古希を迎える私の場合、2年ほど前から加齢に伴う体の機能の衰えが次々と現れました。他人が見てわかるようになったのは、声帯萎縮でかすれ声となったことです。電話をかけてきた友人の整骨院長に「えらいハスキーな声になりましたな」といわれました。
声帯と周辺の筋肉が衰えたのが原因で、ひどくなると唾液が肺に入り、誤嚥性肺炎を起こす恐れがあるといいます。そうなったら命取りになりかねません。その進行を抑えるため、声帯と周辺の筋肉を鍛える「一から十までの発声」を続けています。
飲み込む力を維持するため、舌の動きを良くする「パタカ発声」、舌を動かす舌骨上筋の鍛錬に取り組む一方、朝起きたとき、冷水を口に含んで舌の感度を高めています。舌を少し出したまま、唾液を飲み込む「ベロ出しごっくん」もやっています。
仰向けになって、お腹を思いっきり引っ込めて体幹深層筋の腹横筋を鍛え、腰のコルセット筋を整えて腰痛を防止する「ドローイン」を続けています。骨を丈夫にして血糖値を下げる骨ホルモンを出す「かかと落とし」を30回、頻尿・残尿・尿漏れを防止するため、柔らかぼうこうを保持するお尻の穴をきゅっと締める「お尻体操」もしています。
相撲のしこのような片脚立ちを各1分、2.5キロのダンベルを両手に持ってスクワット60回などを行い、下半身と大腰筋を鍛えています。
施療の合間を利用した、こうした取り組みで、体の機能はなんとか維持しています。