団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

心がけている「to comfort always」

2014-12-29 09:42:21 | 健康・病気

痛みを取り除くことを業務としていますが、原因がはっきりわからないことが多々あります。内臓から来たり、ホルモンの異常などから発症するケースは各種の検査をすることができる医師の診断に任せるほか、ありません。帯状疱疹のように見てわかる症状は、すぐに皮膚科を受診するよう勧めます。

知人の整骨院長の中には「施療して帰るとき、来院したときより体が楽になっていたら、役割を果たしたことになる」と割り切る人もおります。でも、できれば原因を究明して、痛みが改善すれば、患者さんにとっても私にとってもうれしい結果となります。

病気の半数は原因が不明といわれます。医学は近年大きく発展したというものの、治療の方法がない病気が半数に及んでいるのです。原因がわからない痛みを訴える患者さんに適切な施療ができないと、心が大きくへこみます。

医療従事者の一人として、そんなときはフランスの外科医アンブロワーズ・バレの言葉を思い出すようにしています。

to cure sametimes  病を治すことは時々できる

to relieve often  苦しみを和ませることはしばしばできる

to comfort always 心を慰めることはいつでもできる

患者さんの訴えに耳を傾けます。「先生、グチを聞いてもらってありがとう」といわれると、少しは役に立てたのではないか、と思います。

 

 

 

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足の親指の関節も加齢で硬くなります

2014-12-26 09:58:25 | 健康・病気

60代前半の男性の患者さんが来られました。睡眠中、両足の親指の根元付近が痛み出し、目が覚めてしまうといいます。痛みはしばらくすると治まるものの、原因がわからないので不安だと訴えます。

男性はスポーツ好きで、国内のマラソン大会にこれまでに5回参加し、いずれも完走しています。トレーニングジムに週2回程度通っているほか、週2、3回、3キロから5キロを走っています。

親指の根元が痛む病気は痛風が知られています。だが、男性は血液検査をしていないので、痛風の原因となる尿酸値がどれくらいの数字かわからないそうです。これまでの血液検査では、医師から尿酸値が高いと指摘されたことはありません。

親指の根元を押しても、いまは痛みはないと答えます。外反母指、浮き指の症状を確認しますが、それらの症状は現れていません。親指を反らそうとしたら、関節が硬くて動きません。人差し指、中指など他の指は後ろに反らすことができるのに、親指は15度も後ろに行きません。

足の5本指に手の指を入れて足首を回す運動をしてもらおうとしたら、足の指が開かず、手の指が入りません。「足の指の関節が硬くなっています。とくに親指が硬くなっています。この状態で走ると親指の根元を打ちつける走りになるので、親指が痛むようです」と話しました。

男性も自分の足の指の関節の硬さに驚いていました。加齢の影響は足にも及んでいます。足の指の関節を動かすつま先立ち、入浴時の足の指のグー、パー、手の指を入れての足首回しをお願いしました。この方法で、睡眠中の足の親指の痛みが改善するとうれしいのですが‥。

 

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乾燥肌になってもうた!

2014-12-25 10:18:16 | 健康・病気

毎日のストレッチと筋トレの中に、両脚の脛骨に沿っての押圧を取り入れています。一人でできるふくらはぎをもむ動作です。すねとふくらはぎを分ける脛骨の両側を親指で押していくのですが、最近、ぱらぱらと粉のようなものが落ちるようになりました。高齢者によく見られる「粉引き肌」になってきたようです。

肌のうるおいは、皮脂腺から分泌される皮脂、表皮細胞から出る細胞間脂質(セラミド)、血管から水分と栄養分がにじみ出る中に含まれる天然脂質因子で保たれています。このうち、セラミドは加齢とともに減っていきます。

皮脂は長い時間、お風呂に入っていたり、石けんをつけたスポンジタワシでごしごし洗うと流れ出る量が増えます。心臓から出た血液は約1分で体を一巡するとされ、疲れを取る代謝力やリラックス効果が高まるよう2分以上、湯につかるよう患者さんに勧めており、自らも実行しています。

さらに、子どものころからお風呂では体をごしごし洗わないと入浴した気分になれませんでした。こうした入浴スタイルと加齢によるセラミドの減少が乾燥肌につながりました。

代謝効果などがある2分以上入浴は止めるわけにいきませんから、洗い方を変えました。スポンジタワシで洗うことを止めました。皮脂をできるだけ流出しないよう、石けんを手で泡立て、両脇と股間部は洗い、あとは湯で流すだけにしました。効果は大きいようで、すねをこすってもぱらぱらと落ちることはなくなりました。

 

 

 

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頭の老人力も進みます

2014-12-23 09:37:10 | 健康・病気

「痴ほう症の初期症状になったのではないか。そんな症状が最近出てきた」と60代後半の友人の男性が話し始めました。

長年、介護してきた母親は最後は施設で亡くなりました。87歳でした。その葬儀・告別式で喪主である友人は会葬の人たちに向かってあいさつを述べようとして、頭が真っ白になり、何も話せなくなった、といいます。あいさつの言葉は頭の中に入れてあったのですが、どうしても出てきません。「ありがとうございます」とだけ述べてあいさつを終えました。

それから数日後のことです。マイカーを駐車場から出して、一度バックして切り替えてから、道路に出ようとしたところ、バックしたとき、コツンと何かに当たった感じがしました。後部座席に荷物を置いていたので、それが崩れて音がしたのではないか、と考えました。しばらく走った後、コツンが気になり、道路わきに車を停めて、車の後ろに回ったところ、後部に大きなへこみがついていました。

「大きなへこみが出るほどぶつかったのに、それに気づかない自分にびっくりしてしまった。呆けてきたのではないか」と友人は考え、脳のMRI検査を受けました。その結果は、記憶を司る海馬に萎縮が見られるが、これは加齢によるもので、アルツハイマーなどの痴ほう症状は発症していない、という診断でした。

マイカーのへこみを修繕するのに、約30万円かかったそうです。痴ほう症といえないまでも、頭の老人力も老化に伴い、進んでいくのを止めることはできません。タケちゃんは,あいさつは必ずメモ書きをするようにしています。脳トレになるというので、計算は筆算をし、電卓で確認するようにしています。

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親戚の多さが勝因の町議選挙

2014-12-22 09:43:33 | 社会・経済

選挙の取材を初めてしたのは瀬戸内海の漁師町の町議選挙でした。一年生記者に与えられた仕事ですが、確定得票の用紙を町選管からもらって、当落結果を電話で送稿する簡単な役目でした。40年以上も前の話で、当時は午後6時に投票が締め切られていました

開票所の中学校体育館に着いて、驚いたのは開票作業を見つめる町民の熱気と黒山の人だかりでした。中間得票が発表されるたびに、どよめきが上がります。開票立会人からの指示があったのでしょうか、飛び出すように体育館から駆け出す人が何人もいます。その時は何をしているのか、わからなかったのですが、あとで選管事務局長に聞いたら、候補者の事務所に選挙結果の大勢(当選したか、落選したか)を伝えるためでした。

その熱気に圧倒されました。地方では選挙が住民の中でこれほど根付いているのだと感激もしました。ところが、後日、町幹部に聞くと「みなさんの生活がかかっていますから、熱も入ります」と説明されました。自分が支援する候補者が当選すれば、町事業を受注できる可能性が高まります。反対派が当選したら、受注は期待できなくなります。

それより驚いたのが勝因でした。町幹部から「あの議員は親戚が多いのでいつでも当選確実です」「会社を経営し、下請けを含め従業員が多いので毎回楽勝です」などなど。200票あれば、当選できる時代でしたから、血縁、地縁、利害関係が当落の分かれ目になっていました。

市町村合併が進み、こうした勝因は消滅してきました。代わって登場したのが政党候補でしょう。今回の衆院選でも地縁も血縁もない「落下傘候補」が何人も当選しました。地域の代表の側面が消え、政党の一員としての役割を担います。地域の声が国政に届きにくなってきました。

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