悲しいニュースが密やかに流れていました。
共同通信の記事を転載しますと、
レイ・ブライアント氏死去 米ジャズピアニスト
レイ・ブライアント氏(米ジャズピアニスト)米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると2日、ニューヨークの病院で死去、79歳。病気療養中だった。
31年ペンシルベニア州生まれ。戦後のジャズブームの中で注目を集め、同州フィラデルフィアの「ブルーノート・クラブ」で兄のベーシスト、トミー氏と演奏。
チャーリー・パーカーやマイルス・デイビスとも共演した。(ニューヨーク共同)2011/06/06 01:14 【共同通信】
だそうです。
私は、二度、生でレイ・ブライアントの演奏を聴きました。
最初はソロ(@ TOKYO FM HALL)で、二度目はトリオ(@ よみうりホール)でした。
どちらの時も、レイのピアノがグルングルンと盛り上がると、会場もどんどんノリノリになって、それに呼応してレイのピアノはますますグルングルン と、まさしくソウルフルかつブルージーで、レイ(トリオ)と聴衆とのインタープレイのようなライヴでしたっけ…
私が最初に買ったレイのアルバムは、
名盤「アローン・アット・モントルー」でした。
CDではありません。LPレコードです
このアルバムは、タイトルどおり、1972年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのピアノ・ソロの実況録音版です。
よく知られているように、このアルバムに収められている演奏は、レイがオスカー・ピーターソンの代役として出演したときのもの。
LP版のライナーノーツ(by 児山紀芳さん)から引用しますと、
そのレイ・ブライアントが第6回モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでスターになった。20年目にして、はじめて経験した大きな成功であった。もともとその日、6月22日は、オスカー・ピーターソンが出演するはずであった。トリオを解散して、ソロ・ピアニストになる決意を堅めたオスカーが、この日、デビューすることになっていた。しかし、オスカーは直前になって準備不足を理由に出演を断ってきた。レイ・ブライアントはその大役をプロデューサーのクロード・ノブから申し込まれたのであった。
突然、檜舞台に引きずり出されたせいか、始めはちょっと控えめな演奏ながら、観客の反応で自信を持ったか、中盤からの気の入り具合が凄い
このアルバムは、絶対にシャッフルして聴いてはダメです。
収録順に、時間の経過を感じながら聴かなければもったいない
どうやら現時点では、この名盤が絶版のようです
きっと再版されると信じつつ、レイ・ブライアントの冥福を祈ります…
久しぶりにLPレコードを聴いてみますか…。
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