちらには建物があります。1891年120年前)に建てられたという「九州鉄道本社」の社屋デス

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内部は、鉄骨で補強され、耐震性も万全(のはず…)。


展示物の中では、きっぷの硬券の版型とか、レールの変遷とかが目を惹きましたが、私の一押しは「犬釘」でした。

犬釘」というのは、レールを枕木に固定するための釘です。名前の由来は、一目瞭然です。ほら

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ね、ワンコそのものですよね。これに比べると、右側に写っている現在の犬釘のつまらないことといったら…。


これで入場料は300円 お得ですよぉ~。門司港地区へお出かけの際は、是非お立ち寄りくださいませ。

   

さて、門司港レトロの散策もこれでお終い。

このまま門司港駅から電車にのって福岡に戻るのもつまらないなぁ~、と考えている時、ふと思い出しました。まだ関門橋を見ていない

ということで、岸壁に行ってみました。

   

と、ここで今日はこの辺りでお終いです。ぶつ切りで申しわけございません。


つづき:2010/01/20 「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その7)関門篇

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「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その5)門司港篇<上>

2010-01-18 06:43:46 | 旅行記

旅行記を再開して、「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その4)戸畑篇のつづきです。


戸畑駅から準快速に乗って門司港に向かいました。電車のシートの柄が、いかにもJR九州らしく派手です(昔乗って度肝を抜かれたかつての特急ソニックのよりは地味だけど…)。

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門司駅を過ぎて門司港に近づくにつれて、沿線の風景が何やら寂しげ…。廃屋や壊れかけたような家がいくつも目に入り、薄曇りの天候とも相まって、なんとも寒々しい光景です大丈夫か? 門司港

   

戸畑駅から20分ちょっと(小倉駅からなら15分弱)で、門司港駅に到着しました。

おぉ、このホームの感じ、良い

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最果てのターミナル駅」 の雰囲気デス

改札内に人力車や古い消防車(ポンプ車)が置かれていて、ビミョーな風をたたえていますが、板張りの駅舎がステキ

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駅の内部も、

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駅の外部も、

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ひじょうによござんす

   

門司港に着いてみると、さっき見たくたびれた沿線風景が嘘のように観光客が多い

地区が丸ごとテーマパークのようで、みんな楽しそうです。

私もガイドマップを手に、ぶ~らぶ~らと彷徨ってみました。


こちらは旧大阪商船(現在の商船三井)。

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一見煉瓦造りですが、タイル張りなのだそうです。
この建物、裏から見ても、っつうか、裏から観た方がわたしとしては好きです。

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1階は多目的スペースの「海峡ロマンホール」、

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2階は「わたせせいぞう と海のギャラリー」ですが、こちらはパス

   

この旧大阪商船と背中合わせに建っているのは、旧門司三井倶楽部です。

100199_3_11

いかにも財閥の社交施設っぽいですな。
この建物、かつては離れた場所にあったのを移築したものだそうです。
確かに、現在のように駅前の賑やかな場所ではなく、裏山の中腹に建っている方が似合いそうな気がします。

この建物の裏には、がらりと雰囲気を変えた日本家屋がつながっています。

100199_3_12

住み込みの使用人さんたちの居住地域だったのでしょうか?

   

ちょいとここらで小休止をいただきます。m(_ _)m

<r />

つづき:2001/01/19 「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その6)門司港篇<下>

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愛用のケータイが「3年目」に突入

2010-01-17 17:06:59 | 日記・エッセイ・コラム

愛用のケータイ「P905i」が3年目に突入しました。これほど同一のケータイを使い続けるのは初めての気がします。昔は、電池がアホみたいに高くて、ケータイの本体がアホみたいに安かったので、「電池の切れ目はケータイの切れ目」でしたっけ。
ところが、総務省が「通話料金が高すぎる。本体の価格と通話料金をしっかりと区分けせよ」と業界をご指導してくださったことで、ケータイの本体価格がアホのように高くなってしまいました

しかも、ケータイの機能が高止まりしてしまったようで、いま使っている「P905i」を買い替える理由が見あたりません。
500万画素のカメラはケータイの機能としては不足ありませんし、ワンセグは見られるし、海外でも使えるし、おサイフケータイとして使えるし(モバイルSuicaも)、Bluetooth通信を介してうちのクルマでハンズフリー通話できるし、と、P905iには不満がまるでないのですよ。

   

ただ、2年も使っていますと、電池が弱ってきます。
そんなユーザーにとってうれしいのが、docomoの「電池パック安心サポート」です。

同一機種を1年以上2年未満使用している人はドコモポイント500Pで、2年以上使用している人は無料で電池又は補助充電アダプタをいただけるというありがたいサービスです。

不思議なことに、電池補助充電アダプタとでは、市販価格が倍・半分違うのですよ。さしあたって必要なのは電池ですが、どうせ貰えるのならば、値段の高い補助充電アダプタをいただいた方がお得なような…。

   

ということで、結局、補助充電アダプタをいただくことにして、電池はドコモポイント(1400P)を使って入手いたしました。

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補助充電アダプタは、旅行や出張の時に重宝しそうです。

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こいつぁ、春から縁起がいいわえ~

2010-01-17 16:04:21 | 日記・エッセイ・コラム

再配達をお願いしていた代引きの宅配便を受け取ると、懸案になっていた「恒例の初詣」に行ってきました。

出かけた先は、永福町の大宮八幡宮です。

100117_2_1


こちらの神社は、昔、この近くに住んでいたことと、駐車スペースがたっぷりあることから、ここ20年くらいは、欠かさず初詣にでかけています。

ようやく、去年買い求めた破魔矢お札、車載用(?)の交通安全守、そして今年の注連飾りを納めることができました。

随分と出遅れた感じだったのですが、行ってみると、駐車場整備のガードマンが出動しているほどの盛況です。これなら、何の後ろめたさもありません


調子に乗って(?)、今年3度目のおみくじを引きますと、

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またもや「」。まさしく「二度あることは三度ある」です。
こりゃ、間違いなく今年の私の運勢は「」なのでしょう。

おみくじをじっくり読むと、こんな怪しいご託宣が…。

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愛情・縁談・恋愛


道ならぬ恋に発展する場合もありそう。話は内密に進めるほうが有利。派手な行動はつつしめ。


だそうです。

道ならぬ恋」ですかぁ。ときめきますなぁ

   

帰りに千駄ヶ谷のホープ軒でラーメンを食べ、行きつけの酒屋でビールを買って帰ってきますと、宅配便が届いていました。

「宅配便で届くようなものはないはずなのに」と思いながら、宅配ボックスから荷物を取り出してみますと・・・。

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当たりました、バカラのペアグラス

昨年9月16日の「ビールの6缶パックはかなりうっとうしい、けれど…」で書いたキャンペーンに当選しましたぁ~

まさしく、こいつぁ~ 春から 縁起がいいわぇ~ です。

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MISIA 星空のライヴV ホールツアーが千秋楽(ネタバレあり)

2010-01-17 11:05:38 | MISIA

昨夜の長崎公演をもって、約半年にわたったMISIA 星空のライヴ V Just Balladeのホールツアーが終了しました。

100117_1_1星空のライヴ V」としては、「星空のライヴ V Just Ballade MISIA with 星空のオーケストラ2010」(いつのまにやらちょっとタイトルが変わった?)が残っていますが、大きな区切りということで、振り返りのようなことをしてみます。
当然、ネタバレありまくり!です。

   

去年7月7日の「MISIA 星空のエチュード Just Ballade」の位置づけが難しいところですが、このライヴを含めれば、41公演にも及ぶMISIA史上最長のライヴツアーになりました。MISIAは、途中、熱発(インフルエンザでなくてよかった…)で「営業活動」の一部をキャンセルしたことはあったものの、いろんな人のライヴレポートを読む限り、ライヴそのものには大きな影響を来すこともなく、好調を維持できたようです。
これはMISIAにとって大きな自信になったのではないかと思います。
過去のツアーでは、途中で体調を崩して、ライヴに影響が出たことが何度かありましたから…。
1本1本のライヴの内容が濃くて、ツアー全体としてもかなりレベルが高かった点では、THE TOUR OF MISIAシリーズを含めて、過去最高のツアーになったのではないかと思っています(今でも東京初日は「何だったんだ、アレは」と思っていますし、座席に恵まれなかった大津は残念でしたが…)。


今回のツアーでは、「初の生MISIA」になった府県が、私のふるさとを含めて10府県(北から順に、秋田、福井、長野、岐阜、滋賀、京都、鳥取、香川、愛媛、熊本)もありました。
きっと、「初の生MISIA」を体験した聴衆も多かったことでしょう。
待ってたよぉ~」という地元ファンはもちろん、MISIAにはさほど興味がなくて、友人・知人のお供でやって来た人も、シンガーMISIAのとてつもない実力を心に刻んだのではないかと思います。そんなMISIAの魅力が伝わるライヴの構成・パフォーマンスでした。


ホールツアーでDVD撮りをしていたという情報がありません。おそらく大阪か横浜での「星空のライヴ V Just Ballade MISIA with 星空のオーケストラ2010」がライヴDVDになるのでしょう。
でも、ホールライヴを記憶だけに残しておくのはもったいなさ過ぎです 今さら「ライヴDVDを」というのは大人げないので、せめて、久しぶりのライヴCDにして欲しい

MISIA 星空のライヴ -Best Acoustic Ballade- MISIA 星空のライヴ -Best Acoustic Ballade-
価格:¥ 3,059(税込)
発売日:2003-10-22


   

ホールツアーのセットリストを整理しましたので、一挙公開


100117_1_2


でも、これじゃ全然見えませんよね…

ということで、PDF化 したものをネット・ストレージにアップしましたので、興味がありましたら、こちらのサイトからダウンロードしてください。ウイルスチェック済みです。


【追記】ファイルを全55公演分に更新しました。(2010/02/15 22:21)

   

今回、このセットリストを使って、歌われた曲の側面からも整理してみました。この分析(?)は、ちょち毛色が異なる「MISIA 星空のエチュード Just Ballade」を除く40公演を対象にしました。(PDFの2ページ目をご参照方)


まず、全公演で歌われたのが、

少しずつ 大切に
Stay in my heart
MISSING AUTUMN
地平線の向こう側へ
唇と唇
To Be In Love
いつまでも
銀河

の8曲で、ほとんどの会場で歌われたのが、

Call Me Love Me (名古屋初日を除く)
星のように・・・ (津を除く)
僕のきもち (浜松、名古屋2daysを除く)

の3曲。


逆に、ごく限られた会場(4会場以下)でしか歌われなかった曲、いわゆるスペシャルとしては、

Birthday Cake (淡路島2日目)
So Beautiful (横須賀)
時をとめて (名古屋2days)
風のない朝 星のない夜 (浜松、名古屋初日)
Yes Forever (札幌、長岡、東京初日)
ULTRA X'MAS
(神戸、京都、大津)
THE GLORY DAY (神戸、京都、大津、鹿児島 長崎)
キスして抱きしめて
(名古屋2日目、淡路島初日、長野)
Let it Smlie (浜松、名古屋初日、札幌、横須賀)
つつみ込むように… (河口湖・淡路島の野外4公演)

の10曲です。

また、ツアー前半で欠かさず歌われていた「Angel」は、金沢を最後に、「逢いたくていま」にバトンタッチ(金沢では唯一、「Angel」「逢いたくていま」の両方が歌われた)というところに、「ツアーの流れ」を感じます。


セットリストには間違いがあるかもしれません。
お気づきの点があればお知らせくださいませ。

   

私は「星空のライヴ V Just Ballade MISIA with 星空のオーケストラ2010」の大阪公演には参加しません。
ですから、1月30日~2月13日の間、再びネタバレを見ることを封印します

いろいろ妄想を膨らませて、MISIA with 星空のオーケストラ2010の横浜2daysに臨みますぅ


【追記】「THE GLORY DAY」を歌ってくれた会場を、本文の方で間違えていました(PDFは正しいです)ので修正しました。MOMOさん、ご指摘ありがとうございました。(2010/01/18 23:20)

コメント (6)
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