団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

他人事と思えば血の小便は出ません

2013-06-29 09:19:09 | 健康・病気

パナソニックの株主総会でひな壇に並んだ経営陣の一人が、技術研究社員が退職したあと、海外への技術漏出の恐れがないかという株主の質問に答えました。たんたんとした回答の口ぶりには、およそ熱意が感じられません。お役人の答弁だな、と思いました。小太りで髪も豊富です。株主総会招集通知書にある取締役の履歴を見て、納得しました。

経済産業省の局長級からパナソニックに天下りした取締役でした。お役人そのものでした。64歳の年齢より若く見えました。模範解答を読みあげたような回答だったのも理解できました。私が取材で付き合った国家公務員は、優秀であればあるほど、こういうタイプの人が多かった、と感じます。若い時は熱血漢ぶりを垣間見せる人もおりましたが、昇進の階段を昇るにつれて、改革の熱は内に沈めて(あるいは、無くして)表に全く出さなくなります。

取り扱う業務を冷静に処理するには、熱意が邪魔になると考えるからです。すべてが他人事と思うから淡々と処理できるようです。こうしたタイプは「血の小便を出すことはないし、出すことを恥だと思うだろう」と推測しています。

タケちゃんは長年、新聞記者をしてきました。暴力団山口組の組長銃撃事件に端を発した山口組と松田組とこ抗争事件では、銃撃事件から1週間以上、朝刊、夕刊の原稿を書くため、睡眠2時間足らずの生活が続きましたが、血の小便は出ませんでした。

振り返れば、夜討ち朝駆けの特ダネ競争を繰り広げているとはいえ、新聞記者は抗争の当事者でも、捜査の当事者でもありません。極論すれば、他人事を血道をあげて追っているだけです。だから、血の小便を流さないで済んだのではないか、と考えています。

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血の小便が出ていますか?

2013-06-28 09:42:37 | 健康・病気

2年連続で約7500億円超の純損失を出したパナソニックの株主総会に出席しました。強い雨の中、会場の大阪城ホールには約4500人の株主が参加しました。1、2階席という広い会場なので、7割程度の入りとみました。

株主との質疑応答を聞いていましたら、昨年の株主総会では、当時の社長がV字回復と500億円の純益を約束したのに、3か月後、現在の社長が約7500億円の赤字見通しを発表したといいます。質問した男性の株主は「株主総会を愚弄しているのか」と批判しました。

別の高齢の男性株主は、創業者の松下幸之助の十訓を愛読していると話した後、幸之助さんが取引先の電器販売会社の2代目社長が売り上げが減少している、と嘆いたのに対し、「あなたは血の小便が出ていますか」と尋ねたという十訓のエピソードを紹介して、経営陣に「みなさんは血の小便を流していますか」と問いかけました。

商売は生活をかけた戦いです。売り上げを上げるためにはどうすればよいか、従業員の力を最大限発揮させるためには何をしなければならないか、経費を節約するためにしなければならないことは? などなどを考えたら、「血の小便が出るはずだ」と幸之助さんは言ってます。先の株主は、経営とはそれほどしんどい仕事だ、と指摘したのです。

社長は「大変貴重なご意見をいただき、ありがとうございました」と答え、直接の回答は避けました。幸之助さんは創業者です。自ら興した会社の倒産は自らの破産に直結します。これに対し、社長はいわゆるサラリーマン社長です。約7500億円の純損失を出しても、命を取られるわけではありません。社長の黒々とした髪、血色の好い顔つきを眺めると、タケちゃんは血の小便は出ていないとみました。

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規則違反の行いには見て見ぬふり!

2013-06-27 09:46:33 | 健康・病気

「若い世代のしつけがなっていないとして、10年前から、見ず知らずの若者に対して勇気を出して注意をしていた」という60代の女性が、図書館で泣き声を上げる子どもに注意したところ、若いママさんが飛んできて「何でうちの子だけ怒るの」とけんか腰でいわれてから、道徳に反する行動をみても声をかけられなくなりました。どうしたらいいのでしょうか。

そういう質問が朝日新聞Be面の「悩みのるつぼ」に載っていました。回答者は歌手・俳優の美輪明宏さんです。美輪さんはーー。

「男はつらいよ」の寅さんの時代と間違えていませんか。よそのおじさん、おばさんが、子どもをしつけたり、叱ったりして、怒られた方も「ありがとうございます」と礼をいった時代は終わりました。権利ばかり主張する頭の悪い人たちがたくさんいるのです。社会的な規則を守らない人たちは、自業自得でそれなりの人生を送るでしょう。社会的に葬られていきます。放っておいたらいい。

タケちゃんも同感です。赤信号を無視して横断歩道を渡ろうとした中年男性の子ども連れを見たおじいさんが「赤信号ですよ」と注意したら、男性が戻ってきて「うるさい」といきなりおじいさんを殴りました。おじいさんは道路のコンクリートに後頭部を強く打って亡くなるという事件も起こっています。美輪さんが言うように「放っておく」しかありません。

その代わりというわけではありませんが、社会的なルールを守らない人をみると、私は心の中で「幸運を捨てている」と思うようにしています。そして、その人が捨てた幸運が、自分の方についてくほしいと期待しています。

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死亡率100%とわかっていても‥

2013-06-25 09:34:58 | 健康・病気

今年80歳になる女性の患者さんが相談とも愚痴とも言える調子で話し始めました。30代の一人娘に「私が亡くなったあとのことを話しておきたいのだが‥」と持ちかけると、「そんな縁起の悪いことは言わないで」と言って聞く耳を持ちません。こうしたやりとりが何回か、繰り返されました。今は、この話題には触れないようにしている、とのことです。

92歳の私の父は、それと正反対で、自分が聞く耳を持ちません。郵便貯金や銀行預金の通帳の残高をよく見ていますから、私や妹が「死んでから、私たちが知らない多額の借金があったら困るので、生前整理をしておきませんか」というと、「俺を殺す気か」と全く取り合おうとはしません。

まあ、私たちが知らない、とんでもない借金が出てくることもないだろうし、「お父さんの子です」と知らない彼か彼女が出現する恐れは全くないでしょうから、放っています。なにせ、自分ではATMを利用できませんし、銀行印がどこにあるかも知らず、お金のことは「(亡き)お母ちゃんまかせ」でした。通帳類は妹が引き継ぎ、家計管理はきちんとしています。

「死は一度 梅には梅の花が咲き 雨の降る日は天気が悪い」(小島ゆかり)とうたわれるように、死亡率は100%です。これは「梅に梅の花が咲く」ように当たり前のことです。問題は、それがいつ来るか、私たちにわからないことです。1か月後に到来すると知れば、遺言状を書いたり、エンディングノートを記したりすることでしょう。それが、20年後となれば、今から書こうという気が起こりません。

明日起こることがわからないからこそ、私たちは今を平気で生きていけるのかもしれません。

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いきなり倒れて死んでしまうなら、それも良しです

2013-06-24 09:44:25 | 健康・病気

「肺がんで今年の夏が越せないのではないか」と奥さんが心配しているSさん(84)が映画の会に顔を見せました。アクション映画が好きで、ホワイトハウスをテロリストが襲い、米国大統領を人質にするという「エンド・オブ・ホワイトハウス」と聞いて参加したようです。

映画を見た後、参加者5人が集まって、ハンバーグステーキが美味しい店で会食しました。Sさん夫妻は、私の前の席に座りました。Sさん夫婦は1か月ほど前、金沢と周辺の温泉地に湯治を兼ねて旅行をしたといい、Sさんは「金沢には十数年ぶりに行きましたが、駅前をはじめ、街がすっかり様変わりしているのに驚きました」と話しました。北陸新幹線の延長受け入れに備えて、駅舎、駅前広場の改修をしたといいます。そういえば、お隣の福井駅も数年前、駅舎の改修と駅前の整備をしました。

若い時から温泉旅行が好きだったというSさんは、金沢周辺の温泉旅館の昔と比べての「品定め」を語ったあと、ホテル・温泉旅館のナンバー1を続けている和倉温泉の加賀屋は「料理も温泉ももてなしも一番です」ときっぱり。そばで奥様が「加賀屋にはもう一度行きたいですね」と添えました。

肺がんが進行したといえ、Sさんの足取りはしっかりして速く、女性陣はついていくのがやっとの状態です。並んで歩いていた私に、Sさんは「医者からは、いきなりばったり倒れてそのまま亡くなるかも知れないので、気をつけるよう言われています」と打ち明けました。私が「そのままあの世に行けるのなら、それも良しですよ」と答えました。

Sさんは「妻にいろいろと引き継ぐことがあるので、いきなりとなると‥‥」と口ごもります。それなら、エンディングノートか遺言書を書いておいたら、どうですか、とさりげなく言いましたが、実行してくれるかどうかはわかりません。人間の死亡率は100%です。とはいっても、その備えをしている人がほとんどいないことも事実なのです。

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