団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

元気なお年寄りと衰えた老人の違いは?

2013-01-31 09:29:46 | 健康・病気

新聞社のOB・OG会で、隣の席の先輩男性がしみじみした調子で「見ていると元気な人とそうでない人の差が大きいな」と語りました。先輩は新聞社からテレビ会社に転勤し、役員を務めたあと、2年前、退職しました。69歳ですが、長身で髪の毛も白髪が交じってきたとはいえ、見た目は60代前半です。現在は悠々自適の毎日で、週3回、ジムで健康づくりに励んでいるといいます。

確かに、70代になってもさっそうと歩いている人もおれば、杖をついてとぼとぼ歩きの人もおります。立っているのがしんどいので、すぐに腰かけてしまう人も少なくありません。髪も黒々している人(染めているのかもしれませんが)、すっかり禿げあがってしまった人もおります。目が不自由になり、白杖をついている人も、耳が聞こえにくくなり、補聴器をつけている人もいます。病気で入院したり、自宅で療養中の人たちは参加していませんので、比較的元気な人たちが集まってきたのですが、一見しただけで「元気度」にこれほどの差があります。

一人ひとりの顔を見渡しているうち、定年前後に無理を重ねた先輩は年齢より衰えた感じがするのに気づきました。それに比べて、現役時代からマイペースな勤務をしていた先輩は定年後も元気で、あまり変化をしていないように見えます。もちろん、大けがや大病は健康を大きく損ないますので、近年、けがや病で倒れた人たちは年齢よりずっと老けて見えます。

それに、高齢になっても仕事をしている先輩たちはきちんとした身なりをして、最近の世の中の動きにも敏感で、話していて楽しかったです。ボランティアでもよいのですが、元気の秘訣は「きょうよう(今日用事がある)、きょういく(今日行くところがある)」ではないか、と改めて思いました。

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それでも 今日私はリンゴの木を植える

2013-01-29 09:44:52 | 健康・病気

男性も乳がんにかかるということを、私が知っていたのは、ノンフクションライターの向井承子さんが書いた「たたかいはいのち果てる日までーー人間的医療に賭ける」を読んでいたからです。

大阪大学医学部を卒業した泌尿器科医の中新井邦夫さんは、先天的に脊椎が二つに分かれている二分脊椎症の子どもたちの失禁や下肢マヒなどの治療訓練に取り組んでいました。ある日、自分の左胸の乳首にしこりがあるのに気づき、医師の診断を受けたところ、乳がんとわかりました。すでに転移が始まっておりました。中新井さんは残された命を人間的医療に賭け、1981年、49歳で亡くなりました。

「男も乳がんが発症するのか」と思い、この本を読んだあと、風呂から上がったあと、自分の乳首を触ってしこりがあるかどうかのチェックをしました。だから、映画の会が終わった後の会食で、世話人のMさん(74)が乳がんの疑いで細胞検診を受けたと話したとき、女性陣から「男性でも乳がんになるの」の疑問の声が上がった際、「たたかいはいのち果てる日まで」を例に、「男も乳がんにかかりますよ」と説明ができました。

がん患者の生き方には、ノンフクション作家の柳田邦男さんの「がん50人の勇気」には、勇気づけられました。末期がんを患った、それぞれの患者たちが悩み苦しんだ末、自らの人生を燃焼させる姿に心を打たれました。とくに、冒頭に掲げられた「たとえ世界が明日終わりであっても それでも今日私はリンゴの木を植える」という宗教改革者マルチン・ルターの言葉には感動しました。

小心者のタケちゃんは、末期がんにかかったら、自分の不幸を呪い、うろたえ、八つ当たりして家人や友人らに迷惑をかけるでしょう。でも、心構えは「リンゴの木を植える」でありたいと思っています。

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男だって乳がんになります!

2013-01-28 10:10:56 | 健康・病気

映画の会の世話人のMさんが映画「レ・ミゼラブル」の上映時間に用事があると言って、一緒に見ることができませんでした。映画が終わった後の会食には出席したので、参加者の何人から「どうしたのですか」と尋ねられました。Mさんは男性で74歳です。

Mさんはやや口ごもりながら「右のおっぱいが少女の乳のように膨らんできたのです。乳がんの疑いがあると医師に言われ、細胞検診を受けてきました」と話しました。女性4人から「男性も乳がんになるのですか」と一斉に疑問の声が上がりました。

すると、男性のAさん(78)が「私は20代の初めに乳がんにかかり、両乳とも摘出しました」と打ち明けました。60年近く前のことですから、家に内風呂のあるところはほとんどありませんでした。Aさんの家にも内風呂はありません。

公衆浴場に行くと、入浴している人たちがじろじろと見つめます。顔見知りの人は「おっぱい、どうしたの」と聞いてきます。「20代の若い時です。公衆浴場で人々に見つめられるのが本当に嫌だった」とAさんは振り返ります。

ネットで調べると、男性の乳がんは全症例の約1%あるそうです。約99%は女性ですが、男性の乳がんも決して稀な病気ではありません。内分泌的な異常から女性化乳房を背景に発症すると書かれていました。

Mさんは「乳の細胞を何か所から取って、がん細胞かどうかを調べるそうです」と説明しました。男性の場合、乳輪下の固い腫瘤で発症するので、乳房の全摘手術が必要とありました。幾つになっても手術は嫌なものです。「がんでないことを祈っていますよ」と全員が言って、会食を終えました。

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身長が低くなってきたら老化が進んでいます!

2013-01-27 10:12:01 | 健康・病気

新聞社のOB・OG会が先日、建設されたばかりの新ビルでありました。新ビルの編集局の見学会も開かれたこともあり、バリ島在住の先輩も含め、関西圏を中心に東京、名古屋、山口などから100人を超える人たちが集まりました。

集合場所に顔を見せた人たちが「やあ、久しぶり。お元気でしたか」から始まり、旧交を温めました。定年になったばかりの60歳から、最高齢の87歳まで、懐かしい顔が揃いました。杖を頼りのとぼとぼ歩きの高齢者も目立ちますが、意気軒昂なところは現役時代と変わりません。

タケちゃんも10数年ぶりの先輩たちをはじめ、懐かしい人たちと近況を語り合いました。顔を突き合わせて話していて「あれっ」と思う先輩が何人もおられました。私より5㎝は背が高かった人の目線が私と同じなのです。同じ背の高さだった先輩を、私が見下ろしていました。70代から80代の人たちでした。

そうです。年を取り、背が低くなってしまったのです。背が低くなる原因は、加齢に伴い背骨の間にある椎間板から水分が減少することです。このため、人によっては4~5㎝身長が縮むといわれます。さらに、肩や背中の筋肉、腹筋が弱くなると、背中が曲がることになり、見た目で背が低くなります。

こうした現象は少しずつ進みますから、自分では案外気がつきにくいものです。時折、昔の仲間に会って、相手への目線に変化がないかどうかを確認する必要があるかもしれません。

人間の筋肉は、最大筋力の3割程度の負荷を与えれば、維持向上するとされています。背筋を伸ばして、胸を張り、大股で歩くだけで肩や背中の筋肉、腹筋を鍛えることができます。私はそうした姿勢を保ち、腕を後ろにしっかり振って歩くよう心掛けています。

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僕ってアスペルガー症候群?

2013-01-26 09:30:18 | 健康・病気

ウェブサイトの「現代ビジネス」の土曜日に連載中の奥村隆さんの「息子と僕のアスペルガー物語」を読んでいましたら、僕もアスペルガーの気質を色濃く持っているな、と感じました。テレビで番組制作に従事している奥村さんは小学生の息子の言動を見て、自らのアスペルガーの体験を綴っています。

アスペルガーは発達障害の一つで、次の二つの特性があるといわれます。

①他人の気持ちがわからない傾向があり、人間関係の構築が苦手である

②特定のことへのこだわりが強い(奥村さんの息子の場合は、事前に立てた予定にこだわり、予定が変わると感情を爆発させる)

「時の記念日」に生まれたこともあり、私も時間へのこだわりが強いと思います。予定表をつくるのが好きで、毎日の予定表が埋まっていると安心します。そして、その予定がきちんとこなせると大きな満足を覚えます。

私が最も充実した一日を送ったは、忘れもしません、中学校1年のある日のことでした。午前6時に起床して午前零時に就寝するまでの予定表が1分も違わずに実行できました。なんともいえぬ幸福感が体全身に伝わりました。このような一日を過ごせたのは、この日だけで、その後は「予定は未定」の日々です。

とくに、新聞記者になってからはどんなに綿密な予定表を策定しても、事件事故が起これば、すべてが吹っ飛んでしまいます。毎日、そんな生活を過ごしているうちに、各種のこだわりは「すり下ろされた」ようです。

他人の気持ちが読めないというか、率直にものを言って相手を怒らせたり、恨まれたりすることはよくありました。中学校の恩師が卒業時に私に送ってくれた言葉が「直言直筆」です。自分の気質からいっても直言は肌にあうものでしたから、ストレートにぶつけて友人・知人を随分傷つけてしまいました。

ただ、私たちはいろいろな気質を持っていて、社会生活を重ねているうちに学習し、変っていくようです。中年、高年になるにつれ、時間へのこだわりがどんどん薄れ、他人との関係づくりもなんとかできるようになります。そう、人間は変われるんです!

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