現時点で私は、「選択」「ナショナルジオグラフィック[日本版]」「本の雑誌」と、3種類の雑誌を定期購読しています。
この中で最も最近に定期購読を始めたのが「本の雑誌」です。
ですが、一方で、一番長い付き合いなのもまた「本の雑誌」。
「本の雑誌」は、7年前までの十数年間にわたって、毎月欠かさず購入して愛読していました。
ところが、欠かさず購入していた末期に、当時、勤務先に出入りしていた書店から毎月購入していたことが災いし、某団体に出向するタイミングで「本の雑誌」との縁が途絶えてしまったのですよ。
一旦、縁が途絶えると、近所に本屋があるし、かつて読んだ本の関連の書籍ならばamazonが「おすすめの商品」で教えてくれるしで、「本の雑誌」は読まなければ読まないで困らないことから、「本の雑誌」を購入することはまったくなくなってしまいました。
が、しかし、です。溺愛と言っても良いほどお気に入りだった銀座の近藤書店本店(個人的に「衝動買いの近藤書店」と呼んでいました)が閉店し、かつての出向先の近所にあった書原・霞ヶ関店に行くこともなくなってしまうと、自宅近くの書店にしても、勤務先近くの最大級書店にしても、品揃え自体は問題がなくてもなんとも面白くない。amazonの「おすすめの商品」も、あくまでも過去の購入実績が基本になっていて、「こんな本があったのか!」的な「意外性」が皆無に近く、欲求不満がたまるばかりでした。
そんな時、たまたま見たWeb版「本の雑誌」(http://www.webdokusho.com/)で見つけたのが定期購読の案内です。
よ~し、「本の雑誌」の購読を再開してみるか、と定期購読を申し込みました。
そして、去年の12月号から我が家に「本の雑誌」が届くようになりました。
おぉ、変わってないなぁ、とにやにや、です。
が、購読再開後2冊目となる1月号に、そんな私に冷や水を浴びせるような記述が…。
購読を再開した直後に、「存亡の危機」のお知らせなんて…。がががが~んです。
とりあえず、
人件費を始め、さらなる歳出削減を進めた上で、いましばらく這いつくばってみようということになったが、
と、当面は存続するみたいだけれど、かなりショックです。
これまた定期購読している「選択」の2月号に、「出版社の大半は生き残れない 文明史的変化の必然」と大仰な記事の中で「本の雑誌」の危機が象徴的なこととして書かれているし…。
1年分の購読料を払い込んでからまだ3号+増刊1号しか入手していない、なんての小さなことで、それよりも、しばしつれなくしていた「本の雑誌」が綱渡り状態だった現実がど~んと私の胸に響いてきます。
私のように、サボる読者が出てきたことが「本の雑誌」を危機に追い込み、私が購読を再開したことが、本の雑誌社に刊行継続を決意させたのかもしれません(前半は大いにありうるけれど、後半はありえないだろ)。
その弁でいえば、同じく毎号買い続けていた「広告批評」が無期限の休刊に追い込まれたのは、私がある時をもって縁を切り、そのままだったから、なのかもしれません(絶対、ありえない)。
ということで、私は椎名誠編集長風にあやまるのだ。
すまん、わしが悪かった と。
【おまけ】私の「本の雑誌コレクション」です。
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