80歳になった女性が「買ったばかりの靴がなくなった」と困り果てています。買い物から帰ってから外に出ていませんので、自宅の玄関にあるはずですが、何回探しても見つかりません。下駄箱にある靴を全部出して見ましたが、その茶色の革靴はなかったといいます。
親しい知人の女性が夕方、ゴミ出しをしてくれたから、間違って捨てたかも、と問い合わせの電話をしました。私は「一軒家で犬を飼っていたら、玄関の靴を犬がくわえていくことはあるでしょうが、マンションではありえません。それに犬でしたら片方の靴を持っていくことはありますが、両方を持っていくことはまずありません」と言いました。
女性は知人と自宅マンションに行き、しばらくして戻ってきて、こう言いました。「玄関に革靴があるのを知人が見つけ『ここにあるやん』と叱られました。履いてみたらすっぽり足が入り、探していた革靴でした」
同じ茶色のスニーカー2足とともに並んであったといいます。女性は何度も見返したとき、茶色のスニーカー3足と思い込んでしまったそうです。
思い込みがあると探し物が目の前にあっても気が付きにくいようです。