私の宝物は何だろうと考えました。私は物欲が乏しいようです。カミさんから「欲しいものが本当にないのね」とあきれられるほどです。小学生時代、切手の収集をしたことがありますが、友達がやっていたから、私も真似した程度です。
本は新聞記者時代、必要に迫られて買い続けた結果、本棚にあふれんばかりとなりました。不要な本は廃棄して、今はできるだけ図書館で借りるようにしています。
「あなたの宝物は?」とカミさんに尋ねると、「私はあるわよ。あなたは?」と返されました。口ごもっていたら「自分の宝物がないの」とややさげすんだ口調で言われました。
そんなとき、アフガニスタンで医療に従事し、かんがい用水づくりに励んだ中村哲医師の生前のインタビューをNHKの聴き逃しサービスで聞きました。中村さんは内戦で明日への命さえわからないアフガニスタンの人たちの幸福感を語りました。
アフガニスタンの人たちは三つのことがかなえられたら、幸せだといいます。
①健康で命があること②一日に三度のご飯が食べられること③家族が一緒にいること
内戦に巻き込まれ、いつ命を落とすかもわからない毎日です。それ以上の欲は持たないそうです。
その考えに倣って、私の宝物は「家族と私自身」と言うことにしました。
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