団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

医は医なきを期す

2012-09-29 09:24:25 | 健康・病気

「毎日来なくてもよいのですか」と患者さんによく聞かれます。「2、3日で痛みが取れると思います。運動は続けてくださいね」と言いますと、患者さんは不思議な顔をして「他の整骨院では、毎日来るように言われます」と口を揃えます。

別の患者さんには、腰痛や肩痛を緩和したり予防したりするためのストレッチやトレーニングを身を持って示しますと、「腰や肩の痛みがなくなってしまったら、患者さんが減ってしまうのではないですか」と、経営面での心配もされました。

「医は医なきを期す」といいます。医療関係者は医療を携わる人の必要がなくなるほど、健康な人たちが増えることを望んでいるという意味です。

高齢になっても、運動機能を維持向上させることで、「生活の質」を保つことができます。体をきちんと動かすことで、食事、炊事、清掃、排せつなどの「日常生活の活動」を続けることができます。こうした考えで、運動療法を重視した整骨院を始めましたが、私の考えを理解していただける患者さんは少ないのが現状です。

「患者さんに運動させるのは無理です」と先輩、同輩の柔道整復師に開院前に忠告されましたが、運動療法を続けている患者さんは着実に症状が改善しています。運営面では大変厳しいですが、いましばらくは「運動療法」に取り組もうと思っています。

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高齢者は筋力の衰えを自覚すべきです

2012-09-28 09:55:31 | 健康・病気

91歳の父と同居している妹から「お父さん、ちょっとショックだったみたい」という電話がありました。聞くと、自宅から約400メートルの掛かりつけの医院に行く途中、5回も休まないとたどりつけなかったとのことです。これまでなら、3回休むだけでしたので、脚の弱りに自分でも驚いたみたい、といいます。

医院には、私も何回も付き添いましたので、休むところもわかります。父は歩くことをしないので、血液、リンパ液が両脚に滞留し、いわゆる「象の脚」状態になっています。100メートルも歩くと、脚に疲れが出て歩くのが難しくなります。少し座って休むと、また歩くことができるようになります。

自宅から歩くと、約100メートル先の公園のベンチでまず休み、続いて民家の花壇のブロック、そしてバス停のベンチの計3回、一休みしていました。2、3分休むと「歩こうか」と言って立ち上がりました。

それが、妹の話では、約50メートル歩くと「もう休む」と言い出し、結局、5回も一休みしました。これには、父もびっくりし「脚が弱ってしまったな」と話したそうです。今夏の猛暑と雷雨で、出歩くことがなくなり、家の中でも「しんどい」と言って歩くことが減りました。普段でも動かないのに、歩くことが減った影響は、てき面に脚にきたようです。

加齢に伴い、骨格筋や筋肉が減少するサルコペニア(筋減弱症)は75歳を超えると目立ってきます。この「サルコペニアの壁」である75歳を超えたら、筋肉の衰えを自覚し、それまで以上に体を動かさなければ、筋力の維持はできません。

「家の中を一回り、を二回」などと妹がはっぱをかけていますが、父は脚の衰えを自覚したのか、今のところは室内ウォーキングを続けているとのことです。

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孫の世話をやめたら急速に衰えた祖母

2012-09-27 09:44:50 | 健康・病気

実家で、妻が長女を産み、育てていたとき、長女の世話をしてくれたのが妻の祖母でした。83歳でしたが、自宅から妻の実家まで30分以上かかって歩いてきて、長女の守りをしてくれました。妻の両親は働いており、祖母が孫たちの面倒を看てきました。

長女を背負って子守唄など歌いながら実家の周辺をよく歩いていたそうです。子どもを背負うとき、祖母は「どっこいしょ」と言ってかつぎあげました。長女が初めて覚えた言葉は「どっこいしょ」でした。

妻の兄のところでも、子どもが次々と誕生しましたが、兄の妻の方針で子どもたちは妻が世話をしました。祖母の役割はなくなり、次第に元気をなくしていきました。

祖母の実家に引き取られ、「上げ膳据え膳」の生活になりました。体を動かさなくなり、徐々に体が弱ってきました。寝たり起きたりの暮らしになり、体の衰えが加速しました。それから、数年後、亡くなりました。

だから、タケちゃんは自分で自分の役割をこしらえようと考えて、整骨院を始めました。肉体的に施療がしんどくなったら、別の役目を探そうと思っています。「社会的な役割」を持つことは、人との交流、情報の交換、問題解決の試行錯誤があり、否が応でも頭も体も、そして心も精一杯動かさなければなりません。そうしたことが、健康長寿につながると確信しています。

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高齢者に上げ膳据え膳は禁物です

2012-09-25 09:49:52 | 健康・病気

今夏の猛暑で、体力の衰えを心配して、親類宅に同居していた80歳の女性が二か月半ぶりに来院されました。近くのマンションで一人暮らしをしていたのですが、親類の呼びかけもあって、親類の家族のところに「避暑」に行っていました。

親類宅では、上げ膳据え膳の生活で、これまで一人でしてきた炊事、洗たく、掃除もまったくといってよいほどしませんでした。マンションでは毎日欠かさず続けてきたスロートレーニングも行いませんでした。そして、物を持ったとき、腰を少し捻ったといいます。

触診しますと、下半身の筋肉がすっかり落ちています。以前より腰が曲がってしまい、背骨の突起が目立ってきています。腰の筋肉・筋膜で腰全体を支えてきたため、腰の張りがひどくなっています。その分、腰の疼痛が増大しています。腕の力も衰え、起き上がるのに数十秒もかかっています。

高齢化に伴う筋力の衰えに、筋力を使わないため、筋力、関節などの運動器が衰退する廃用症候群が重なったと見ました。腰の筋肉の張りを緩める施療をする一方、下半身の筋力を鍛えるスクワット、腕の力を高める壁押し腕立て伏せをしてもらっています。腹筋、殿筋などを鍛えるスロートレーニングも続けるよう、お願いしました。

高齢者に上げ膳据え膳は体力を奪います。年を取るほど体をよく動かさないと、運動器の維持向上ができません。女性は二か月半の「上げ膳据え膳生活」を反省し、炊事、洗たく、掃除など自分のできることは自分で行い、スロートレーニングも続けているそうです。

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心ない言葉は仕事に飽き飽きしているから?

2012-09-24 09:38:33 | 健康・病気

「歯の神経が腐っている」といわれた歯科医の心ない言葉にこだわっています。患者さんに向かって、どうしたらこんなに冷たい言葉を投げつけられるのでしょうか。

歯科医の友人に昔、言われた言葉を思い出しました。「毎日毎日、患者の口ばかり見ていると飽き飽きしてくる。しかも、治療が必要な歯だから、歯も歯肉も痛んでいる。口臭もひどい患者もいる。自分の仕事にうんざりしてくることがある」

私に「丸ごと歯を抜かなければなりません」と告げた歯科医師は、開業20数年でベテランといってよい年齢ですが、飽き飽きを感じる年頃なのでしょうか。

それに、歯科医師にとって患者は多くの患者の中の一人ですが、患者にとって歯科医師は、まして初めて受診するケースでは「一期一会」の先生なのです。歯科医師側が「一期一会」の考えを持てば、心ない言葉は吐くことはできないのではないのでしょうか。医療関係者の一人として、患者さんにはこれからも「一期一会」の精神で接しようと改めて誓いました。

そんな想いを自らに刻んだとき、私の患者さんから「10年ほど前の話ですが、知人の女性が歯の治療に行ったら、抜かなければいけません、といわれて前歯の3本が抜かれてしまいました」ということを聞きました。現在では、こんな乱暴な歯科医師はいないと信じたいですが‥。

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