団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

監視社会を示す、毒ガス資料館で見た表彰状

2017-10-14 09:25:26 | 社会・経済

日本陸軍の毒ガス工場がつくられた広島県竹原市忠海町にある大久野島に行ってきました。その極秘性から、地図から消去され「地図にない島」とも呼ばれました。

忠海港からフェリーで約15分。島は今では実験動物のウサギが自然繁殖し、700羽を数えるウサギの島として有名です。若いカップルや女性グループが忠海港で販売しているウサギのえさ(1袋100円)や、キャベツ、ニンジンなどの野菜を手に島に上陸すると、どこともなくウサギが集まってきます。えさをやりながら、カップルらは「かわいいね」「癒される」と話していました。

国民休暇村に無料リムジンバスで到着し、名物のタコ料理を食べました。昭和4年に毒ガス工場が設置され、付帯施設として発電場、毒ガス貯蔵庫などがつくられました。レンタサイクルを借りようと休暇村のスタッフに聞きますと、島内の周回道路約3.3キロは車両は時計回りの一方通行とのこと。「(当時の資料を集めた)毒ガス資料館へは自転車で50分」。でも歩くと3分といいます。そこで、島内ウォークに。毒ガス資料館には、入館料100円を払って見学しました。

工場の写真、防護服、毒ガス製造機の部品、大久野島が消去された地図などを見ている中、一枚の表彰状に目が止まりました。船から大久野島の写真を撮っている男性を見た女性が憲兵に通報し、その男性の逮捕につながったことを表彰するものでした。

でも、他の乗船客がいる中で「極秘の島」にカメラを向けるスパイは考えられません。男性は本当にスパイ行為をしたのか、と疑問に思いました。憲兵隊に連行されたら、当時のことですから、自白するまで拷問が続いたのではないでしょうか。

通報行為を奨励するため、憲兵隊は女性を表彰したのではないか、とも考えました。安倍政権で共謀罪が成立し、監視社会の枠組みが広がりました。何気ない行為で連行され、取り調べを受けるかもしれない怖さを、一枚の表彰状に感じました。

 

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ハイパーポピュリズムの中で世界の経済は?

2016-12-06 09:47:31 | 社会・経済

国の産業競争力会議議員の竹中平蔵・東洋大学国際地域学部教授の「どうなる!?今後の日本経済」という講演を聞いてきました。「日本の経済」とうたっていましたが、話した内容は世界経済の動きが中心でした。

竹中さんは、現在の世界情勢がハイパーポピュリズム(激しい大衆迎合主義)に陥り、貧富の格差がフォールトライン(断層帯)になっており、日本でも格差の広がりが大きくなっている、と指摘しました。こうした背景から、米国でトランプさんが次期大統領に選ばれた、と述べたうえで、世界の経済の動きは悲観、楽観の二つの見方に分かれる、と話しました。それによるとーー。

悲観論は、長期の不況局面に入る。セキュラースタグネーション(長期停滞)と呼ばれ、米国のサマーズ元財務長官らがこうした見方をしている。この停滞を克服するには、中央銀行がさらにマイナス金利をして融資額を増やす一方、投資機会を増やす必要がある。

楽観論は、第4次産業革命が広がり、各国の産業が振興すること。その担い手は①AI(人工知能)②ロボット③IOT(モノがインターネットにつながる)④ビッグデータ⑤シェアリングエコノミー。

シェアエコノミーの代表とされるのが、米国で誕生した白タク営業のウーバー。ビッグデータを使って、白タク運転手の勤務態度、これまでの乗客の感想などをスマホで見ることができ、利用者は安心して乗ることができます。高級車からエコノミー車まで車種も選べます。ハイヤー代わりに通勤の送り迎えに利用して、費用は月79ドル、約8000円で、地下鉄の120ドルより安いといいます。資産価値7兆円といわれ、トヨタの20兆円の3分の1の規模に達しています。

自宅を宿泊客に提供するエアB&Bは世界192か国に広がっています。空いている部屋を格安料金で泊める「民泊」です。ウーバーもエアB&Bも日本では認められていません。

楽観論になるか、悲観論になるかは、わかりませんが、私はどちらになっても困らないよう備えをしなければ、と考えています。とはいっても、重い病気にかからないよう健康に注意するほか、無駄なお金を使わずに、非常時のお金を含めて預貯金することぐらいしかできませんが‥。

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2000万円以上の遊び金を持つ人がゴロゴロいるのだ

2016-12-05 09:51:52 | 社会・経済

休みの水曜日にたまたま開催されていた資産活用セミナーや投資信託セミナーに3回、出席しました。同時に開かれる、世界と日本の今後の経済情勢、為替と株の未来予測にも関心がありました。

資産活用セミナーですから、資産があると思われたのでしょう、協賛する証券会社の社員が整骨院を訪ねてきました。提案されたのが、ドル貨建ての社債です。為替のリスクはあるものの、6%以上の配当があると勧められました。額面を聞いて、びっくりです。最も少ない投資額で15万ドル、約1700万円です。多いのが20万ドル、約2300万円です。

総務省の家計調査によると、2015年の貯蓄平均額は1805万円、中央値が1054万円といいます。金融広報中央委員会の家計の金融行動に関する世論調査では、金融資産を持っていない世帯が50歳代で29%、60歳代で30%に上ります。私の周囲では、私も含めて1800万円以上も預貯金がある人は聞いたことがありません。

別のセミナーでは、国内外の株式、投資信託、コモディティなどを組み合わせたラップファンドを提案されましたが、1口3000万円です。

そうか、資産活用セミナーに来るような人は数千万円の遊び金を持っているのか、と驚きました。「あるところには、やはりあるのだ」と思い知らされました。

証券会社員に提案されたドル建ての社債ですが、「1700万円もの余裕資金はないので」と丁重に断りました。

 

 

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学習塾、予備校がいっぱいの佐賀

2015-10-06 09:51:59 | 社会・経済

佐賀市の城下町を自転車で走ってきました。ホテルの自転車を一日500円で借りて、佐賀城跡、佐賀城本丸歴史館、佐賀県立博物館、佐賀新聞社などを見て回りました。街を走っていて、目についたのは学習塾、予備校が多いことです。道路に面したガラス窓に「九州大〇〇人合格」「佐賀大××人合格」と大きく掲示されていました。中には、「九州大合格〇〇さん」と個人名が書かれた掲示もありました。

「地方再生」の掛け声は繰り返し政府から流れますが、地方は確実に衰退しています。地方には働く場が年々狭まってきています。地方勤務が長かった私の体験では、地方で安定した就職先を探そうとすれば、県庁、市役所、警察、教職員くらいしかありません。国の支援を受けて、工業団地を次々と造成しましたが、コスト面などで進出する企業はほとんどなく、雑草が茂ったままのところが目立ちました。

佐賀市は県庁所在地ですから、JR佐賀駅前などには銀行の支店、ホテルといった中高層の建物があります。でも、とりわけ立派な高層建築は、県庁や市役所、国の出先機関でした。郊外の町に出ますと、鉄筋の建物は町役場、小中学校、病院しか見当たりません。

佐賀藩は、教育に力を入れ、財政難に陥った藩を立て直した歴史があります。10代佐賀藩主、鍋島直正は藩校弘道館を拡充し、教室、講堂、武芸場、寄宿舎などの施設を整備し、優秀な成績を収めた者は身分にかかわらず、藩政の中枢に登用したといいます。

同時に、役人を5分の1に削減、借金の8割放棄と2割の50年割賦を商人に認めさせるなどの大ナタを振るう一方、磁器、茶、石炭などの産業を育成し、藩財政を再建しました。それらの政策を断行したのが、弘道館から起用された人たちとされています。軍事力にも力を入れ、明治維新では、薩長土肥として官軍の一角を担いました。

教育の力の大きさを知る県民性からでしょうか、学習塾、予備校に通う児童・生徒が多いのだろうと思いました。経済成長を期待できず、格差が拡大する一方の現在、子どもたちの将来を考えると、息苦しい気持ちを覚えました。

 

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女性のたくましさの源を見た!

2013-02-19 09:43:01 | 社会・経済

60代後半の女性の原稿を読んでいて、女性の元気さ、たくましさの源に触れた気がしました。そこには、次のように書かれていました。

幼馴染、知人が先に逝く時代になりました。いずれ私も終末を迎えます。夫との別れもあります。あるがままに老いを受け入れ、明日を生きる子や孫に命のバトンタッチをしたいものです。

幼馴染は筆者と同年齢と思いますが、幼馴染が先に逝くことはあっても、筆者は自分が亡くなるかもしれないということは考えてもいないようです。それに、夫との別れは、おそらく夫の方が年上でしょうから、夫が先に逝くかもしれませんが、逆の場合もありうることは想定していないようです。

この前向きな生き方、楽天的な考え方が女性の元気さ、たくましさの秘訣のように感じました。人生に否定的な考えを持つことは、脳が老けることを促進するといいます。その意味でも、自らが見送られる立場になることは考えない「ノーテンキ」さは脳を活性化させるでしょう。

そんなことに考えを巡らしていましたら、前の会社の先輩が肺がんで亡くなったのを知りました。180センチを超える大柄な体で、大学時代はボート部で活躍しました。肝臓を痛めてからアルコールは一滴も飲まず、健康には人一倍気をつけていました。なのに、です。70歳でした。

うちのカミさんの決めぜりふは、「そのとき、考えましょう」です。身に降りかかるかもしれない不幸はいくら考えても、対応策が出せるものではありません。起こった時点で、考えればよいことです。先先のことを考えるタイプの私にとって、見習いたい考え方です。

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