80代後半の女性に元スナックママから電話があり「昔借りたお金を返したいので伺いたい」といってきました。女性が喫茶店を営んでいた数十年前、資金繰りに困ったスナックのママに頼み込まれ、30万円を貸しました。
その後、20万円は返ってきましたが、残りの10万円はそのままでした。訪れたママは70歳、化粧も装いもきちんとしていました。「こちらが請求していないのに、突然どうして返しに来たの」と女性が尋ねました。
ママは「新型コロナウイルスの感染が広がっており、私もいつかかるかもしれない。お金を借りたままで亡くなるようなことがあったら、申し訳ないから」と答えたといいます。
美人のママは有力なパトロンがすぐにつき、スナックは繁盛していたそうです。ところが、若い男性のひもがつき、その男に入れあげて資金がショートしたことがありました。その時、泣きつかれたのが女性でした。
「残りの10万円はあげたつもりでした。それで催促はしなかったのですが、コロナ騒ぎのおかげで思いがけずに返ってきました」と女性は話していました。