新聞社の旧友会のあと、先輩、同僚の男性7人と軽く飲もうと行った先の出来事です。ビールを口につけてから、20分もしないうち、70代半ばの先輩が「ちょっとトイレに。前立腺が肥大して、おしっこが近くなって」と断って席を立ちました。
その男性が戻ってきたら、別の70代後半の男性が「俺は前立腺肥大でおしっこが出にくくなった。たまっているのに、なかなか出えへんのや」と話しました。すると、面々から「おしっこの切れが悪くなった」「私もおしっこにひんぴんに行くようになった」と次々と打ち明けました。70代も半ばを超えると、排尿をめぐる悩みが出てくるよです。
前立腺は男性の生殖器官の一つです。膀胱の下部で、尿道括約筋の奥にあるクルミ大(約15グラム)の大きさです。尿道を取り囲むようにあるため、前立腺が肥大すると、おしっこが出にくくなったらり、おしっこが近くなる頻尿になります。ひどい場合、閉尿といっておしっこが出なくなります。私の大学時代の友人は、自宅でビールを飲んだ後、閉尿になり、病院に駆け込み、カテーテルで排尿してもらいました。
前立腺肥大症は加齢と男性ホルモンが影響しているといわれ、65歳以上では約25%が、投薬以上の治療が必要な中等症を患っているとされます。
「おしっこが出にくくなった」という先輩とトイレで一緒になり、さりげなく見ていたら、私が終わって手洗いをしているのに、いっこうに出ません。先輩は「あかんな」といってトイレを出ました。
前立腺が肥大しているかどうかは、前立腺がんの腫瘍マーカーのPSA(基準値4ng/ml以下)を上回るかどうかでわかります。私は基準値以下なので、いまにところは大丈夫と思っています。
ちなみに、前立腺肥大症を予防する方法をネットで調べたら①お酒を飲み過ぎない②刺激物を食べ過ぎない③適度に水分を補給する④便秘をしないように⑤トイレを我慢しない⑥体を冷やさず、ゆっくり入浴しようーーでした。
これらが守れたら苦労もしないと感じる一方、実に味気ない人生になるだろうと思いました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます