新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

鉄博に行ってきましたゾ (その2)

2011-03-08 07:32:19 | 美術館・博物館・アート

鉄博に行ってきましたゾ (その1)」のつづきです。

110308_1_1

『はやぶさ~鉄道と宇宙~』展が開催中の鉄道博物館(鉄博)では、展示会場のスペシャルギャラリーとか、(その1)で書いたエントランス正面の展示やレストランの特別メニューだけでなく、意表を突く場所に意表を突くものが展示されていました。

ヒストリーゾーンの2階にあったのは、昨年末に閉鎖されたJAXAiこちらをご参照方)で何度か間近に観たこちら
110308_1_2 宇宙服のレプリカです。
うしろががばぁっと空いていて、「顔はめ」して記念撮影できる、かなり楽しい展示
ちびっ子たちが入れ替わり立ち替わりで、父兄のカメラに収まっておりました。

ちなみにこの宇宙服、触ってみると、表面はゴワゴワの布製で、そのすぐ下は金属か樹脂か判りませんがカチカチのかなり固いものでできています。
真空の中で人間が生きていられるためには、宇宙服の中を空気でしっかりと与圧しなければならないわけで、その圧力に耐える服となれば、そりゃ頑丈に作られているのでしょう。
コレを着ての活動というのは、さぞや大変なことだろうと察せられます。
それにしても、この場所での宇宙服の展示は、かなり違和感ありでした。

   

さて、『はやぶさ~鉄道と宇宙~』展のこと。
例によって写真撮影禁止でしたので、写真はこちらだけです。

110308_1_3

小惑星探査機「はやぶさ」関連の展示で、これまで私が観たものを上回るインパクトがあったのは、カプセルの回収(下の写真がソレ)の際に使われた「防具」くらいのもの(ただし現物)。

110308_1_4

   

一方、E5系「はやぶさ」関連の展示は見応えアリでした。そりゃ、鉄博の特別展示ですからねぇ

特に私の心に響いたのは、まず、寝台特急「はやぶさ」と「富士はやぶさ」ヘッドマーク(共に現物)でした。下は参考画像です。ZIPPOが展示されているわけではありません。

寝台特急富士・はやぶさメモリアルジッポーライター 富士・はやぶさヘッドマーク 寝台特急富士・はやぶさメモリアルジッポーライター
富士・はやぶさヘッドマーク

価格:(税込)
発売日:
ZIPPO 寝台特急富士・はやぶさメモリアルジッポーライター No.1 はやぶさヘッドマーク 寝台特急富士・はやぶさメモリアルジッポーライター
No.1 はやぶさヘッドマーク

価格:(税込)
発売日:

はやぶさ」のヘッドマークは、変色して、一部がひび割れていて、時の流れが伝わってくるようでしたし、「富士はやぶさ」のヘッドマークは、カッティングシートを貼り付けたように、パーツごとに切り抜かれた金属板がねじ留め(リベット留めかも…)されている細かな細工を観て、いやぁ~日本だな…と思った次第です。

もう一つ、こちら。

110308_1_5 試験車ファステック360Sパンタグラフ(現物)です(写真は鉄博のリリースから拝借)。

はやぶさ」は、10両編成を動かすのに、たった1つのパンタグラフしか使わない()のだそうで、当然ながらパンタグラフはしっかりと架線に密着し続けなければなりません。
そのための方策として、架線に接する部分は12枚の平行四辺形の金属板が並ぶ構造になっていました。
しかも、それぞれの平行四辺形の角は面取りされています(パンタグラフの一部だけが摩耗しないよう、架線は中心から左右にぶれるように張られています)
また、上の写真で(いわゆる横棒)のようになっている部分にはが開けられていました。恐らく風切り音の低減のための工夫なのだと思います。
さらに、展示されていたパンタグラフは、ところどころ塗装が剥がれていて、かなり使い込んだ風情が漂っていました。
いったいどれだけの実験を重ねたのだろうかと、胸が熱くなる気がします

こんな地道な試験・研究や創意工夫を繰り返している技術者や職人がいる一方で、今の政党/政治家たちは、日本のためにどんな貢献をしているのだろうか?
鹿児島県阿久根市とか愛知県&名古屋市のすったもんだとか、国政の混乱を見ていると、合法的に日本の民主主義が壊れていくような気がして、このままだと、実質的に日本を支えてる人たちや企業が日本から離れていくのじゃないかと不安を感じる昨今です。

110308_1_6 それはさておき、ファステック360Sで話題となったネコ耳が、結局はお蔵入りになったのは残念です。
もっとも、ネコ耳緊急制動用の空力ブレーキを採用したとしても、実際に使う場面はそうそうあるはずもなく(あったら困る)、見ることはなかったでしょうけれど…。

あ、そうだ

新幹線初のファーストクラス「グランクラス」の座席は「3月中旬から展示予定」ということで、私は観ることができませんでした。
でも、まぁ、先月、東京駅で実物(もちろん展示用)を観たことですし、この辺は問題なしです。

110308_1_7

   

ところで、「はやぶさ」と「はやて」とで、大宮~仙台~盛岡の所要時間はどれだけ違うのだろうか?と駅すぱあとで調べてみました。

すると、

110308_1_8

ありゃ、「はやぶさ」も「はやて」も「は…○号」に略されていて、一見して区別がつきませぬ
座席」にグランクラスを示す「G」が入っているか否かで区別するしかありません
要改善ですな

それはさておき、大宮~仙台で約3分仙台~盛岡で約2分の短縮にしかなっていません
と、そっか、まだ最高速度320km/hのフルスロットル運転になっていないんでした
今後2年間で、営業運転でデータを集めて、小改善を積み重ねていくのでしょう。
この「2年間」が短いか長いかは、私には評価するすべがありません。

東海道新幹線が開業して46年半、日本が誇る新幹線は着実に進化しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする