団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

それはないよ、iRobotさん!

2019-11-29 10:49:03 | 社会・経済

2010年11月に整骨院を開院してから、院内の清掃はロボット掃除機「ルンバ」に任せています。帰宅するとき、椅子やマットはソファや施療ベッドに載せてからスイッチオンします。毎朝、ダスト容器のごみをかき出し、週に1回、ダスト容器、ブラシなどを掃除しています。

ルンバは527で生産されてから7年が過ぎたので、修理部品はなくなり、2年前から「修理には応じられない」とメーカーのiRobotに言われました。527は販売も取り止めとなりましたが、交換用のブラシやフィルタ―、ダスト容器は今でも販売しています。

当院のルンバは使用を始めてから9年になりましたが、今でも何とか稼働しています。ただ、故障する恐れもあるため、先日、大手家電販売店にルンバ527の後継機を見に行きました。同じ仕様のロボット掃除機ならば、保管しているフィルター、ブラシが利用できると考えたからです。

iRobotのコーナーでは、50代と思われる男性が応対してくれました。「ルンバ527を使っているのですが、今の部品を使える後継機はありますか」と尋ねました。男性は部品を応用できる型式の一覧表を見ながら、首をかしげています。上司と思われる同じ50代の男性も来ました。上司の男性も一覧表に目を通して「527の後継機はありません。527の部品を使えるルンバはありません」とのことでした。

機能向上のため、仕様が変わるのは仕方ないと思いますが、あれだけ販売したルンバ527の部品が全く使えなくなるとは、それはないでしょう。4万2000円で購入したルンバ527ですが、売り場には吸い取る力を高めたり、元の場所に戻る機能がついたりして、10万円以上の値札がついたルンバが並んでいました。

 

 

 

 

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生活人としての自信を失うと・・・

2019-11-28 11:13:33 | 健康・病気

80歳前の男性は中枢神経系の薬の副作用から、突然の歩行失調、失禁に襲われました。一人では歩けなくなり、奥さんの介助が必要になりました。おしっこを漏らすようになり、おしめのリハビリパンツを着用しなければならなくなりました。

処方した医師の了解を得て、薬の服用をやめたところ、一人で立ち上がり、歩くことができるようになりました。失禁はもしものことがあるといけないので、リハビリパンツを今も着けているそうです。

生活人としてできていたことが突然できなくなると、元の生活に戻るまでに多くの年月がかかることがあります。このため、男性の奥さんには「生活人としての自信を失うと、元に戻るまでに年月がかかることがあります。また自信を失ったりすることもありますから、温かく見守って下さい」とお願いしました。

というのは、私にも生活人として自信を失った体験があったからです。男の厄年だった数え42歳のときでした。過労と連日の飲み会が重なり、脳循環不全を発症しました。大地が揺れ動くような浮遊性のめまいに見舞われました。何かにつかまらないと立っていられません。「このまま死んでしまうのではないか」という死の恐怖を感じました。

病院の医師から1週間の安静を命じられ、自宅で静養しました。その後、勤務を始めましたが、めまいにはたびたび襲われました。

そんなときは新聞を読んでいても「お笑い芸人が舞台で脳出血で倒れた」「ジャーナリストが講演中に脳こうそくで倒れた」という記事が目に飛び込んできます。「私もそんな憂き目に遭うかもしれない」と心臓がパクパクいい出します。

「倒れたら、倒れただ」と居直るようになったのは1年半後でした。幸い、倒れないで30年以上がたちました。

 

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中枢神経系の薬の副作用は大きい!

2019-11-26 10:28:21 | 健康・病気

一人では歩くことができなくなった80歳前の男性の奥さんが訪れ、「かかりつけの病院でいただいた薬を飲んでから歩くことができなくなりました」といいます。新しく処方された薬とこれまでに服用していた薬を持参していました。そのうえで、奥さんは「実はおしっこを漏らすようになったのです」と」打ち明けました。

病院で男性が「めまいがひどい」と訴えたところ、新しい薬を処方されました。ネットでその薬と副作用を調べました。不安・緊張・抑うつの治療薬でした。副作用は歩行失調、失禁、脱力感などと書かれています。男性に新たに現れた症状と一致します。高齢者には運動失調の副作用が発現しやすいいとあります。

「病院の主治医の先生と相談して、歩けなくなったり、失禁したりする症状が出たのですが、薬を飲み続けた方がよいですか、と尋ねられたら、いかがですか」と伝えました。その後、主治医の先生の了解を得て、その日から新しいめまいの薬の服用をやめた、と聞きました。

実は、男性は新しく処方されためまいの薬とは別に、以前からめまいを起こすメニエール病・メニエール症候群を抑える薬を服用していました。めまいの薬を二重に飲んだことから副作用が大きく出たようです。

男性はめまいの薬は2種類ともやめたところ、歩行失調は治まり、一人で歩けるようになりました。でも、失禁の不安があり、リハビリパンツを着用しているとのことです。

大手製薬会社で薬剤開発の責任者を務めた友人の男性に、このことを話すと「中枢神経系の薬の副作用は大きいからな。それなのに、お医者さんは患者の求めに応じて中枢系の薬もすぐに出してしまう」と話していました。

 

 

 

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「脳こうそくの前兆がいくつかあります。病院で検査を」

2019-11-25 09:53:41 | 健康・病気

80歳前の男性が奥さんに支えられて来院されました。「ふらつくうえ、腰が痛いのでみてほしい」といいます。何回も来られた男性ですが、一人で立っていられない状態を見るのは初めてでした。

体を触りますと、腰に張りと痛みはあります。血行をよくするため、ホットパックで体を温めながら、体調について伺いました。

「手足にしびれがあり、めまいがする。頭も痛い」と話します。その言葉がはっきりせず、ろれつが回っていません。口元からよだれが垂れています。最近、視野が欠けたところがあるともいいます。

施療を中止し、立ち上がって、両腕を横に上げてもらいました。両腕はちゃんと上がります。「かきくけこ、と言ってくれますか」というと、「きゃきゅくゅけぇこ」になります。口元のゆがみはあります。

脳こうそくの前兆の症状がいくつも出ています。ただ、脳こうそくの兆候ならば、両腕を横に上げると、片方の腕が下がってしまいます。この症状はありません。

奥さまに「大丈夫だと思いますが、脳こうそくの前兆の症状がいくつか出ています。念のため、病院で検査を受けてくれませんか」と言いました。奥さまの求めでタクシーを呼び、夫婦はそのまま病院に直行しました。

その翌日、奥さまが訪れ「MRI検査も受けましたが、脳こうそくの症状はありませんでした」と話しました。「病院で検査までさせて申し訳ありません」と私が謝りますと、奥さまが「かかりつけの病院でいただいた薬を飲んでから、一人で立てなくなったのです」と打ち明けました。その後の経過は次回に。

 

 

 

 

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手の機能って何だろう?

2019-11-21 10:53:12 | 健康・病気

「手の機能は何ですか」と尋ねられたら、どう答えますか。私なら、つかんだり、握ったっり、挟んだりと答えるでしょう。それでは「ブー」です。

整形外科医は、手の機能は①巧緻運動②微細な感覚③表現・伝達手段と説明します。巧緻運動は挟んだり、つかんだり、引っかけたりする動きです。親指が対立運動をします。

微細な感覚は、手の感覚受容器としての働きです。熱い冷たいを感じたり、ものを触ったり、点字を読んだり。「第二の目」といわれる由縁です。表現・伝達手段は手の動きで伝えたいことや感情を現します。

手に障害が起こると、そうした動きに大きな支障が出てきます。とりわけ巧緻運動に差し障りが出てくると困ります。

私は右手中指がばね指になり、右手を思いっきり握りしめることができなくなりました。ばね指は腱鞘を通る腱との間に炎症が起こる腱鞘炎の一種です。施療は右手全体で行うので、大きな支障は出ていませんが、これ以上悪化したり、他の指にも起こったりしたら、大変です。

郷ひろみさんが左手を右手と同じように使えるようにと8年間取り組んだ結果、左手で箸を使えるようになった、とテレビで話していました。そこで、私もできるだけ左手を使うようにしていますが、左手では巧緻運動が利き手の右手ほどできません。

例えば、ボウルの底に残ったサラダは左手では口元に持っていけません。郷さんが左手で上手に箸を使っていたので、そのうちできるのでは、と楽観しています。

東京で開かれる日本柔道整復接骨医学会に出席するため、22~24日、東京に行きます。ブログはしばらく休みます。

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