団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

三日遅れの筋肉痛って、年を取ったから

2018-05-31 10:00:57 | 健康・病気

70代前半の男性の趣味は海釣りです。釣り仲間と一緒に釣り船に乗り、日本海や瀬戸内海で釣りを楽しんでいます。

5月中旬、福井県の若狭湾沖で、アコウを狙いました。その日は朝から雨で、時間を追うごとに雨脚が強くなりました。上下の雨合羽を着けていましたが、横殴りの雨が雨合羽のすきまから容赦なく入り込み、下着までぐっしょりとなりました。船が大きく揺れるため、両脚を踏ん張って立ち、竿をふり続けました。アコウは7匹ほどゲットし、釣果はまずまずでした。

その夜はぐっすり眠りました。翌朝、体の張りや痛みはほとんど感じなかったといいます。ところが、三日ほどたつと、足腰、肩や背中、腕に筋肉痛が出てきました。とりわけ、足腰がひどく、太ももの痛みが強く、立ち上がるのにも一苦労です。

「年を取ったら、二日遅れ、三日遅れの筋肉痛が出るって、本当ですね。しかも、なかなか痛みが引きません」と男性は言います。

こうした遅発性筋肉痛は、筋肉が引き伸ばされながら大きな力を出す伸張性収縮を繰り返したとき、発症するとされています。例えば、下り坂を下りる際の太ももの前の大腿四頭筋、ふくらはぎの下腿三頭筋、スクワットで膝を伸ばしていくときの太ももの裏のハムストリングスです。筋肉が収縮する方向と反対の方向に引き伸ばされながら、ブレーキをかけるための大きな張力を受けます。

すると、筋繊維や周辺の結合組織が断裂して、多数の微細な傷がつきます。筋肉が破壊されると炎症が起こり、痛みや腫れをひき起こす発痛物質が産生されます。これが筋膜にある受容体に作用して、神経成長因子の産生を高めます。神経成長因子が痛みを感じる受容器に働き、痛みを感じます。

遅発性筋肉痛は、こうした過程を経て痛みを発症するので、数日遅れの痛みになるというのです。加齢とは直接関係ないというものの、加齢が痛みを遅らせる要因にもなっているのです。そのメカニズムは次回に。

 

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「おしっこの出し方って、ありますか」

2018-05-29 09:39:21 | 健康・病気

「先生、おしっこの出し方って、ありますか」と80代半ばの女性から尋ねられました。女性は糖尿病の治療を30年近くしています。3ヶ月に1回、行きつけの病院で診察と血液検査、尿検査を受けています。

ところが、前回の2月の定期健診では、病院で尿を採ろうとしたら、いくら頑張っても出てきません。医師に「どうしても出ません」と話したところ、「今回は尿検査はなしにしましょう」といわれました。

ぼうこうの最下部には、ぼうこう三角といって、排尿口の下にスペースがあります。ここに50mlほど尿がたまっていますので、出し切ったと思っても出そうとすれば、おしっこがまだ出ます。尿検査に必要な量は出るはずです。

こうした排尿の仕組みを説明したあと、排尿筋は交感神経で緩みますが、ぼうこう三角は副交感神経で弛緩します。このため、出そうと気張ると、交感神経優位となり、ぼうこう三角は緊張して、おしっこが出なくなります、と伝えました。ぼうこう三角の尿は出そうとしていきむほど出ないわけです。

私が受けている人間ドックでは、自宅で尿検査用の尿を所定の容器に入れていることを話したうえで、自宅のトイレで紙コップで受けて、ペットボトルにでも入れて持参したらいかがですか、と提案しました。

先日、定期健診を受けた女性が来院したので「尿検査は無事すみましたか」と聞きました。「先生にいわれたように、朝の尿をペットボトルに入れて持って行きました。病院では、無理に出さなくてもよいと安心したのでしょうか、看護師さんから渡された容器にいっぱい出ました」

 

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寝転んで右ひじを立ててテレビを長時間見ていると

2018-05-28 09:27:32 | 健康・病気

80代半ばの男性が「右の首が痛い」と訴えます。触診しますと、右の胸鎖乳突筋、頚長筋に張りがあり、押圧すると強い痛みがあります。とくに、首を右に回旋したり、傾けたりすると痛むといいます。

男性は「枕が合わないのかな」とも言いますが、数年来、使用している枕といいますから、急に首が痛み出す原因がわかりません。昨日、どんな行動をしたのか、を時間を追って思い出してもらいました。

その中で、わかったのが、ソファーで横になって右の肩ひじをついて長時間、テレビを見ていたことでした。頭は5、6キロあり、横になって肩ひじをついていれば、右の胸鎖乳突筋や頚長筋、後頭下筋、肩甲骨周りの前鋸筋、肩甲下筋などに張りと痛みが生じます。

「肩こりはしたことがない」と男性がいうように、肩こり筋と呼ばれる僧帽筋上部繊維には張りも痛みもありませんでした。

筋肉が痛む原因の3分の1は姿勢にあるとされます。若いときは筋力が強く、柔軟性がありますから、同じ姿勢を続けていても痛みを発症することは少ないですが、2時間もパソコンを打ち続ければ、肩に痛みが出てきます。古稀を迎えた私は30分もパソコンに向かっていると、肩が痛くなってきます。

男性の首の筋肉を痛めている筋肉群をリリースしたところ、「首を回しても傾けても痛くなくなった」といいます。男性には、寝転んで肩ひじをついてテレビを長時間見ることは控えるよう念を押しました。

 

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足裏の筋肉も鍛えることも必要です

2018-05-25 10:24:24 | 健康・病気

足のかかとが痛い人は、ふくらはぎが硬くなり、弱っているほか、足裏の筋肉が弱体化している恐れがあります。自分の足裏の筋肉が弱っているか、をチェックするのが、グーパーとタオルギャザーができるかどうかです。

グーパーは足の指を大きく開いてパー、ぎゅっとにぎってグーをしてみます。スムーズにグーパーができれば合格です。タオルギャザーはタオルの上に500ml入りのペットボトルを立て、椅子などに座って、タオルを足の指で手繰り寄せ、ペットボトルが倒れたらオーケーです。足裏の筋肉は十分にあります。

これらができないようですと、足裏の筋肉が弱り、硬くなっています。足裏の筋肉を鍛える方法もタオルギャザーです。椅子などに腰掛け、膝を伸ばし、足先をできるだけ遠くに持っていきます。その姿勢でタオルを足の指で手繰り寄せます。早稲田大スポーツ科学学術院の熊井司教授は、このタオルギャザーを毎日20~50回続けるよう推奨しています。

足裏の足底腱膜のストレッチも大事です。椅子に座って右脚を左の大腿に乗せます。右手で右足の指を持ち、足裏を伸ばします。次に左足裏を同じように伸ばします。ふくらはぎのストレッチ・筋トレ10~30回に加えて、足裏ストレッチを適宜行えば、効果はぐんと高まります。

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ふくらはぎの硬さをチェックしてみませんか?

2018-05-22 09:43:07 | 健康・病気

男女を問わず、70代になると、足のかかとの痛みを訴える人が目立ってきます。足の裏を覆う足底腱膜がやせたり、硬くなったりしていると、足底腱膜に炎症が起こり、かかとに痛みを発症します。

足底腱膜がそうした症状になる大きな原因が、ふくらはぎが硬くなったことです。ふくらはぎが硬くなると、足の裏の力を吸収できなくなり、かかとに衝撃が繰り返し伝わり、炎症を発症するのです。

ふくらはぎが硬くなっているかを、簡単にチェックする方法があります。できれば、はだしになって立ち、足を肩幅に開いてから、ゆっくり腰を下ろします。このとき、かかとを床から離さないようにします。十分にしゃがみこみ、相撲の蹲踞(そんきょ)の姿勢を5秒間保ちます。

これができないと、ふくらはぎが硬くなっています。私たちの体の筋肉は加齢に伴い、硬くなり、弱くなります。ふくらはぎの筋肉を軟らかくし、強くするのが筋トレ&ストレッチです。

階段などの段差で、手すりを持って、両足を肩幅に開いて足裏の前半分を上段に乗せます。その足のかかとをゆっくり上げ下げします。下げた際、ふくらはぎがぐーんと伸びるのを感じます。そして上げたとき、ふくらはぎの筋肉が締まります。

こうしたふくらはぎのストレッチと筋トレを、早稲田大スポーツ科学学術院の熊井司教授は、上げ下げをまず10回、朝昼晩に3セットするよう勧めます。慣れてきたら、30回、3セットに増やすよう提唱しています。

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