団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

「なんや、やるんか」。けんかを引き受けてくれた先輩記者

2021-09-30 09:13:20 | 健康・病気

編集幹部に忖度せず、地方記者として住民に寄り添った記事を書き続けたHさんが亡くなりました。韓国済州島で間質性肺炎の手術を受けましたが、術後の経過が悪く、肺炎で帰らぬ人となりました。77歳でした。

最初の妻とは離婚し、2度目の妻は死別し、3度目の在日韓国人の妻との結婚を機に、50代で新聞社を退職しました。奥さんと二人で大阪・鶴橋で焼き鳥店を始めました。「焼き肉の鶴橋で、焼き鳥店、これは受けるぜ」と話したように、売上を順調に伸ばしました。

その後、夫婦で韓国に移住しました。元新聞記者に似合わず、経営の才があり、焼き鳥店で稼いだ資金で1棟のビルを購入し、家賃収入で生計を立てていたといいます。

Hさんとは奈良支局で一緒に仕事をしました。40年以上も前のことです。仕事の打ち上げか、部会後の飲み会か忘れたのですが、Hさんら支局員数人と飲んだ後、しめのラーメンを食べに行きました。銀行の石段前に屋台があり、石段に座って食べるのです。

先客の男たちが並んで座っていたので、空いたところに座るため、前を通る際、私は「おっさん、すいません」と声をかけました。虫の居所が悪かったのか、男の一人が「おっさんとはなんや」とかみついてきました。私の胸ぐらをつかんできたので払ったところで、Hさんが叫びました。「なんや、やるんか」

そのまま乱闘騒ぎに。警官隊が出動する事態になりました。警官隊の幹部から「相手グループはかなり酔っていますから、私たちが抑えていますから、引き揚げてください」と言われ、私たち一行は支局に戻りました。

Hさんが「なんや、やるんか」と言わなかったら、私が袋だたきにあったかもしれません。その意味でHさんの男気に助けられました。警官隊が出動する騒ぎになったのですから、今だったら「新聞記者が乱闘」とネットで書かれ、処分問題になっていたでしょう。よい時代でした。

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棘上筋の衰弱は三角筋の疼痛に直結します

2021-09-28 09:42:43 | 健康・病気

七十代後半になって、左の七十肩となった男性は次に来られたとき「左肩は何とか上がるようになったが、二の腕の真ん中あたりがすごく痛い」と訴えられます。

最初に来られた際、七十肩の原因となる肩甲骨(棘上窩)と上腕(大結節)を結ぶ棘上筋の張りと痛みを緩めたところ、痛みはかなり改善しました。左腕は肩の高さまで90度くらい上げるのがやっとでしたが、施療後は120度くらい上がるようになりました。

棘上筋は肩を横に開く外転運動をするための筋肉で、両腕を横に開く運動をするよう伝えました。それができるようなったら、ペットボトル(500ml)を手にして同じ外転運動をするよう言いました。同時にペットボトルを使ってアイロン体操も効果的と説明しました。

男性はペットボトルを手にした外転運動を続けた結果、左の上腕の真ん中あたりに痛みを発症しました。私は説明が足らなかったことを、お詫びしてから、「棘上筋が負荷に耐えられなかったため、同じ外転運動をする三角筋に負担がかかってしまったのです」と説明しました。

三角筋のうち肩峰部は肩峰と上腕骨(三角筋粗面)を結び、棘上筋と同じ肩の外転運動をします。棘上筋が弱っているため、三角筋に過剰の負担がかかり、二の腕の真ん中あたりにある三角筋粗面に炎症が起こったのです。そこで、両腕を開くだけの外転運動を続けるよう、お願いしました。

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75歳から筋肉は急に衰えます。七十肩になる男性も

2021-09-27 09:05:42 | 健康・病気

70代後半の男性が「左肩が痛くて上がらない」と来られました。右腕は頭の横にまで届くのに、左腕は90度で止まります。それ以上は痛くて上がりません。

男性は60歳で定年退職したあと、同じ会社に嘱託職員として73歳まで勤務しました。マイカーを運転して、大阪市内から南河内の勤務先に通いました。

仕事から解放され、「毎日が日曜日」になりました。取り立てての運動はしていませんが、歩くのは好きで自宅の周辺をよく散歩していたといいます。七十数年の人生で、左肩が上がらなくなったのは初めだそうです。

「四十肩も五十肩も経験したことはなかったのですか」と尋ねましたが、「これまでこんなことはなかった」と答えます。五十肩と同じ症状ですので、棘上筋の弱化が原因と見て、肩甲骨にある棘上筋を触りました。カチカチになって押圧するとひどい痛みを訴えます。

棘上筋を中心に肩甲骨周りの筋肉をリリースすると肩が上がるようになりました。七十肩の原因を説明し、棘上筋を鍛えるペットボトル(500ml)を使ったアイロン体操を伝えました。

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尾てい骨の横が痛い!

2021-09-24 09:11:18 | 健康・病気

70代後半の男性が「尾てい骨のすぐ左が痛い。起きるときに違和感もある。内臓が悪いのだろうか」と来られました。友人がすい臓がんで相次いで亡くなったこともあり、尾てい骨のわきが痛いのもそのためではないか、とおっしゃいます。

「すい臓がんは腰の痛みが出ることはありますが、尾てい骨がある臀部に痛みが出ることはありません」と話しました。そのうえで、痛いところを触りますと、仙腸関節の周辺の筋肉が硬くなっています。

仙腸関節は仙骨と腸骨が接合するところで、尾てい骨の両側にあります。そこで、仙腸関節の周りの筋肉をリリースしますと、男性は「痛みがだいぶ取れました」といいます。

仙腸関節のセルフケアで、私は硬式のテニスボール二個を大判のセロテープで固定したものを、仰向けになって尾てい骨の両側にあて、お尻を回転するように動かします。男性にも同様の方法で仙腸関節周辺を緩めてもらいました。

男性は同じようにボール二個をつなげた用具を持っているというので、それを使って仙腸関節を緩めるよう伝えました。風呂上がりの筋肉が軟らかいときが効果が大きいと加えました。

その後来られた男性は「尾てい骨の左横の痛みが完全に消えました。起きる際の違和感もなくなりました」と喜んでおられました。

 

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フレイルを知らない府民が6割

2021-09-23 11:48:52 | 健康・病気

フレイル(虚弱症)。年齢とともに心身の機能が衰え、運動、栄養、口腔、社会・心理の機能が低下することを表します。フレイルが進行すると、サルコペニア(筋肉減弱症)になり、日常生活に大きな支障が出て来て、寝たきり生活に直結しかねません。

大阪府健康推進室が、大阪健活アプリ・アスマイルに登録している1万7756人(男6369人、女1万1387人)にアンケートしたところ、「フレイルを知らなかった」が58.2%に上りました。厚労省のフレイルチェックリストでフレイルに該当するする人が31.7%もありました。

基本チエックリストは、バスや電車で一人で外出していますか▽預貯金の出し入れをしていますか▽この1年間で転んだことがありますか、など25項目の質問に答え、フレイルかどうかを判定します。

フレイルを知らなければ、当然、対策を取ることはできません。6割の府民は加齢に伴い、心身が虚弱化するフレイルの道を歩むことだろうと思います。私は基本チェックリストを点検し、虚弱のところを治して、フレイル化をできるだけ先送りする考えです。

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