団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

80歳を超えて全力疾走すると‥

2015-09-29 10:02:03 | 健康・病気

「深夜、トイレで起きたら、右の足首が直角のまま曲がらず、脚も上がりません。一生懸命さすったら何とか動くようになったので、トイレには行くことができましたが、どうしてこんなことになったのでしょう」

80歳を超えたばかりの女性の患者さんが、こう訴えます。右脚を見て、触ってみますが、腫れも内出血もありませんし、足首も膝もきちんと動きますので、捻挫も脱臼もしていません。「昨日は、どんな行動をしたのですか」と伺いました。

梅田の百貨店に娘さんと一緒に買い物をしました。時間を見ると、自宅方面に向かう最終バスに約10分あります。「急げば間に合う」と娘さんが手を引いて走り出しました。娘さんは学生時代は陸上部の選手です。右手をつかまれ、引きずられるように走ったといいます。

信号のない地下街を走ったので、階段を上ったり、下ったりしました。階段を駆け上がり、バス停が見えたところで、娘さんが「先に行って並んでいる」と手を放しました。

息が上がって歩くのもつらかったが、最終バスに何とか間に合いました。帰宅して、入浴して床につきました。深夜、トイレで目覚めたら、右足首が直角のままで、脚が上がらなくなったといいます。

患者さんは日ごろ、全力で走ることはありません。このため、脚の筋肉が極度の疲労から硬直状態になったようです。「両脚とも筋疲労を起こしていますから、ぬるめの風呂にゆっくり入って、早めに寝てください」と伝えました。

 

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指揮者ばかりを見ていると自信がないように見えます

2015-09-28 09:42:11 | 健康・病気

友人の男性が合唱団の一員として出演していることから、西本智実さん指揮大阪交響楽団&イルミナート合唱団のヴェルディ「レクイエム」を聴いてきました。独唱はソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バスの4人です。舞台の奥行きがないこともあり、ソプラノの歌手は指揮者の斜め前に立って歌います。

指揮者の声出しの指示を見つめるため、横目で指揮者の動きを見なければなりません。これを頻繁に繰り返しますと、歌に自信がないように私には見えました。その他の歌手は横目で指揮者を見る動きはしませんでした。

歌手やピアノ、バイオリンの独奏者は公演の6か月前から練習に打ち込むといわれます。これに対して、指揮者は2週間前からかかるとされます。楽譜の読み込みから始まり、演奏する作品への練習量は独唱者の方が圧倒的に多いのですから、もっと自信を持って歌い上げたら、と素人ながら感じました。

必要があって、お茶を習ったことがあります。正規の茶会は別にして、チャリティー茶会では、男性が少ないことから、女性のみなさんに強く勧められて、正客を務めなければならないことがよくありました。一番先に、お点前をいただけなければなりません。師匠や先輩からの忠告は「堂々とお茶をいただきなさい。堂々としていたら、作法の間違いがあっても気にならないものです」。

ところで、友人は網膜色素変性症で60代から目が少しずつ見えなくなり、今ではほとんど見えません。指揮者の声出しの指示がどうわかるのですか、と尋ねました。答えは「0.5秒遅れで合唱に加わる」でした。

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1割わかれば、会話は通じます

2015-09-22 09:34:30 | 健康・病気

映画「砂の器」のテーマ曲となった菅野光亮作曲のピアノと管弦楽のための組曲「宿命」を、西本智実さん指揮、尾崎有飛さんのピアノ、大阪交響楽団で聴いてきました。先日、神戸・ポートピアホールで開かれた演奏会で、映画「砂の器」(松本清張原作、野村芳太郎監督、1974年10月公開)公開40周年記念とうたわれていました。

映画は「東北弁のカメダ」を手がかりに、殺人事件を捜査する二人の刑事を追います。島根県の奥出雲では、東北弁そっくりの言葉が使われ、「カメダ」は亀嵩を現すとわかり、事件は急展開します。菅野さんはジャズピアニストとして活躍する一方、映画やドラマの作曲を数多く手がけましたが、病のため、44歳で亡くなりました。

島根県は江戸時代、北前船の寄港地であったことから、東北弁が伝えられた、といわれます。松江支局に勤務していたとき、何回も奥出雲を旅行したことがあります。旅館の温泉につかってくつろいでいたら、地元のお年寄りの男性2人が入ってきました。出雲弁で話しますが、東北弁と同じですから、何を話しているか、9割はわかりません。理解できたのは、人の名前や都市名などの固有名詞だけです。

男性の1人から「どこから来たのか」(こう言ったと理解しました)と聞かれたことから、2人との会話が始まりました。話した中身は忘れましたが、なんとか、やりとりができたことは覚えています。「そうか、1割程度の理解ができれば、会話は成り立つのだ」と思いました。英語だって、そうなのだ、と考えると、英語の会話力に少し自信がつきました。

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よちよち走りを笑える立場ではありません

2015-09-21 09:30:21 | 健康・病気

トレーニングルームでランニングマシンを走る高齢男性がよちよち走りをするのを見て、太ももを引き上げる大腿四頭筋を鍛えたら良いのに、と思ったタケちゃんですが、千里中央のホテルに泊まった翌朝、千里ニュータウンの住宅街を走りました。

毎日、自転車通勤をしていますし、かつてはホノルルマラソン、篠山マラソンを完走したことがあり、脚力には少々の自信がありました。でも、60代になってから、マラソン大会に参加することは止め、ここ数年はジョギングもしていませんでした。

朝の冷気を吸いながら、気分は上々でしたが、100メートルも走ると、息が切れ、脚も上がりません。よちよち走りをしている自分を見て、あ然としました。大腿四頭筋もそうだが、心肺機能が落ちてきているのです。

その後、折を見て、自宅近くの淀川の堤防をジョギングしていますが、やはり100メートルも走ると息が切れ、脚も上がらなくなります。同世代の他人を笑える立場にはないことを思い知らされました。老いは確実に体のあちこちに押し寄せてきています。

NHKテレビの「ためしてガッテン」を見て、エネルギー源となるアデノシン三リン酸を産生するミトコンドリアの働きを高めるには、速歩とゆっくり歩きを1分ごとに繰り返せばよいことを知りました。そこで、1分ジョギング、1分歩きをすると、かなり遠くまで走れるようになりました。当分は、この走法で走ることにします。

 

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くじ運にはさっぱりの人生でした

2015-09-18 11:23:39 | 社会・経済

「9月には花いっぱいのプロジェクトがあります。3学きにプレゼントしきがあるので楽しみにしていてください。これからもお体に気をつけてください」。小学校2年の女児が手書きした「ちいきのみなさまへ」と書かれた手紙のコピーが、敬老お祝い会で渡された紙袋に入っていました。

一緒に入っていた「133」と書かれたピンクの用紙はラッキーカードです。式典に続いて、演芸プログラムがあり、女性5人による舞踊、女性コーラスグループの合唱、中学校吹奏楽部の演奏がありました。このあと、小学校PTAによるラッキーカードの抽選です。

出席者の人数分の数字を書いた用紙が入った箱から、PTA会長の男性が引き、6等6人、5等5人、4等4人から1等の1人を選び出します。1等は銘茶セット、2等は銘茶などと説明がありました。

6等の即席コーヒーから、抽選が始まりました。会長が一番に引いたのは「33」でした。4等の即席コーヒー詰め合わせでも「233」が出ましたが、「133」は最後まで告げられませんでした。残念賞の石けん一つをもらいました。

そう言えば「くじ運はさっぱりだったな」と思いました。宝くじは何十回も買って「1億円あれば、当面の問題はすべて解決」と大金を夢見ましたが、これまでの最高賞金は千円でした。会社の忘年会のくじ引きでも、当たったためしがありません。そのつど、学生時代の友人が言ったことばを思い出して、自分を慰めています。

「小さなことで運を使い果たすのではなく、もっと大きな運のために残していると思ったら」

 

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