左のお尻から足先までの痛みとしびれを訴えて来院した80歳過ぎの女性に私は「膝抱え体操などを続ければ、私の体験からいっておよそ6週間で治ります」と告げました。
私は昨年10月、同じように左のお尻から大腿部に痛みが発症しました。整形外科医院を受診したところ、医師から脊柱管狭窄症と診断されました。その際、神経の血流改善薬と痛み止めを処方されました。膝抱え運動やお腹を引っ込めるドローインなどを続けた結果、約6週間で痛みがなくなりました。
女性は脊柱管狭窄症の特有の症状である間欠性跛行がありませんでした(私もありませんでした)。坐骨神経を圧迫する梨状筋を押圧すると痛みを訴え、その梨状筋を緩めると症状が改善することなどから、私は梨状筋症候群による坐骨神経痛と評価しました。
発症から5週間後に来院された女性は「痛みやしびれが消えました」と話しました。「突然痛みが出て、突然消えるのですから不思議です」と加えました。私は「よかったですね。神経への圧迫がなくなれば、痛みもしびれもなくなります」と説明しました。