「左足のかかとが痛くて歩くのがしんどい」といって40代半ばの男性が来院されました。かかとを軽く押すと痛みを訴えます。「足底腱膜炎を起こしています」と伝えました。
両足を揃えて立ってもらいました。左足の指先が床から離れています。A4のクリアファイルを下に入れると、すっと入ります。浮き指になっています。かかとが外に出る、小さなスリッパを履いてもらって歩いてもらうと「痛くない」。
足底腱膜を緩めて炎症を改善する手技をしたうえで、重心がかかとから足の前にいくようテーピングをしました。そのうえで、歩くときはかかとの外側で着地し、次に重心を親指の下に移し、最後は親指を蹴るようにする正しい歩行を伝えました。
足の指の筋力が弱っていることも原因なのでタオルを両足の指で手前に引き寄せるタオルギャザーをするように指導しました。
そして応急措置として、かかとを高くして重心が前にいくよう靴にインソールを入れることを勧めました。浮き指が改善するまで時間がかかりますから、これらの対策を粘り強く進めるよう伝えました。