団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

認知症に直結しかねないキケンな生活

2023-09-29 09:27:17 | 健康・病気

北大阪病院の安田守孝副院長(脳神経外科)は日常診療の中で、認知症に直結しかねない「これは、キケン」と感じる患者さんの二人の生活を紹介しています。二人とも男性です。

朝8時ごろ、促されて起床。朝食。着る服は昨日と同じ。朝の内服薬も言われなければ、半分忘れている。醤油やソース、ドレッシングなどやたらに使用し、濃い味付けを好む。テレビの前に座って、見るまでもなく、気がつけばうたた寝。

昼食をすませて、またテレビ。妻のする洗濯や掃除を手伝うまでもなく、気が向かないと何もしない。「ヒマだから」とついタバコに手が伸びる。

別の男性は。「夕食、なんでもかまへん」。歩く、階段を極端に嫌がる。「膝、腰が痛い」。背中、腰が曲がり、歩く姿はお年寄り。夕食時もテレビ。食べこぼしも。入浴も「面倒だな」。夜、なかなか寝つけない。夜間、頻尿、トイレ頻々。

週三回の人工透析をしている80代の男性はパジャマ姿で送迎車に乗っていきます。病院に行くのにパジャマですから、おそらく一日中、パジャマで生活しているのでしょう。こうしたメリハリのない生活は認知症を促進するキケンな代物です。とはいえ「知らない人」ですから、声をかけるわけにはいきません。

 

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何回もある人生の分かれ道

2023-09-28 09:16:12 | 健康・病気

「あのとき、自分は人生の別れ道にたっていたのだな」 あとでそう思い当たってゾッとするときがある。

作家の井上ひさしは「ふふふ」(2005年12月発行、講談社)の中で、そう書いています。その一つが20代の後半、放送の仕事をしていたころに住んでいたアパートに、ついていた小さな風呂場での出来事です。

半畳ほどの脱衣場からガラス戸を手前に引いて入る仕組みになっていた。ある夜更け、風呂場直結の湯沸かし器からガスが漏れているのに気づかず湯に入り、そのうちなにがなんだか分からなくなって、風呂場に倒れてしまったことがある。

倒れるときに頭でガラス戸を打ち、その弾みで戸が開いて、新鮮な空気を吸うことができ、そのおかげで助かった。ガラス戸をきちんと閉めていなかったのがよかった。ガラス戸をきちんと閉めるかどうかが、人生の別れ道だったわけだ。

私にも何回も人生の別れ道があります。子どもたちが小学校低学年だったとき、家族で日本海の海水浴場に行きました。浮き輪に乗って海遊びをしていた息子が、見ると突堤の外に飛び出していました。高校時代、水泳部で泳ぎに自信があった私はすぐに追いつき、息子を突堤の中の海水浴場に押し込みました。

そうしてから平泳ぎで突堤を目指しました。ところが、引き潮は思った以上に強く、いくら泳いでも突堤に手が届きません。ひと踏ん張り、ふた踏ん張り、必死にもがいた結果、やっと突堤に手がかかりました。手足にすり傷が何カ所もできましたが、「助かった」。

その間際、天理大の男子水泳部員がおぼれていた人を救助しようとして亡くなったという数日前の新聞記事が思い浮かびました。あそこであきらめていたら、今の私はありません。

 

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「発見された日本の風景」展を観て

2023-09-26 10:19:17 | アート・文化

大阪高島屋で25日まで開かれた「高野光正コレクション 発見された日本の風景」展を観てきました。「日本人が描いた明治の暮らし」と「西洋の画家が愛した日本風景」の合わせて115点が展示されていました。

実業家の高野光正さんが海外から探し出して蒐集し、日本に里帰りさせたコレクションです。五姓田義松、小山正太郎、五百城文哉、渡辺豊洲、吉田博ら専門家には知られた画家かもしれませんが、私は初めて聞く名前の画家ばかりでした。

その技量の高さにはびっくりしました。五百城文哉の「日光東照宮陽明門」は遠近法、光の当たり具合など写真と見まうほど写実的で、しかも重量感がありました。これらの作品は明治期に訪れた英国人らが日本観光の土産として購入したり、日本旅行記の本の挿絵として買ったりしたものといいます。

中でも、笠木治郎吉はこれまでほとんど知られていない画家で、今回のコレクションの公開で緻密な書き込み、ドラマティックな表現で話題になりました。横浜で土産物の水彩画を描いていたそうです。写真は「提灯屋の店先」(水彩、パンフレットから)

「絵を描くのは自分、評価は他人」と名声を追わずに生活の糧として画業に励んだ先人の画家たちの生き方に心を打たれた絵画展でした。

 

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形あるものはついには壊れるというけれど‥

2023-09-25 09:15:20 | 健康・病気

整骨院に着いて開業の準備をしようと、待合室のソファーの下を見たら、大量の黒い布が落ちていました。「なんだ、これ」と思って片づけたら、ソファーの下部を覆う布でした。開院して13年。布が劣化してロボット掃除機がソファーの脚に当たる振動で落ちたようです。

開院したのが2010年11月でしたから、もうすぐまる13年になります。形あるものはついには壊れるといいますが、この間、いろんなものが壊れました。

最も高額なものは業務用エアコンの43万2000円。エアコン付きが賃貸を決めた大きな理由だったのですが、途中で熱交換器の洗浄、室外機のセンサー交換と9万5000円で修繕したものの、1991年製と年代物であったこともあり、2017年にダウン。買い換えました。

ロボット掃除機も自転車も2代目です。電子レンジは2台のうち1台が故障し、買い替えました。エアロバイクもペダルが壊れ、新しいものを取り寄せ、自分で付け替えました。

整骨院の突き出し看板が誰かによって割られました。淀川署に器物損壊の届け出をしましたが、もちろん、犯人は分からず仕舞い。修繕費は7万245円。

換気扇は私のミスでしょう、シャッターを開けたとき、換気扇が回って、カバーが飛び出し、カバーごと窓ガラスが割れました。修繕費10万5624円は保険で賄いました。助かりました。

蛍光灯は故障したらそのつど取り換えていますが、もう製造中止になっているものの、ネットで25本を購入したので、当分は大丈夫です。

 

 

 

 

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高齢になっても人それぞれです

2023-09-22 09:02:51 | 社会・経済

80代の女性はスーパーに行ったとき、顔見知りの同世代の女性に会ったのであいさつをしました。この女性の連れの婦人にも「こんにちは」と声かけしました。

婦人は「あんた、どこかで会った。どこで会ったん」と言いました。80代の女性は「お連れさんなのであいさつしただけ」と答えてその場を去りました。「女性の連れと思ったのであいさつをした。こんにちはと返してもらえればよい話なのに、どこで会ったん、と聞かれても‥」と当惑気味。

角がとれてくるという高齢になっても人それぞれです。婦人はきっちりした性格で、あいさつをした方がどこのどなたでいつ会ったかがわからないと気がすまないのでしょう。

私の高校時代の同級生の男性は酒席で盃やコップに酒を注がれると「だれが酒を注いでくれと言った」と不機嫌な顔をします。酒を注いだ友人は「酒を注いで怒られるとは」とびっくりします。

この男性は高校時代、私に「タケちゃんはみんなから好かれようとするから嫌いだ」と言いました。私は自分を押し殺して友人たちに好かれようとはしていませんが、あえて嫌われることをすることもないだろうと、受け流す面があり、そんなところが男性の気に障ったのかもしれません。

いくつになっても人それぞれです。

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